2012年7月4日水曜日

かいちょー☆

 『かいちょー☆』ヒロイン咲坂里乃は生徒会の会長だ。顔よし、スタイルよし、けれど他が残念で、成績は中の下、運動はさっぱりときています。そんな里乃が生徒会長に抜擢されたのはなぜなのかといいますと、ええ、可愛いからっていうんですね。生徒会役員は教師の推薦で決めることになっている。といったわけで巡先生、思い付きなのか、独断で里乃を会長に推薦。理由は最初にいったように可愛いから。ええ、可愛さでもって会長になって、またそれで支持されているという、ほのぼのコメディであります。

会長の可愛さ、それが推薦の決め手であったように、この漫画の面白みも会長をはじめとする登場人物たちの可愛さ、そのキャラクター性が支えている、そう感じます。連載である程度追って、読み返しをするとぐっと面白くなる、そんなタイプでありますね。

里乃会長は可愛さをもって愛でられる、そんな役割を担うことが一般で、トラブルの種は朝河遊が、って違うな、巡先生ですよね、この人がトラブルないしイベントを作り出す。で、イベントにて生徒会の面々が、時に風紀委員も加えて、いろいろ頑張って、動いて、それが面白みになっているわけだから、キャラクターの把握は重要なんですね。副会長の遊、会長とは違い、むしろ懲罰的理由でもって任命された人。そして有能な木々中・リリ・ティアス、神門春。以上が生徒会。風紀委員は葉刀桜鳥を押さえてたら大丈夫? 教師は巡先生にユキ先生。で、重要なのが理事長、クーバイム・シュトラート。飽きたから制服を変更したりする人で、しかも子供。このクーが里乃と一緒にいる、その場面がなんだかほのぼの分多めで好きなんですね。

ちょっと人数多め、それでわいわいやってるのが楽しい。そうした中に、里乃が恥ずかしがり屋、人見知りを克服しようとしたり、それでだんだん友達の輪が広がっていったりする、そうした展開が見られたりするのがいいなあって思うんですね。ちょっとずつキャラクターも成長し変化しながら、彼女らの関係、仲が深まっていく。ええ、読み返すごとに面白く、そして読み進めるごとに面白くなる、そんな感覚があるのですね。

  • 武シノブ『かいちょー☆』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2012年。
  • 以下続刊

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