『まんがタイムジャンボ』2015年9月号、昨日の続きです。
『終活女子高生』、球技大会でドッジボールやるんですけど、沙羅にですね、友達たくさんできまして、その経緯とか含めて面白かった。ええ、大変よかったです。見た目からヤンキー呼ばわりされる沙羅、律のクラスの子たちからは、律をそそのかしてる、そんな風に誤解されてて、沙羅、ほんと災難だな……。ともあれ、この球技大会の勝敗に律との友達権を賭けようというんですよ。それで、負けること決意する沙羅も沙羅なんですけど、律をとられるとちょっとさみしい。そんな沙羅を、律がね、うまいこと自分のクラスの助っ人として引き込んで、活躍させて、皆とも友達にしてしまおうっていう、そのね、やりとりがよかったって思うんですよ。というか、律、体弱いみたいに見せ掛けて、めちゃくちゃ球技得意とか、この食えなさも実にいいです。特別編のストーリー、コマ割り漫画の方もですね、面白かったです。なんと、まさか、そういう展開! ええ、この予想はしませんでした。というか、ちょっと悲しい話であるなあ。
『おやすみモーニング』、派手さはないんだけど、悪くないなあって思っています。夜勤明けの看護師エリカさん。手荒れを気にしてるみたいですが、看護職はしゃあないんじゃないでしょうか。だって、手洗いに手洗いに手洗いで、消毒で消毒で消毒でしょう? 荒れないわけないってんですよね。さて、思い出すのはおばあちゃんの手。すべすべで暖かかった、っていうんですが、その秘訣とはなんだろう。いつもの食堂、ばぁちゃん食堂でね、その理由がわかるんですね。ばぁちゃん、エリカの荒れた手を見て、それで山盛りごはんをよそってくれる。しかし、このばぁちゃんもまたきれいな手をしていて、炊事調理で水を使うのに、なんでこんなにすべすべなんだろう。それがわかるわけですよ。と、その前にまずご飯。納豆、卵の黄身しょうゆ漬け、もろみみそはじめ、発酵食品がずらりと並んで、ごはんの友祭り。これ、いいなあ。黄身のしょうゆ漬け、これ食べてみたい。ともあれ、ぬか漬け、これが手のきれいな理由だったんですね。けど、荒れた手を見て、これを選んでくれたわけじゃないっていう、その理由がおかしかった。でもって、エリカの手じゃ、ぬかみそさわると塩がしみて痛そうだってね、ほんと、なかなかエリカの思いどおりにはいかないってこの落ちもよかったです。
『人魚嬢ルリ』、最終回でした。ええ、よかったですよ。人魚姫の劇をする。江頭、まさかの王子の代役に抜擢されて、そして本番、ここでまさかのキスから、まさかの魔法解除でありますよ。ああ、こうやってルリにかけられた魔法を解き、さらにはルリにかかっていた魔法のデメリット、それもなくなって、見事な歌声ですよ、って、おおい、観客全員寢るんかい。これで、ルリと江頭、お別れになるのかと思ったら、そうはしなかった。ルリとの別れを避けるべく、江頭が魔女の末裔としてなんとかする、そう決意するんですね。そのために半年ほどかかったんでしょうか。その顛末は描かれない。けど、最小限の描写にて、ルリと江頭、ふたりの関係、その後の展開、全部を語ってみせて、これがまたよかったなって思ったんですね。
『科目の数だけ恋してる!』、面白かったですよ。真由美の独特の勉強法。科目を擬人化して、その科目を攻略することで勉強をレベルアップするっていうんですが、今回はそれがプール、なんとビート板を擬人化することになるんですね。真由美、可愛いですよ。水泳苦手。ずっとビート板抱き締めてて、ちょっと後ろでまとめた髪もまた素敵。ビート板抱いてるの、胸が小さいのを気にしてるんですか。いや、いいじゃないですか、それもまた素敵ですよ。けいなの胸見て、大きいっていってますけど、いやいや、普通普通。ここで真由美の妄想ですよ。頭がビート板そのままの彼。真由美が泳がないとビート板の呪いがとけない! あたし…絶対泳ぐ!! このテンション! もうおかしくって、楽しくって、けど真由美、ビート板の彼、魔法を解いて攻略しても、ビート板は手放せなかったんですね。ああ、泳げないからね。そして最後に女神と出会う。ビート板手放しちゃって、溺れそうになって、それを助けてくれたけいな。あのふたりの関係ね、いいじゃないかって。それに、けいなね、真由美に25メートル泳ぎきったよ、おめでとうってね、その笑顔もまたよかったなって思ったんですね。いや、この漫画、すごくいいと思いますよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第21巻第9号(2015年9月号)
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