2015年8月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年9月号

『まんがタイムジャンボ』2015年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』、天海さんが浴衣で、髪を頭の真横、左右でふたつに結んだりしましてね、非常に可愛らしいイラストに仕上がっています。手には水風船、肩に猫。周囲に、なんだか水まんじゅうみたいなお化けもいっぱいいましてね、その塩梅、その雰囲気がとてもよいと思ったんですね。他に『最後から二番目の神様』、フルコト、テラスが浴衣姿で、手にはリンゴ飴。『けいさつのおにーさん』の穂苅、手塚ペアも見事に浴衣でありますよ。って、穂苅くんの浴衣すごいな。肩に桜の代紋だよ。

『ナデシコ!』はお盆の情景ですね。迎え火を見て焚き火と思う。バーベキューを連想して、日本では芋を焼くんですよね。って、それじゃないんですよね。お盆にはご先祖様が帰ってくる、それを聞いておびえるエミですが、君の国ではハロウィンはやらんのかね? あれも似たようなお祭りなんじゃないのかね? まあ、感覚が違うんでしょうね。さて、盆ダンスですよ。結局ヒナがまきこまれる。盆踊り大会につれていかれて、突貫で踊りを覚えてってやるんですが、曲が変われば振り付けも変わる。まあ、しゃあないですよね。盆踊りって、自分ももう踊れないですよ。最後のね、ヒナに迎え火を知識自慢しようとしたエミが、これは送り火といわれて驚く、あれがほんと面白かったです。

『ヒゲとセーラー』、千尋の母のはからいで、ハワイにいけることになりました、かも知れません。条件があるんですね。今度のテストで全教科80点以上、って、そりゃもう駄目っていわれてるようなもんだ。自分なら諦めるところですが、さすがの初ちゃん。なんとか頑張るみたいですよ。鞠ちゃんに加え、来栖と市井が参加しての勉強会。千尋がね、男の子を警戒して、けどまあ、来栖くんは女の子なんですけどね。天才肌の来栖、この人の勉強方というか考え方が全然参考にならないとかね、おかしくって。そしてまた、この人が千尋のこと、かっこいいかっこいいって、ね、ほんと、この勉強会、成功してるんでしょうか。すべては市井にかかってますよね。責任重大ですよ。

『どさん娘道』、ゲストです。東京から北海道に引っ越ししてきた女の子、綾小路ツバキが、地元のお嬢さん、水木ももと交流を通し、友情をはぐくんでいく、そんな感じのお話です。とにかく真面目なツバキが、ももの軽口をそのまま文字通りに受け取っちゃって、私頭悪いから脳みそ分けてほしいよ、に対する答が、脳を移植しても頭は良くならないわ。けど、そんなツバキが面白いんですね。東京では、近寄りがたいと、友達がつくれなかったツバキ。けれどここではももが親しくしてくれて、それが嬉しそう。もっと気楽に、そうアドバイスされて、ももの行動を真似てみる。そんな不器用なツバキの、友達といわれて花を咲かせる。メイドにその喜び伝えたりもね、よかったと思うんですね。もっと話が、あるいはキャラクターが広がりもって動きはじめると、ずっとぐっとよくなりそうだなあって思いましたよ。期待です。

『もんもん』、新人展であります。特定の主人公がいるのかな? 最初、そんなこと思いながらページをめくったんですが、ああ、なるほど、これは一本一本独立の、主人公とかいない、そういうタイプの四コマでありますね。ちょっとネタに昔っぽい、あるいはオーセンティックなクラシカル四コマ思わせる感触があって、こういうのも悪くないって思いますよ。軽く、笑いをとりにいく。娘がカゼひいたみたいでの「ピタピタ」とかね、微笑ましくていい感じ。シンプルで、おかしみ感じさせる、そんなテンポ、悪くなかったと思います。それと、各四コマにつけられたタイトル、全部、「きらきら」とか「せつせつ」とか、同じ言葉繰り返す、そんなので統一してるですね。なるほど、『もんもん』というタイトル、それが全体にもおしひろげられてるんですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第9号(2015年9月号)

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