2014年12月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2015年2月号

『まんがタイムファミリー』2015年2月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、水泳部の面々がおせち料理のお重を皆で囲んでいるイラストであります。中央にカツ代、彼女を囲んではっつー、あゆたん、かじりんと、そしてえびちゃんもいるんですね。豪華なおせちがぐーっと押し出されるようで、けれどそれに負けないくらい豪華なお嬢さん方の表情、姿が魅力的な表紙であります。

『牧場OL』、新連載のコマ割り漫画であります。新社会人、野花南が配属されたのは北海道の牧場だったというんですね。食品メーカーが農業分野に進出する。なのでそのスタッフとして、元気がとりえそうな南が抜擢されたというのです。慣れない北海道で、慣れない仕事に臨むわけですね。軽トラで出迎えの鹿谷氏、その作業着の臭いに戸惑い、そしてトラックの荷台で農場へ。ああ、酪農かと思ってた。畜産だったのか。先輩社員糸魚沢、クールでいけすかない眼鏡男子かと思ったら、やたら動物に好かれてるのが面白い。そして南も、脱走した黒毛和牛に気に入られたようで、べろんってね、これはちょっときつい! でも、いずれこの子も慣れていくんでしょうね。

『宅飲み残念乙女ズ』、おお、すごいタイムリー。雪横殴りの寒い夜ですよ。うん、今日、めちゃくちゃ寒い。女3人で年越し酒。忘年会で飲み過ぎて疲れてるといいながら、目の前にビールがあると飲まずにはおられない。そんな彼女らの忘年会の話。グリっちはやっぱりハーレム築いてるし、ゆみみはというと、ちょっとした対決になってる。ああー、女だらけの職場だとそうなるんでしょうね。しかもコスメ販売員ともなると、なおさらなんでしょう。てつ子の忘年会も、店長とふたりで、なんて、なんか色っぽい恋の予感!? みたいな状況を発生させながら、わーお、さすがてつ子だ、さっぱりわやだぜ。てつ子の実家の話。父がゴミ扱いしてくるという切ない話、それが最後にちょっと雪解け感じさせる描写あって、ああ、なにがあろうとやっぱり娘、心配しているんですね。ずっと心配していたんですね。素直じゃない父ちゃんだなあ。

『先生と星が教えてくれたこと』、ちょっと恋の話でありますよ。琴音と昴、ふたりは付き合っているのか? 紗由が部室に駆け込んできて、そんな疑義を突き付けるんですね。焦る天川先生が可愛いなあ。紗由が酷い。琴音のこと、不良気味とか、わりといいたい放題。穏便にすまそうとした昴も、琴音のアイアンクローで撃沈。どうにもこじれるんですね。けど、ここから天文同好会創立の話などに広がって、そして天川先生の昔の話。仲のよかった人と仲違いしてしまった。そのことを詫びたい。そして感謝の気持ちを告げたい。そうした先生の様子、静かで、そしてとても美しいと思ったのですね。いやしかし、熊彦と琴音、ああ、特別なんだね。琴音もきれいで、そしてやっぱり天川先生は可愛いのでした。

『火消しなでしこ』、新機軸だ! 住吉さん、落ち着きがなくてアホみたい、そういわれたのがショックで、それで気持ちを殺して、淡々と授業を受けるっていうんですね。そうしたら、住吉、すごいの。いつもより冴えてる。いつもより優秀。三角巾を棒状に畳む、それもさくさくさっさとクリアして、冷静だと効率もいい、消防の仕事にはこの冷静であることが求められている。そう思いながら、全然楽しくないっていうんですね。教官がいいじゃありませんか。住吉にいう、今日楽しそうやなかったな。楽しいんが一番やろ。消防に長く残るのに一番大切なのは、消防が好きという気持ち。住吉が誰よりも資質があるという、その理由を告げるんですね。いやもう、いい話だと思いましたよ。好きで楽しんで、騒いで、効率は悪いんだけど、けどこうして取り組んでるのが一番身になる学び方なんだと思いました。うん、自分もかくありたい。

『パートのロハスさん』、ゲストです。ロハスな生活を提案するスーパーマーケット。その店で中心になっているのが、広浪純子、あだ名がロハスさんなんですね。ロハスというと、持続可能とか、自然志向とか、そんな印象がありますけど、このロハスさんは割といいかげんで、店内で生演奏をやってみたり、それから健康のこと考えてお菓子やら酒やら、売らなかったりする。好評みたいでなによりなんですが、漫画としては、いわゆるロハスを提案するというより、そういったものを過剰にやって見せてましょう、そんなノリでありました。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第2号(2015年2月号)

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