『まんがタイムきららミラク』2015年2月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』、おお、このふたりだけとは、なんか珍しい。リョウと椎名でありますね。なんかサンタクロースっぽい服をリョウは着てるんですけど、いや、けど、これサンタか? お腹出てて寒そうよ? 椎名は同じ衣装の色違い、青ですね。背をあわせて、ひとつの肉まんを分けあっている。その椎名の表情が、なんだかいつもと違う感じがして、いや、けどとても魅力的なのであります。
『アンネッタの散歩道』は、迷子のメイヴ編、決着でありますよ。妖精たちの祭に参加することになったメイヴ。そのメイヴに好意を寄せているスナーシャが可愛くって、でもってスナーシャをめぐるネイルの思惑とか、実にいい。そしてお祭りでメイヴとモリーたちが再会ですよ。けど、メイヴはモリーのことを忘れてしまってる。矢なんか射掛けちゃって、しかしその姿、武人としてのメイヴはかっこいいなあ。モリーの突撃やらスナーシャの告白とか見どころいっぱいで、そしてやっぱり一番の見どころは、メイヴが全部を思い出すことになったシーン。それは君からの手紙だ。ああ、なんと強い言葉だろう。一気に持っていかれる、そんな強さのあるシーン。素敵でしたよ。
『箱庭ひなたぼっこ』、いいですね。ゴールデンウィークの話題。旅行にいく人あり、家の用事がある人あり、と、そこで鈴谷だけは予定がなくて、だから皆と遊びたい。最終日に千堂さんの家に遊びにいくことになるんですが、一度は困ると断られたのを、どうしても許可しないではおられない、そんな心理に追い込む先輩のあの言動、いかしました。千堂さん、和服。というか、やっぱり先輩だけ反応がおかしい。そして生け花の話となって、なるほど、生け花には見る向きがある。生け方にも、天地人? ちゃんとバランスをとるためのルールなりセオリーがあるんだそうですね。今回はそうしたところまでは語られなかったけれど、部員ひとりひとりの自由すぎる生け花が披露されて、それを自由すぎといいながら、面白いと受け入れる千堂さん、とてもよかったです。皆、それぞれ個性的すぎる子たちだけど、そこに面白さがある、そうしたことにも通じる話だったと思いました。
『ハルソラ行進曲』は、寒さに弱い朱莉が素敵。一番普通そうなのに、寒さとなったらここまで弱るのですね。しかし、寒さよけにも好き嫌いがある。タイツ、似合わないことないと思うんだけどな。さて、今回は冬の水泳部の活動ですね。体力づくりをする。たったひとりの女子なので、男子には負けたくない、自主練を増やそうというんですね。やなぎ提案の息を吹く練習、その様子を写真に撮ってたサヤの真意が知りたいでござる。若乃の発明あり、そしてサヤの密着。ああ、必然性があるから無下に断れない。いつもと違って工業要素は少なかったけど、面白かったなあ。そして最後のプールの落ち。うん、よかったですよ。朱莉の嘆きが最高でした。
『ビビット・モンスターズ・クロニクル』、よっしゃー! 連載だーっ! 冒頭のあずき、今日はたくさん喋っちゃったなぁ、って充実感じてる様子がほんと最高で、そこから即一人反省会。そこに届く、夢子からのメール。あんこ先生ヘルプミー! それにさくっと初心者FAQで答えるのか! あんこ先生、クールだな。大好きだ。ボンちゃんが出会ったプレイヤー。えらい敵対的、そう思ってたら、おおっと、なんだかうまいこといきそうじゃないですか。最弱モンスターに苦戦する彼女を助けて、ちょっと仲良くなったの? その顛末を翌日学校であずきに話したら、なんかあずきが黙ってる。いや、夢子の思ってるようなんじゃないみたいなんですけどね。でも、ゲーム世界でのボンちゃんとあんこの会話。気持ちのすれ違いと、その解消される様。ああ、いいですね、いいじゃないですか。今まで気持ちをあらわにしなかったあんこが、その思いの丈をぶちまける。ほんと、すごくよかった。なあ、あんこ、よかったなあ。なあ、あずき、よかったなあ。ええい、ああ、ちょっと貰い泣きでしたよ。いや、ほんと、あんこの表情がじわじわと変わっていく、その様子がすごく沁みたのでした。そして、例の子がボンちゃん、あんこの仲間になりそうで、って、いや、うさぎのヘアバンドを装備させるのか! ネタ装備大好きだな、この子は!
『優雅な人と機』、ゲストです。なるほど、お嬢様の生活のお世話をしているお手伝いさん。お嬢様が作ったメイドロボに仕事を奪われかねないと、対決姿勢で挑む、そんな話であるんですね。メイドロボ、美少女アンドロイドかな? そう思ったら、いやいや、でっかいロボット。なんか戦いそう。けど、自分の方が可愛いと主張する、そんなロボなんですね。意固地になるお手伝いさんと、ライバル心全開で対抗しようとするロボのやりとりはちょっとナンセンスでおかしくて、けど共闘したりもする。そんなデコボコのバディもの? 今はちょっとこなれてない印象だけど、こなれていったらどうなるか、気になる感じでありますよ。
- 『まんがタイムきららミラク』第4巻第2号(2015年2月号)
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