先月末に買ったAriaのチューナー、その使い勝手のよさに常用するにいたっているわけですが、さて本日伴奏合わせ、本番を前にこのチューナーの真価というものを試す機会なんではないかと思い、使ってみました。はたして、このチューナーの実力はいかなるものであったのか!? というほどたいした話ではないんですけど、けど楽器やっていて、チューニング、特にステージ上での合わせにくさを知っている人なら、こうしたものに興味というのはあるわけですよ。今日の練習で一緒だった二胡奏者も興味津々で、二胡の棹にこれつけて試してみて、実売にして二千五百円くらいというと、買おう、なんていってました。そういえば、職場のギター弾く人にチューニングするところ見せてあげたら、これ買おう、絶対買おうって、めちゃくちゃ乗り気でした。やっぱり、実際にもの見ると欲しくなりますよ。そんな具合に、微妙に宣伝してまわっています。
さて、今日はピアノもあったので、前の記事にも書いていましたように、まずはピアノのピッチを確認。ピアニストに440? って聞くと、下がってる? って返ってきたので、多分442で合わせてあったんだと思う。けど441でメーターが丁度真ん中にくるようになっていたから、やっぱり下がっていたんでしょうね。とか書きながら、本当ならAだけで見るのではなくて、全体のバランスを判断しないといけないんだよなと気付く。まあ、今日のところは気にしない。
こうしてピッチが決まれば、後はチューナーまかせでばんばんチューニングしていけばいい、たとえピアノや二胡が音出ししてたってまったく問題なしだぜ! というのは反面事実だけど、反面そうでない。というのは、練習時間をあんまり長くとれなかったので、手早くチューニングする必要がありましてね、チューナー見ながらなんてまどろっこしいことやってられなくて、音聞きながらどんどん合わせていって、おーまい、チューナー使ってないから! まあ、こういうの、実際よくある話で、ピアノがあるとあり得ない話だけど、弦同士とかだと、相手に合わせながらどんどん下がっていってみたいなこともないではなく、まあ全体でつじつまが合ってればそれでも問題はないからいいんですが。
そういう、そこそこ適当にやっちゃうようなケースにおいて、あるいは結構きっちりしたいようなケースでもチューナーまかせにはできないという現実を知っていると、おのずとチューナーに期待する役割は決まってくるように思います。チューナーというのは、いざというときの保険に似ています。突然わけわからなくなって、チューニングができなくなってしまうようなこと、私にはたまにあるんですが、そんな時に心をしっかりさせてくれるのがチューナーだと思うのです。とりあえず、合っているということを確認できる。チューナーでは完全に合わせられないのだとしても、少なくとも近似まではもっていける。最悪を回避できるわけです。そして、この最悪を回避できたという安心感が落ち着きを取り戻させて、微調整にこぎ着けることができれば幸い。もしそれが無理としても、立ち往生はないわけで、この最終ラインを割らずにすませられるというだけでも、チューナーは充分その価値があります。
転落を防ぐ、ザイルみたいなものっていってもいいのかも知れませんね。命綱。音楽になるならない以前での転落を防いでくれる。やっぱり持った方がいい道具であると思います。
2 件のコメント:
プロの方のステージを DVD で見た時にこんな感じのチューナーをヘッドに着けているのを見て、おープロの人でもこういうの使うんだなあ、と思った事があります。
でもまた昔のフォークのライブアルバムなんか聞いてると、曲のあいだにちょこっと話ながら自然な感じでチューニングのズレなんかを修正してるのなんか聞くと、これまたかっこいいなとか思ったり。
私は結構音感が悪いのでチューナーは必至なのですが、確かにこういうタイプだとステージでアコースティック、と言う場面だと良さそうですね。
エレキの人だとエフェクタの中にチューナーがあったりしますが、音痩せを嫌ってエフェクタ減らしたい場合には、こうしたクリップ式はありでしょうね。
プロがチューナーを使うのは、圧倒的に効率を考えてだと思います。ちょっと確認して、ちょっとなおす。邦楽(三味線とか)だとあえてチューナーを使わせないという考えはありそうな気もしますが、そのへん西洋音楽となると柔軟というか利便性重視のように思います。で、その行き着く先がロボットギターみたいなのだと思うんです。
実際、便利ですよ。チューナーのような機器は、クラシックの演奏家でも、当たり前のように使っています。ステージではあんまり見せないでしょうけど、また耳で聞いてわかる人ばかりだと思いますけど、それでも使うのはやっぱり便利だからですよ。
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