2012年7月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年9月号

『まんがタイムオリジナル』2012年9月号、発売されました。表紙は、山? キャンプ? 渓流にてちょっとひと泳ぎといった風情ですね。中央に『ラディカル・ホスピタル』山下ナース。その周辺に『らいか・デイズ』らいか、『ゆらゆら薬局プラリネ』のみさき、は焼いた魚、川魚っぽいですよね? 食べてます。そして『女子高生かんさつ日誌』からメインのふたり。皆水着で、ぱっと目をひく表紙です。ザリガニとり、よいなあ。いろいろ懐かしい。

『満開!Sister』は、たけし、どうしようもないなあ。部活、剣道部にて防具をつけたがらない。真剣勝負だというんですが、暑いの嫌がってるみたいにも見える。いや、この人にかぎってはそうじゃないんですけどね。いや、もう、どうしようもない。サツキさんのがっかり大和撫子、カンナの学校でべったり、最近の定番で安定した面白さ展開しながら、あの柄杓でかけんな、ものすごく面白かったです。柄杓あかんのか! そうか墓なのか。

『よゆう酌々』、戸田くんはもうどうしようもないなあ。女将が寝坊はいつものことだけど、戸田くんがそうとはめずらしい。粧子さんも戸田くん不在に定休日を疑うレベル。しかし、その戸田くんの不調。それがもうどうしようもなくってですね、兄の妻、もとから兄の妻やっちゅうのに、妊娠発覚、ショック、失恋、って、もうどうしようもないなあ。恋やぶれて落ち込む戸田くんに活力与えるのが女将だったり、またそんな戸田くんをうまく宣伝に使う粧子さんとか、女性のしたたかさが魅力的な漫画ですが、同様に戸田くんのあかんたれなところ、これも魅力なのですね。

『女子高生かんさつ日誌』、人気あるんでしょうか、カラーで登場ですよ。補習中の風景、って、いやいや、補習とかちっともそんな風に思わなかった。って、なんでイーゼルまで用意して絵描いてるの!? ちっとも抑えのきかない先生で、なめられてる、遊ばれてる、女子高生は実際元気でおそろしいなあ。でも同時に魅力的と感じさせるものがあるから、面白いなあと思います。挑発的な美術部眼鏡の彼女。絵が好きなんだね。絵に取り組む際の表情に、スケッチしたいという顔に、見事に魅了されました。

『かがやけ!工学女子』。数について、といいますか、測定についてでありますね。昨今の工業製品に求められる精巧さ。ちょっとでも値が違うと大変なことになる。そうしたところからノギスを使った計測の演習に展開しまして、ノギスにしてもいろいろな測り方がある。また計測する道具もいろいろある。許容誤差の話、なぜ誤差が出るかなどなど、充実の内容でありました。ただ工学の話をするだけじゃなく、そこに登場人物の個性からめて、うまいこと広がっていってると感じました。そして道具は大切に扱おう。ええ、これは大切なことだと思います。校正なんかもする。度量衡の歴史やメートル原器、長さの歴史などなど、多様な内容もりこんで、充実、でありました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第9号(2012年9月号)

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