『まんがタイムきららMAX』2015年10月号、先日の続きです。
『こみっくが〜るず』、新登場人物でありますよ。夏の夜らしいといいましょうか、髪の長い女が夜の寮に出没するんですよ。もうみんな怯えちゃって怯えちゃって、けど、この人、先輩だったんですね。怖浦すず、高校2年生。ホラー漫画家やってます。長い黒髪、ゆるやかカーリーヘアをもって、恐怖を演出。それで、女の子たちを怖がらせて楽しんでるんですね。とりわけ怯えるかおすちゃん、その叫び声、こわがりっぷりからすっかり気にいられて、なおさらおどろかされるという悪循環。かと思いきや、抱き締められて感じる肉感。そして奇麗なお顔と気付いて、すっかり好きになられてしまった。それからの、普通に対応される方が気恥かしいって先輩がおかしかったです。そして、かおすちゃんをとられたかたちになってしまった琉姫がちょっと嫉妬してるっぽいのね。あれもよかったですよ。
『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、亜梨香の友達が来宅ですよ。茅野邸、そうとうな大邸宅で、護はもう慣れちゃってるけど、みすずはすっかり気後れしちゃって、さながらお城、メイドもずらり。と、そこに遅れて現れたほたるはというと、負けず劣らずの豪勢さ。振袖姿で毛皮の贈り物。なんか、超高度対決でありましたよ。さて、亜梨香の母、登場です。うわ、可愛いお母様だな。ティアラなんてつけて、けど半纏装備とはつめが甘い。けど、この甘さがチャーミングです。ほたる、ジャスミン先生のこと好きすぎて、挙動不信になって、ついには泣き出す始末。こんなほたるん、新鮮です。亜梨香母の、仕事熱心というんでしょうか、小説の取材といってみすずとラムネ野郎とのこと聞き出したり、亜梨香と一緒に盛り上がったりと、楽しい回でした。そしてほたる、亜梨香との仲、公認されて、いやあ、一歩前進でしたね、ほたるん。メイド長と亜梨香母の関係、これも素敵でした。
『はんどすたんど』、顧問の先生が決まりましたよ。富士崎あまね。新任かつ背のちっこい先生で、生徒との距離が近い近い。背は、かろうじてななみより大きいくらい? なんか感情に乏しい? そんな感じの先生で、てっとりばやく髪をまとめたななみのこと見て、ずっと頭すごいなっていってる。おかしかったですよ。先生、器械体操の経験者だったんですね。かつ競技もやってた。なるほど、体操選手は小柄な方が有利らしいですからね。今回は皆に柔軟のコツを教える、そんな感じで、いちごへのアドバイスとかね、なるほど、勉強になりました。個性的な部員に個性的な顧問。いよいよ面白くなってきましたよ。
『ペンにまします神サマの』、面白かった。いきなりはじまるサスペンスタッチ。寿実が血ならぬケチャップを流して、ダイイングメッセージ残しているというんです。とまあ、これ、取材の一貫だったそうですけど、一部除いてちっともウケなかった。さて、ぽえむがですね、悩みなんてものを吐露するんです。生活には随分慣れた。けれど離れている家のこと思い悩んで、しかし思い出そうとしても親の顔が出てこない。なんでか。寿実がデザインしてないからだっていうんですね。もう亡くなっている寿実の母のこと。それで、ぽえむたちがきたことが嬉しいという寿実。それ聞いても、クールに家に帰りたいというぽえむも見事です。ここでぽえむが、漫画のキャラの自分にも命があるのかな、シリアスに振る舞ってみせて、これ、さっきのしかえしだっていうんですけど、ほがらかに笑ってみせるんですけど、ほんとはどうだったのかなあ。ぽえむのこと説得する寿実の言葉、あれらが大変よかったです。それからのふたりの、ぽえむの両親、家族を作っていく様子なんかもとてもよかった。ぐっときましたよ。
『ハナイロ』、皆でお泊まりですってよ。店先で、水着でくつろぐ店長の、注目されることなんて慣れてるっていってるこの人が、いち子の眼力には怖れを抱く。すごいな、いち子。誰よりも魔物じみてきてますよ。あの、スリーサイズ測らせてほしいと頼むところも、ほんと、この人はいったいなにものになろうとしてるのだろう。大好きです、いち子。屋根裏部屋に泊まります。結構広いと好評で、皆でだるまさんがころんだをする。アクティブ・アクロバティックな陽に、音もなく移動する沙里。見事でした。あの、窓に座って、窓から街を見ている、あの情景、素敵でしたよ。夏の終わりの情緒感じさせる、そんな描写だったと思います。そして家庭用プラネタリウム。寝室が星の海になって、これは三人にはかなりのサプライズだったかも知れませんね。しかし、陽、すごく自由で最高です。
- 『まんがタイムきららMAX』第12巻第10号(2015年10月号)
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