『まんがタイムファミリー』2015年10月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』がメインであります。チエちゃんが水着着て、おお、いつも色気もそっけもないこの子が、随分と雰囲気違いますよ。水に濡れた髪がぺしゃーっとしてる、それも随分大きそうですよ。チエちゃんの向こうには麗子さん。なんだろう、チエちゃんの保護者でいいんだろうけど、なんかお母さんっぽいなあ。そして『寺島さんは悟っている』巻中カラーの告知カット、こちらも水着ですね、がありまして、『ダ・ヴィンチ系女子高生』単行本告知カットもありますよ。って、こっちはダ・ヴィンチ考案潜水服かあ。って、クロナカが潜水服着てるわけじゃありませんよ。
『かなみ育成中!』、前回登場のさきちゃん。見た目がギャルなんだけど、中身はなかなかの苦労人? いや、今お母さんが入院してるから、期間限定苦労人ってところかな。かなみ、結ちゃんに懐かれましてね、皆で街に遊びにいくことになるんですね。って、子供連れていくのか! って、まあそうだよな、他に誰も面倒見てくれないもんな。待ち合わせ場所は児童公園。ギャルっぽい服買おうとなっても、かなみはというと子供服探してしまう。最初はそんなかなみの様子に疑問感じてたさきちゃんも、段々に感化されて、お下がりになること考慮して服を選ぶ。洗濯しやすさ考えて服を選ぶ。親の苦労考えて、どんどんかなみよろしく地味方面に向かいそうになるところを、結ちゃんの自己犠牲でもって、方向転換するんですね。かなみ、さきが、結の青春を心配してるところ、おかしかったです。けど、ほんと、子連れで大変、大変ながらもいろいろエンジョイしてる。そんな様子、実によかったと思いました。
『軍神ちゃんとよばないで』は、虎千代が家督を相続すると聞いて、どうにもおさまらない姉、綾が上田長尾家当主である政景をそそのかすようにして、虎千代に反抗してみせるんですね。しかしこの姉さん、昔っから虎千代のこといろいろいたぶってた。いや、綾曰く躾け。というか、虎千代も失言が多そうで、まあそれはそれで仲のよい姉妹だったのかも知れません。わからんけど。しかし、この綾姉ちゃんが虎千代引きこもりの原因で、それくらい虎千代にとっては苦手な人物。そんなのが坂戸城に立てこもって、さあどうする? とまあ、虎千代、捨て置こって、うん、この人らしくはありますよね。面白かったのは、柿崎ですよ。放っておけば、いずれは国を二分する戦いになるぞ。と忠告するのはいいけど、その状況こそが楽しみだとか、ほんと、困った人であります。しかし、そんな柿崎が打って出るとなって、これ、どうなるんだろう。史実知らないからなあ。もう、本当に素直に楽しみにしています。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』、ボッティチェリの絵の題材になったっていうんですが、はたしてそれが喜ばしいことなのか。なんともいえんところが評価されてた模様で、それだけにあんまり嬉しそうではないんですね。さて、ボッティチェリですよ。有力なパトロンがいるというので、すっかり有頂天な彼ですが、クロナカは知っている。ロレンツォの世が長くないことを。それで、それとなく忠告してみせるんですが、どうにもボッティチェリはいい加減な感じで、まあもともとこんな人でした。レオナルドがフィレンツェを立ちます。同性愛者と告発されて、ここにいられなくなった。みたいな話になってるんですけど、そうじゃない。仕事でミラノに呼ばれたからだ、って、ああ、スフェルツェスコ城のいろいろ作った時の話か。さて、告発したのはボッティチェリじゃないか、そんなこと思ってたり、またやりかけの仕事を放置して逃げようとしていたり、あんまりなレオナルドですが、まあ、これがレオナルドであるなあ、という気もします。そしてクロナカ、現在に戻って、レオナルドのこと書いた本に触れる。レオナルドについてのもろもろ、聞いて、考えて、それで時々で違う禁忌について思う。うん、真面目な表情。なかなかにシリアスなクロナカでありましたよ。
『きみちゃんの味じまん』、ゲストです。おばあちゃんと一緒に暮らしている女の子、きみちゃんの夢は、おじいちゃんの店、ととさまの復活なんですね。小料理屋。けど、まだきみちゃんは12歳、店をやるには小さくて、と、そんな時に、昔、店で働いていた弟子が帰ってくるんですね。今は無職、自分の技術をいかしたいと思っていること、手間や材料を落として利益を出すのは嫌だってこと語られて、そして自信を失っている。そんな彼に、おじさんの10年を私にくれたらいいのに、きみちゃんがいった言葉がきっかけになって、ここでお店をやってみたらどうか、おばあちゃんが申し出るんですね。かくして、働く場所を求めていた料理人と、おじいちゃんの店の復活を願っていた女の子、ふたりの希望が同時にかなうことになりそうと、そんな感じ。ええ、どんな店になるのか、はたしてうまくいくのか、おばあちゃんがついてるから大丈夫? 心配ながらも、楽しみにさせる導入でありました。
『美久は虫2病!?』、ゲストです。ちょっと郊外の町、早朝、ランニングをしていた翔馬少年が出会ったのは、かぶと虫を両手に持った美少女。その子と学校で再会してみれば、東京からの転入生。編入試験は全教科満点のまさしく才女、というんですが、この真鍋美久、朝に見たように虫が好き。けれど、はずかしいと内緒にしている。翔馬にも、このこと、口止めしようというんですね。なるほど、幼なじみなのかな? 憧れの亮お兄ちゃんが昆虫学者になりたいといっていた。だから、美久は助手になる。けれど、それを阻むようななにかがありそうで、また美久は虫をつかめない。木を蹴ったら落ちてきたコカワグタ、こいつを見て、わーっと知識を披露する美久はなんだか活き活きしていて可愛くて、けれどどうにもつかめない。動いてる部分の感触が苦手、って、ああー、それちょっとわかるわ。キシキシした感じの、あれかな? かぶと虫なら持つところがあるから平気とか、そういうところ面白い。なんかわかるなあ、って感じなんですね。
- 『まんがタイムファミリー』第33巻第10号(2015年10月号)
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