2015年8月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年10月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』からゆきとくるみ。ちょっと本編では見られないような表情に格好、バイクとか乗っちゃってる感じ? セーラーの胸元ぐいっと開けて、黒い下着がこんにちは? って、セーラーってこんなに開く? ふたり、なんだかちょっと挑発的な目でこちらを見ながら、カップメン、食べているんですね。その様子、なんだか意外、なんだか新鮮なのであります。他に『あんハピ♪』のカットもありますよ。

『はるかなレシーブ』、新連載です。レシーブと聞いて、バレーボール? とまでは思ったんですが、なるほど、あの水着姿で背にまわした手が表現しているもの、サインですね。ビーチバレーもの。おお、なんかめずらしい? 沖縄にやってきた女の子、大空遥はいとこの比嘉かなたと一緒に暮らすことになるんですね。家の前が海、驚きのシチュエーションに、遥、テンションが上がって水着で走り出す。と、そんなビーチで、ビーチバレーの練習やってる女子ふたりと出会うんですね。成美と彩紗。人懐こい彩紗に対し、なんだかピリピリしている成美。遥がふと口にしたエースという言葉にひっかかって、そしてそこに現れたのがかなた。ああ、成美たちとかなた、なにか因縁があるみたいですよ。遥とかなた組、成美と彩紗組、7点先取で試合するというんですね。遥たちにはハンデとして1点とれれば勝ち。慣れない、勝手の違うビーチバレー、砂地や風、太陽に苦しみながらベストを尽くして、それでも負けてしまって、と、その経験が遥にビーチバレーに取り組もうという気を起こさせるんですね。楽しかった、もっとうまくなりたい。そこにかなたも引き込まれるのでしょう。いつか、成美かなたのわだかまりも解ける? などなど期待の新作であります。

『よにんぼっち』、ゲストです。田舎の話? 着物姿の女の子が、近くにできたという遊園地、いってみたいなんていっているんですね。そして話しかけた林さんはお地蔵さん。なんだか人の姿、それもお姉さんの姿に変身しましてね、なるほど、これがファンタジー色強めの漫画とはっきりわかりました。このふたりに加えて、さらに小さな女の子、千歩とソフィアという子が加わりまして、遊園地にいきたい、けれど皆は地縛霊だからここから離れられない。ああ、なんという悲しい事情でしょう。そんな皆が遊園地までいける方法を、林さんが教えてくれるんですね。なるほど、三人は地縛霊だから、この土地への未練を晴らして、行動半径を広げていく。生前できなかったこと、遊びを今から経験していこう、そういう話であるんです。かくして今回は鬼ごっこ。一番年長の純が鬼の姿に変身して、あ、鬼ごっこを節分の豆まきと勘違いしてるのね? かくして、鬼の姿になった子供三人を、林さんが追い回すこととなって、これ、鬼が逃げる鬼ごっことか、ビジュアル的に面白いな。これ、子供が遊んで満足すると成仏しそうになる。それを遊園地で繋ぎとめて、みたいな、なんかナンセンスなおかしさもあって、悪くなかったです。成仏させたらあかんのか! ええ、不思議な地縛霊もの、悲しかったりしないのもいいですね。

『ヨーチ高校1年ヒヨコ組』、ゲストです。なんとも不思議というか、ふにゃっとした絵で、とてつもなくナンセンスなコメディを展開する、そんな具合でありますよ。黍だんごに綿飴あまい、麦ちょこといった、なんだか甘々な名前の女の子たちの、とりあえず今回は登校から下校までの話。登校はいいんですけどね、あまいが裸にバスタオルでやってくるんですね。ええ、なんとも駄目な女の子っぽいですよ。ちょこは、そんなあまいのストーカーっぽい。それぞれ振り切ってるあまいとちょこに、突っ込みいれるのがだんごの役割みたいですよ。登校途中に出会ったドMの少年とか、学校でのちょこのストーカー気質全開とか、わりかしギリギリめの表現を狙っているようで、そうした振り切れっぷりがストライク、って人には、かなり強烈に作用する、そんな漫画だと思いましたよ。

『鬼が出るか蛇が出るか』、今回は番外編。本編から離れて、四コマ感覚のショートストーリー集だそうですよ。わりと本編にかかわりそうで、けれどあえて語る必要のなかった、あるいは語る余地がなかったかな? そうした設定が明らかにされたり、小気味のいい小ネタが炸裂したりと、ああ、以前の作の感触思い出させてくれる、そんな切れ味、とても面白かったです。本編よりもなおやばい美来とかね、本編ではちょっと見られなかったような、策を講じてくる鈴とか、さらに優の同性愛疑惑、悠理をめぐるガールズトーク。ノリよくキレよく元気よく。大変に楽しませてもらった、そんな感触。短いながらも充実のエピソード群でありましたよ。

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