2007年12月25日火曜日

Aria / ET-3000 クリップ式チューナー

 この日のために買ったといっても過言ではないAria / ET-3000 クリップ式チューナーでありますが、実際に舞台上で使用してみた結果どうだったか、それを書いてみたいと思います。

結論からいいますと、これは使えるなというものでした。ギターヘッドにクリップでとめておけるので、邪魔になるということがない。音をとるのはマイクではなく、ヘッドに繋がっているクリップ経由なので、まわりの音の影響を受けることもなく、また小さな音でも充分反応してくれるから、MC中のチューニングでも大活躍です。特に今回は調律師が入っていたので、ピアノのピッチを確認しておけたのは大きくて、ステージに入る前、ピアノの音を期待できない状況でも合わせられる、ってこれは通常のチューナーでも一緒か。ということは、MC中にこっそりチューニングしやすい、これが最大の利点であるかと思われます。

こっそりチューニングなら、手は他にもあるかとは思います。特にピックアップを搭載しているギターなら、ラインインできるチューナー使ってもいいし、またプリアンプにチューナーが付いているものもあるから、その中で一番使い勝手のよいものを選ぶということになるんでしょう。けど、私のギターにはピックアップがない。なら、やっぱりこうしたクリップ式が浮上しそうです。

マイクを使って音を拾うタイプのチューナーは、環境によっては悲しいほど反応してくれないんですね。だから、サウンドホール付近にチューナーを固定しつつ、ピエゾで振動を拾い、ラインでチューナーに信号を送るようなアイテムもあったりして、けどそれは大げさだし、第一表板の振動を止めそうだから使いたくないよ。それに、これにしてもやっぱりピエゾを使っているわけで、小さなマイクでは音を拾いにくい環境、また周囲で音が鳴っている可能性のある場所ではピエゾを使うというのが最適であるという判断があったためかと思いますが、ならあえてこういう大きなものではなくて、コンパクトで目立ちにくい、かつ音に影響の少なそうなものを選ぶほうがよいだろう、ここにまたクリップ式の優位が見えるように思います。

最初にいいましたが、チューナーの活躍したのはMC中のチューニングで、今までならピアノに頼んでA音をもらっていたのですが、レッド・ツェッペリンだったかの昔の映像で、Give Me A, Give Me A ! って叫んでたのが印象的だったものだから、練習中はGive Me Aっていってたんですけど、本番中にはさすがにそれは無理。なので、チューナーのスイッチを入れて、孤独に合わせていくんです。この時に、本当に小さな音で反応が得られるのがありがたかったですね。とりあえず、おおまかに合えばバックライトが緑に変わるという機能が便利。隣の弦を頼りに、ぱっぱっぱと6弦全部を緑にしていって、最悪時間がなければこれで、余裕があればできるだけちゃんと合うように微調整もして、なにせ弦を前日に交換したところだからばりばり下がる、それをちょっとの時間で巻き上げてやる、ええ、実に重宝しました。

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