『まんがタイムきららミラク』2015年10月号、先日の続きです。
『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、キャロラインがじょそ天と再会ですよ! うおー、まさかこんなにはやく再会がかなうとは思いもしてませんでした。そしてキャロライン、彼女の成長も垣間見えるわけですよ。おお、興奮にまかせて話すのではなく、冷静に、丁寧にしゃべれるようになってる! 先生、やりましたね! ちゃんと、生徒さん、成長してますよ! キャロライン、じょそ天に戦い方をレクチャーしてもらうんですね。決して簡単ではない治療士のソロ育成。そのテクニックを学んで、レベルも上げて、ええ、このくだり、妙にハイテンションで面白かった。けど一番面白かったのは、キャロラインの死に戻りですよ。えらいことするな。このゲーム、デスペナどうなってるんだっけ? しかし、ほんと、キャロラインの微妙に噛み合わないようで噛み合ってる? そんな話法が面白い。そして身につけた新スキル、定型文の登録! ああ、いつでも名乗りをあげられますね! あ、そうそう、忘れるところでした。じょそ天って、もしかしたら、夢子の探している人だったりするんでしょうか。する?
『ツキウサロケット』、いいですね。地球に不時着した月からのお客さん。彼女のロケットの燃料である一番星、人の感情の高ぶりを集めようというのね、なるほど、人の感情を可視化する技術があるんだ、面白いな。しーちゃんの感情、マドレーヌでぱっと高ぶる、そのくだり、このクールに見せてる子の素がうかがえて、キュートでしたよ。そして彼女らの一番星を探す旅路、いや、本当に旅するわけじゃないんですけど、迷い猫を飼い主に返してあげて、そして出てきた一番星。あの一連のくだり、飼い主の子の嬉しく思っている、その気持ちは、一番星を介さなくともありあり感じられるのに、そこにさらに一番星、その出現に驚く三人を描くことで、より以上の感情の動きが伝わってきたように思われたんですね。さらに、最初の方から出てた猫が、こうしてしっかりクライマックスに繋がる、その構成もね、よかったって思うんです。冒頭の、地球にすっかり順応してるミラの姿、これもよかったですよ。
『ハートオブtheガール』、なかなかにいいですよ。クールな彼女、ナオを攻略しなければならない。かくしてのぞみとモトのナオ攻略合戦が描かれるんですけど、いろいろ試して駄目、それで業を煮やして、ドキドキさせればとにかく勝ちと手段選ばずロボットで襲うとかね、そうした無茶攻略と、それが導くのぞみの勝目、うまかったな、またナオの感情、その高揚がエピソードのクライマックスに同調して、ほんとぐーっと盛り上がっていくその感触、とてもよかったって思います。そして、その盛り上がりは、ただナオのドキドキが数値化されたからじゃない。その前のナオの落ち込みや、のぞみの本心からのフォロー。果たされた、私が守るから、の約束。丁寧に物語を積み上げていった、その勝利だったのだと思います。
『箱庭ひなたぼっこ』、皆の育てていた花が咲き誇っていますよ。と、そこに季節違いのヒマワリが造花で参加。陽向の思わせぶりな表情に、無理やりつきあわされる友達のやっちゃんがおかしい。やっちゃん、なにか陽向に弱味握られてる? 自分が大変な時にも容赦なく造花づくり。陽向、ニコニコと可憐ながらもムゴいです! そして文化祭の出し物ですよ。喫茶店をやります。というので、皆でメイドの衣装着るんですけど、翠子のクラシカルスタイル、素晴しい。陽向、ゆかり、蘭はミニ丈今風メイドで、こちらも可愛い。でも、なかなかお客がこないというので、突発寸劇で宣伝しようっていうんですね。翠子のハイテンション。対して、貧乏クジひかされたゆかり、その対比おかしくて、しかし皆ノリノリ。まさかの失敗も、陽向の機転でうまく処理されて、って、されてない? されたよね? そう思ってるの、陽向と自分だけ? ともあれかくして成功した喫茶店。ヒマワリの造花の意味も、ああ、そういうことだったんだ。ちょっと陽向を見直して、と思ったら、やっぱりつきあわされたのやっちゃんなんだ。ほんと、やっちゃん、陽向になにか弱味でも握られてるんでしょうか。やっちゃんにもいい目、見させてあげてください。
- 『まんがタイムきららミラク』第4巻第10号(2015年10月号)
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