『まんがタイムファミリー』2012年9月号、先日の続きです。
『ひよっこシスターの安息』、シスター雛形の帰省です。全然実家に帰っていなかったシスター雛形、皆から強くいわれて帰ることになるのですが、なぜか周知されるシスター雛形帰省予定。もう、ほんと人気者なんだなあ。近所の奥さんがた、ラーメン屋の常連客、占い師タカコさんから子供たちまで。で、シスター根津、子供と遊んでそして知るシスター雛形のすごさ。いやほんと、いなくなってわかるその存在感。見事に表現されて、面白かったです。で、雛形さん、ほんとにプリンセス? あってもおかしくない!
エッセー企画は「夏休みの自由研究参考書」であります。自由研究を振り返る、そんな内容なのですが、参加者は木村和昭、駒倉葛尾、由多ちゆ、G3井田、辻灯子、佐野妙であります。ありますが! こんなにすごいのやったぞ! というのが皆無で、思い付きはよかったが現実的には無理だった、苦手でたまらんかった、たいしたことやれてない、そもそもやってない、見事であります! しかし、やらんと決意したという辻灯子さん、素晴しいな。反抗的なお嬢さん、ほんとこういう気概はとても好ましいと思います。そして佐野妙さんの指摘。あー、それはそうなのかもー。意気込みがあっても、結局は資金力が出来を左右する。うん、そうかも知れません。なんか、すごくよくわかる気がします。
『ヒタキあやかしゆき』、ゲストで再登場ですよ。嬉しいですね。民話にある、雪女の正体を知り、それを明かしてしまうと命をとられてしまうという伝説。それをひいて、主人公ヒタキと彼を監視する雪女の子雪との淡い恋愛ものができあがったのですね。見張られて嬉しいヒタキ。雪は世間知らずで、けれどそれが可愛くて、恋も知らない、そんな子。だんだんに人の気持ちを知っていくのかな。今回はゆきのお目付け役笹目も出てきて、けど得意の嫌味もちっとも通じなかったりして、いや、ほんと、面白かったです。雪とヒタキ、ふたりがいいんでしょうね。さわやかです。
『地味なコ、派手なコ』、大変よいと思います。派手なお嬢さん西條さんは、地味好きの男子にフラれたものだから、地味な子千草と仲良くなって、地味を学ぼうとしているっていうんですね。けど地味にはなれない西條さん。その天真爛漫さ明るい表情はやっぱり魅力で、そのよさを千草はわかってて、伝えようとして、伝えられてないんですけどさ! この相手の持つコンプレックス、それが魅力なんだと互いに思っている、それがほんとによいなって感じるんですね。あなたの派手は素敵、あなたの地味もとてもいい。ふたりはいい友達だな、きっともっといい友達になれそうだなって思うんですね。
- 『まんがタイムファミリー』第30巻第9号(2012年9月号)
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