『まんがタイムスペシャル』2012年9月号、表紙は水着、夏でありますね。『恋愛ラボ』マキと『笑って!外村さん』のコラボレーションであります。ひとつの大きな浮き輪の中に、マキと外村さんがはいってる。蕩けるような笑顔のマキに対し、ちょっと固い表情の外村さんが対照的。けど、外村さんも可愛いですよね。ほかには『シュガービーチ』、部長のカットもありますよ。センターカラーらしい。人気あるのかな。嬉しいことであります。
『どろんきゅー』、素晴しい。今回はアキの田舎に佐倉さんがついていく。最初は警戒したのに、子犬がいるというのに誘われて、いやしかし、子犬に懐かれて嬉しそうな佐倉さんが可愛くて嬉しそうで、とてもよかったです。たいてい怖がって泣いてる子ですからね。で、案の定怖い目にあう。キャンプ場での肝試し大会。司会者が説明する、この地に伝わる落ち武者伝説。そいつを落ち武者たち本人が実演してくれてるっていう、もうめちゃくちゃ面白い。なんでこの漫画の幽霊おばけたちは、こんなにもおどろおどろしくって、なのにこんなにも可愛くて面白いいいやつらなんだろう。懐かれてる佐倉さん。うり坊のぬいぐるみ、ひとつは落ち武者たちのプレゼントっていうんですね。ほんと、ほのぼの。あのぬいぐるみを喜ぶ佐倉の後ろでハートマーク出してる落ち武者たち、帰りの車を見送る幽霊も、ほんといいやつ。最高です。
ボクの・ワタシの武勇伝、エッセイ企画です。師走冬子、駒倉葛尾、吉村佳、藤島じゅん、下村トモヒロ、そしてナントカであります。いや、めちゃくちゃ面白かったです。まさかの師走冬子怪我なし。かと思ったら駒倉葛尾怪我だらけ。骨折とか怪我とか、ご両人、ほんとあれこれ大変なレポート多いわけですけれど、心配しますよね。ほんと、ご自愛ください。でもって下村トモヒロ。いいなあ! 甲冑か! でも普通、あっても着ないよ! 羨ましいなあ。ナントカは嬉しいなあ。天狗さまだよ。この人の漫画が読める、見られる、それがとても嬉しいのですよ。
『趣味じゃない園芸』、よそはよそうちはうち。あの他の植物園がやってるもの見て、羨ましくなってる目。あの指差しとか、ああ確かにあんな感じなのかも。いーなー、あれ、いーなー、っていうね、ほんとそれらしい、いい雰囲気出してました。この漫画って、植物ものであるのはもちろんなんですけど、はやらない植物園の再興ものみたいな味もあって、実際、決してはやっているわけではない事業、そいつをなんとか盛り上げるにはどうしたらいいんだろう。いろいろアイデア出したり模索したり、そんなことは多々あるわけですけれど、その様子、雰囲気が非常によく出ていると感じられて面白い。決して楽々成功するわけでもないってのが侘びしくもあり、またそれがよいんでしょうね。今回はキノコが取り上げられたわけですけれど、夜行性植物ですね。なのに、はたから聞くと危ないキノコの話としか思えない。それも非常に面白かったです。
『桜乃さん迷走中!』、コミックス発売ということでのゲストなんですけど、桜乃さんというよりも、作家大江さんにスポットライト当てて、いや、いいですよ、いいですね。終わったという言葉の両義性。しびれました。大江さん、よいなあ。あのネガティブ思考にとりつかれて、涙流してるところとか、なんだろう、ぐっと胸に迫ってくる。ああ、大江さん、大江さん。しかし、その悩みの内容。後から考えても大丈夫だろう、そう思って殺した登場人物をどうやって生き返らせるかとか、どんだけ行き当たりばったりなのか。って、普通、こういうものなの? 一緒に考えてくれる桜乃さん、アイデアは全然役にたたないんだけど、けどちゃんと大江さんにとって意味ある相談になったってのがよかったですよ。ただ居候してるだけじゃない、そんな感じに思えたのもよかったですよ。
『シュガービーチ』は部員のレベルアップをはかる、っていうんですが、コーチも監督もいない。どうしようっていうんですが、そのコーチを見付けるまでの展開やりとりのどうしようもなさ、最高ですよ。先生、寂しがり屋さんなのか? そして伝説のペアの真実。なんてこった、このふたりかい。意外な展開、これはなにか面白くなりそうだぞ、そんな期待がとまりません。きっと手がつけられないでしょうし、このふたり。楽しみですよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第21巻第9号(2012年9月号)
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