2014年12月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2015年1月号

『まんがタイムきらら』2015年1月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』、つみきがメインで、皆がサンタクロース。つみきの頭につけた大きなリボン、あのベルもいいですよね。実に可愛い。そしてつみきの周囲には、ちんまくデフォルメされた面々が、サンタクロース衣装でケーキだったりプレゼントだったり、いろいろを持ってそれぞれにいい表情。見るに楽しげな表紙に仕上がっています。

箱入りドロップス』、いいですね。雫と陽一が微妙な雰囲気です。互いに意識しちゃってるのかしら? というわけで、陽一がなんとラブについて相談ですよ。相手は委員長。ところが委員長はゲームのことと勘違いしていて、いやもう、いかすなあ。ヲタトークだと思って、すごく張り切ってる委員長がグッド。けど、なんとなく陽一にいいアドバイスして、なんとなくいい方向に向かいそうっていうのがおかしいんですね。そして雫は雫で、いろいろ思うところがありそうで、ああ、これはなにか動きそうな予感です。そして相ノ木。ああ、お前、なんだよ。いいやつだなあ。もうわかっちゃってるのな。ああ、お前、いい兄貴だな。

チェリーブロッサム!』、お祭りですよ。ということで、みな浴衣着て、集合。前回の、つばきとのエピソード、その続き、後半戦です。ゆうがですね、大咲と顔合わせるの、ちょっと気まずく思ってる。風邪の時の話ですね。ゆうにとっての友達の意味、重み。それが恥ずかしい。と、その時つばきはつばきで、大咲の気持ち、恋をしたいという言葉の意味するところを妙蓮寺たちと話しあっていて、そして運命の瞬間、つばきとゆうが出会ってしまうんですね。大岡先輩が、大咲の恋の相手と疑っていた大倉山先輩その人だと知って、ショックを受ける。いやいや、もうもう、大変な感じ。急展開。一気にきましたね。しかも、つばき側に現れた助っ人。誰や、このマスクヒロイン! 最高だな、三葉。しかし、これでつばきの気持ちは決まった。腹は括った。となれば、あとは大咲がどう受けるか。ああ、もう、つばき編、クライマックスじゃないですか。

『ギタ×マン』、うわあ、おいらもゆもちゃんに指先チェックされたい! うるるの家でクリスマスパーティするっていうんですね。うるるの姉、滴もいわばギタマン部関係者なのか。以前、応援団団長をやっていて、やまなんの保健室に足湯入りにきてた。なるほど、似たもの姉妹なのか。って、いや、うるる、ずいぶん違うぞ。着ぐるみパジャマにうさぎのぬいぐるみ抱いて出てくるうるる。もう、ほんと、この人は、こういう方が普通になってきましたね。しかし、面白かった。あめりの用意したケーキと、るっかの決断力。微妙に鬱陶しいやまなんの酒癖。さらに加えて、酒飲んで豹変するゆもちゃん先生ですよ。って、やまなんに馬乗り! って、後ろから見たら昭和の小学生みたいですよ!? 先生!? そして最後のゆもちゃんサンタ。マサがですね、ゆもちゃんにがばっとハグされたことじゃなくて、隣のるっかばかり意識しちゃってましてね、うわー! ゆもちゃんのなにが不満か! やまなんのいう、マサもたまにはなってのがおかしかったです。普段はどんだけ不遇なのか、マサくん。

『神様とクインテット』、うらら、最高じゃんよ。美大はオシャレな人が多い。けど自分は……。いや、美大ってオシャレな人、多くない印象よ? マジでマジで。音大は華美な印象あるけど、美術系は作業があるからさ、今のうららみたいのとか、もうとんがっちゃったマイペーススタイルとか、そんなのばっかりな印象ですよ。さて、うららのワードローブ、パーカー、Tシャツ、スカートが各7枚ずつ。お前はアニメかマンガのキャラなのかというつっこみが最高に効いていました。ポルコで着せ替え、予算の問題からシルクスクリーンでデザインTシャツを作る。この流れは実によかった。幾何学模様、花柄ときて熊出没注意。しかも2色刷りか! さらに加えて駄目押しの7枚、あれは見事でした。やられましたよ。

『しゅばりえーる』はセリーゼの誕生日ですよ。ぽつりとつぶやくお姉様という言葉。ホームシックなんですね。そんなセリーゼをはげまそうというのか、パーティーをやるんですね。テンプル騎士団の手先退治記念&セリーゼ誕生パーティー。皆がおめかししましてね、ヴィオレットはドレスに剣をおびて、ああ、かっこ可愛いじゃないですか。セリーゼはわりと地味目なんですが、うん、可愛いと思います。4人の活躍が学校で話題になってるんですね。サリアのフルールっていうんだ。なんかかっこいいなあ。けど、調子に乗り気味のサツキにお叱りもあって、なるほど、勝てた理由は相手の武器との相性があったと。曲刀だったからよかったけれど、槍だったら危なかった。戦術についても駄目出しがあって、ええ、いい反省会ですね。そしてセリーゼには姉からプレゼントが届いていて、喜ぶセリーゼ、けど落としちゃって涙目なのか。なんだろう、このほのぼのな風景。ほんと、見ていてすごく安らぐものありますよ。

『夕暮れのモノクローム』、ゲストであります。本が好きなヒロイン。この子にとって、現実は色のない無味乾燥な世界に過ぎず、唯一本だけが彼女に喜びや嬉しさといったものを与えてくれる、カラフルな世界だというのですね。なので、ずっと本を読んでいる。読み終われば、ふたたび世界は色を失う。だからずっと本を読んでいるんですね。そんな彼女が出会った人。花の香りをさせるその人との出会いが一気に世界の色を違えて、ええ、丁寧にヒロインの心象を描いて、そしてふたりの出会いにドラマの始まりを予感させた。まさしくプロローグ、幕の開く、そんな感触を与えてくれるエピソードでした。

『千眼探偵レイコの犯人録』、新連載です。CASE0-0、まだまだ序章ですね。探偵レイコとその助手美紅。助手になって一ヶ月という美紅がいう、全く依頼人がこないというの、本当にひと月の間、まるで仕事がなかったのかな? 給料も支払われていないというこの事務所、はたして大丈夫なのか? レイコの昔からの知り合い? 警察官のさと子がやってきて、仕事を依頼する。麻薬密売人が隠した麻薬を探して欲しいというんだけど、証拠やなにかをもとにして推理するんじゃないのか。対象と会って、それで記憶を読んだ? そして気になるキャプション。助手はレイコの見ているものを知らない、これはわかる。けど、レイコは自分と同じという誰かを探している? 謎をぽんと放り込んできましたね。はてさて、この意味するところが語られるの、いつごろになりましょうか。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第1号(2015年1月号)

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