2014年12月26日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号、一昨日の続きです。

『怪獣の飼育委員』、この漫画、すごく気にいってますよ。今回は、前回飼育委員長、月子に懐いて車に貼り付いてた小さなあいつが再登場、すごく大きくなって、校舎にぺったり貼り付いてるんですね。で、なんとかしないといけないんだけど、なにをどうしたらいいものか。怪獣使い、テイマーの技能は暴れそうな怪獣をおとなしくさせるものだから、もともと貼り付いてるだけでなにもしてないこいつには役立たない。主人公唯音と仲のいい、あの大きなやつ、そいつを呼んでも一緒にお昼寝。うん、このシーン大好き。なんだろう、すごく平和です。しかし、怪獣が石になるというの、ああ、確かにそんな話がありました。けれど、これ、死んだわけじゃないというのがわかる。唯音の歌によって脱皮? さらに姿を変えて飛び立つ怪獣の姿が堂々として、そして月子との静かな交流。月子が本当によかった。責任感があって、けれどそうした態度の向こうに情を隠している。その情のほろりと現れて見えた時に、どきりと心が動かされる。ええ、月子、本当にいいキャラクターでした。

『オンリーロンリーヴァンパイア』、ついに、ですね。純の正体がばれてしまった。灰城睦の血を吸ってしまったんですね。自分のやってしまったことにショックを受ける純。ひとり残された灰城の戸惑いと自問自答。ああ、彼は純が吸血鬼とは疑ってなかったんですね。そんな彼のもとに現れた静流、彼女にゆさぶりをかけられて、揺らぎながらも、純のことを、本心を知りたいと思うのが灰城という人なんですね。なるほど、静流の昔話。これを聞けば、吸血鬼である彼女が決して人と相容れない存在というわけではないとわかる。また純に対しても暖かく見守ってる、そんなスタンスであるみたいですね。さて、静流と対峙する里田先生。純のもとに現れたお姉ちゃん、さあまだなにか動きそうな予感がしますね。

『トリガーハッピーウィッチ!』、うおう、扉が超可愛いぞ。さて、マサムネが教員となって学校に潜入し、対アンの作戦を練るんですね。頼りは、アンの姉、メイ。乏しい情報を頼りに、いかにアンの攻撃を回避するか策を講じるのですが、けれどその間にアンの手はどんどん進んでいたっていうんですね。いやいや、怖いよ。どんどん浸透していく。その術でもって、どんどん手駒を増やしていく。その姿は妖艶で、そして語られる魔女の炎を狙うアンの動機。ああ、認められたい、その一心であったんですね。そして五十鈴さん、ああ、この人、すごいな。ここまでの動き見せるの、はじめてじゃない? しかしアンには及ばず敵の手に落ちて、さあ、どうなる。五十鈴が軸となって開始されるアンの作戦。いや、ほんと。チーのピンチ、これをどう切り抜けるのか。どう決着させるのか。そのヒントと思えるものはもう提示されてるようにも思うのだけど、いや、けど、わからないですよ。ほんと、どうなるんでしょう。

愛しの花凛』、最終回でした。めるんちゃんの卒業式からはじまって、ああ、彼女の一年、それを総括する挨拶が本当に素敵で、その言葉に集約される彼女と豊の物語を見てきただけに、ぐっとくるものあったのですね。そして豊の逡巡とめるん、いやさ花凛の決意。豊は最後まで自制する理性を緩めることがなかったなあ。責任というものをそれだけ強く感じているんだろう。その彼の気持ちを露にさせるのは花凛の決断で、踏み込みで、あの素直で真摯で真っ直ぐな目。凛として美しい、この人のらしさ、美点というものが集約されているような描写、展開にやられてしまいました。あの、花凛に向き合う豊が、自分の気持ちを言葉にしようとするシーン。コミカルで、チャーミングで、本当に愛らしい。そして最後の最後までやっぱり理性的であり続けた豊。ああ、これは理性の人と思いの人、対照的なふたりの、出会って、引かれあって、そして結ばれる、そんな恋の物語だったんだなって思わされたのでした。

0 件のコメント: