2014年12月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』でありますよ。お正月ですね、羽根つきですよ。着物を着てナルとハナが羽根つきしてるのはいいとして、おお、ナルは随分羽根を落としたようで、顔に墨のあとがしっかり描かれて、それもまたキュートです。向こうにははしゃぐハナの姿が、お、ハナは墨のあと、ないんですね。ナルの羽子板、柄がヤヤでして、そしてハナのは来年の干支、ひつじであります。めぇ〜とかいってんの。ほんと、可愛い羽子板ですよ。

2回に分けますよー。

『鬼が出るか蛇が出るか』、いい感じに発展してきてるじゃないですか。中学校で寒村にきて、はたして将来はどうなるのか。心配する優を見て、うわあ、すごい真面目だ! なんか感心してしまいました。こういう将来の進路とか、進学とか、そういうことがしっかり描かれることになろうとは思ってなかったんですよ。前回、ちょっと仲良くなった霞とさらに打ち解けた感じ、かと思ってたら、優は別に仲がいいわけじゃないみたいにいっちゃう。それで霞がなんか、ね、引っ掛かっちゃうんですね。やっぱり気になってるんですね。仲良くなった、そう思ったのは私だけだったのか、みたいな感じですよね。鈴だけに優しいのも腹たつし、と、ええ、いい感じに発展しておるわけですよ。うまいなあ。鈴のおつかいに優と霞も付き添って、それでこの村の状況、さらに少し知ることになって、ええ、孫を見たい、自分の子に相手がいないのは不憫だ、優の情に絆された瞬間ですよ。さあどうなる。霞の表情、意味深ですよね。

『そこテストにでます!』、新連載です。国真かえでとの高校生活を夢見て破れた数馬少年の物語でありますよ。ああ、かえでと数馬、そろって同じ学校を受けるも、数馬の桜は無常にも散ってしまった……。小学生の時分から思い続けていた国真かえでだけれど、学年トップ、優秀な彼女に告白しようというものはついぞ現れず、ああ、数馬もそのひとりであるわけですね。そんな数馬の転機、いや、この展開はびっくりしました。いえね、目にもショッキングな事件が数馬もろとも読み手を一気に引き込んで、そしてこの事件から数馬の身の振り方、さらにいえば、失ったと思われた縁や、さらには新しい関係を築くきっかけを得る、そんなことになろうって予感をさせるんですね。綺麗なお姉さん、社林胡桃に誘われて学習塾講師をはじめることになる。そこで出会うことになるのは、かえでの妹なのでしょう、いろはであると予告がされて、かつもみじなる女の子とも再会。って、ああ、もみじは数馬をよく知ってる、むしろ気になってる様子なのに、数馬の方はさっぱり響かない。ええ、数馬と女の子たちの交流、どのようになりますか、とりあえずもみじに関してはネガティブスタートなのが確定って感じ。最初はこの子がメインだったりするんでしょうか。クリップみたいな髪留めが可愛くていいですよ。

夢喰いメリー』はイチマちゃんとみなとの再会ですよ。わーお、イチマちゃん、すごく綺麗。いやほんと、イチマちゃん、読めないなあ。イチマちゃん、いったいなにがしたいのか。いや、もう、鼻血出してるイチマちゃんもエレガントだなあ。みなとと会いたかったんだろうなあ。人見知り、そんなイチマの執着と素直になれない性格と、けどその狭間にこの子の魅力というのはよく現れていて、ああ、イチマよ、頑張れ。そんな気分になったのでした。って、待て、イチマはとりあえずメインじゃない。現界に現れた夢魔たちのこと、段々と明かされてきましたね。なるほど、普通の人には見えない! かつて器になった者にしか見えないのか。そして白儀の色が語られて、戦いは一旦終了。仕切り直しになるのかな? メリー、夢路とイチマちゃん、再会する? ほんと、読めない展開に翻弄されっぱなしですよ。

『CROSSOVER』、ゲストです。前後編の前編。義賊を自称する蒼と、彼女を追う有馬宙。ふたりの捕物、追いつ追われつ? そう思ったら、どうやら一方的に蒼が逃げてる感じですね。蒼は盗みにポリシーを持っている? 単純に泥棒をして終わりという人ではないようで、また宙も、敵ながら蒼のことを信頼しているところがあって、けれどその信頼が揺らぐ? 人を傷つけるはずなんてない、そう思っていた蒼の前には負傷した警備員がいて、ああ、おそらくは第三者がいるのでしょうけど、このふたりの関係、ないしはこの事件の顛末、どのようにつくのか。気になるところで次回に続くでありますよ。

『ポジティブフェイス』、ゲストです。こちらは読み切りみたいですね。カメラにまつわるお話。そう思っていたら、どうも普通のカメラじゃないんですね。最初、普通の写真ものと思っていたから意外でして、なるほど、ポジフィルムで撮ればポジティブな、ネガフィルムで撮ればネガティブな気持ちを捕まえることができるっていうんですね。捕えた気持ちはフィルムを感光させることで開放できる、って、現像じゃないのか! このカメラでもってネガティブを捕獲する、そうした活動をしている女の子たちの話。そんな彼女らと、開放されてしまった自分のネガティブに立ち向かい、克服した摩依が、ひとつのチームになるというストーリーは、読み切りながらさらにストーリーが広がる、そんな余地を感じさせるものでありました。

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