『まんがタイムスペシャル』2015年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコでありますよ。お正月ですね。絵馬がデコレーションされてて、スワロフスキー? いっぱいついた派手派手で、その上巫女装束のマキ人形までついて、恋愛成就祈願でありますよ。コート着たリコ、これもとても可愛くて、ええ、すごく素敵なお嬢さんです。そして『みずいろミュージアム』から、ハッピ着て元気な沙夏奈のカットもありますよ。ペンギンが獅子舞、アシカが鏡餅、そしフグが迎春の札をさげてご挨拶ですよ。
『ごにんばやし』、ゲストです。のっけからバンドやろう! いいですね、バンドですよバンド。と思ったら、これまで楽器やってたとか、そういう話でもないんですね。私達帰宅部だから、放課後青春しよう。そういってるのが亜子。お調子者っぽいですね。さて、バンドやるとして、なにをやるのか。草笛吹けるよ、となったら、草笛バンド「Leaf」。いや、いいじゃん。これは新規性あるよ。いけるいける。リコーダーも吹けるよ、で縦笛バンド「リコーダー三人娘」。いやいや、リコーダーだってちゃんとした楽器で、古楽とかバリバリいけますから。やってみたいものならグランドピアノ、「フォルテッシモ」。ほかにも続々、アイデアだけは出るんだけどうまくはいかない。これで結局どういうバンドになるのかなあ、そう思ってたら、うわあ、全然決まらなかったよ! これ、次回には決まるんだろうか。あるいは決まらないまま迷走するんだろうか。タイトルのごにんばやしって、そのまま彼女らのバンド名になると思うんだけどなあ、って、あ、ふたり足りないですね。
『だけど温田さんはひとりでデキない』がすごい展開に! 来客対応していた温田さんが、この感覚と懐かしがる女性にそっと抱き寄せられて、いったいなにがあったのか!? このお世話してる感……、間違いなく小麦! 受けて温田さん、まちがいなくちーちゃん! おお、なるほど、高校時代のお世話役だったんですね。とにかくいろいろ頼りない温田を見兼ねて面倒見ていたちーちゃん。最初は気になった、見てないと危ない、そんな意識だったのが、自分がやらないとといった義務感が芽生え、登下校も昼休みも、いつも一緒。親密に、というか結構ベタベタしてたら、自然と男避けになりました。いや、ちーちゃんになら任せられるよ! ちーちゃん、ちょっと依存っぽくてあれなんですが、手紙を待った挙句、嫉妬に狂うとか、いかします。ほんと、いいお姉さんでした。山出千歳でちーちゃん。ほんと、この再会。はたして富崎くんにはよいのか悪いのか? これからの展開も楽しくなりそうです。
『なり×ゆきリビング』、面白いわあ。篠峰さん、意外と料理もちゃんとできる。あんまり積極的じゃないからできないのかと思ったら、なるほど、台所は女の人の聖域としつけられてきたせいで、なかなか踏み込めなかったっていうんですね。洗濯もそう、水回りもそう、一種遠慮してたっていうんですね。けどちゃんとしてるじゃない、そういわれて、ダラしないと、駄目だからという。決して謙遜とかじゃなく、本心でそう思ってるみたいですね。けど佐藤にしても、なんでもできるじゃない、完璧じゃないかといわれて、すごく困る。ズボラだし失敗だってするからと、そういう佐藤さん。なんかすごくあたふたして、追い詰められたみたいになってる彼女を見て、なにかあったらきちんと受けとめてあげよう、そう決意してる篠峰さん、ああ、いい友達じゃないか、そう思わされたんですね。けど、今回のエピソード。だんだんと、ちゃんとした自分だけじゃなく、駄目なとこ、だらしないところ、そういうのも互いに見せる、そんな段階になってきてるんでしょうね。気取った「わたし」じゃなく、当たり前の、普通のわたしで向き合いたい、そんなふたりになってきている、そう見えて、そして佐藤さんのお母さんに電話をするところなんてね、なんだろう、すごく気持ちが暖かくなる。ええ、ふたりの暮らしの模様。なんて素敵なんだろう。ほんと、最高に素敵です。
『大神主任はハナがきく』、ゲストです。営業部のエース、大神主任はハナがきく。いや、比喩とかじゃなくて、文字どおり嗅覚が鋭いっていうんですね。なるほど、誰かがクツを脱ぐと、悪臭にやられちゃうのか。決して便利ばかりじゃないなあ。人を覚えるのも匂い。あの、匂いで判断して人違いするのね、なるほど、違う人の匂いがする所以ってやつですね。いい感じ。体調の良し悪しもわかる。嫌な上司の襲来も察知できる。などなど、この設定ひとつで結構な展開のバリエーション描かれて、やっぱりうまいなあ。そう実感させられるエピソード。ちょっと恋愛の匂いなんかもさせましてね、ほんと、面白さに気になるを加えて、しかもキャラクターがチャーミング。やっぱりほんとうまいなあって思わされるのでした。
- 『まんがタイムスペシャル』第24巻第2号(2015年2月号)
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