2014年11月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号、表紙は『ひだまりスケッチ』、2年生たち、乃莉になずなにゆの、って違うよ! ひとり上級生だった! 白いセーター、白いマフラー、白い手袋、白が基調になったイラストの見せるこの冬らしさ。ハイキー調なんだけれど、それが不思議に暖かみあって、この3人の笑顔なんかもとてもよいんですね。綺麗な表紙、綺麗なイラスト。なんか清らかですよね。

『おちこぼれフルーツタルト』、ゲストです。アイドルものでありますね。ということは、『空色スクエア。』ぶりじゃないですか。と、こちらは恋愛メインというよりも、崖っ縁アイドルたちの奮戦記といった様相でありますね。アイドルに憧れて状況してきた新人アイドル桜衣乃は、新人というより卵であって、そしてこの子が暮らすことになるのは通称ネズミ荘、ラットプロダクションの第4寮なんですね。ここには先輩たちがいて、売れない子役関野ロコ、売れないミュージシャン貫井はゆ、そして売れないモデル前原仁菜。一癖も二癖もコンプレックスもある、そんな4人をまとめて売り出そうってわけなんですね。可愛い絵、キュートなキャラクター。売れないと寮ごと解散させられちゃう? ってな危機的状況。名付けておちこぼれフルーツタルト、アイドル番組にこの子ら投入されることになって、はてさてどうなる。いや、ほんと、キャラクター、魅力的ですよ。

『あやかしみっくす!』、ゲストです。神社に住まう妖怪たちと、神社ともどもその面倒を見るお嬢さん、高峰穂葉の交流もの? 狐の野狐、座敷童のシキ、そして巨大魚の悪樓。皆、人との関わりをもつために人の姿に化けているっていうんですね。けど、ヤコ、耳と尻尾が出てるんですが、それでもいいのかな? しかしこのやんちゃなヤコ、この子が意外やあかんたれで、神社の参拝客、優しそうなお婆さんなのに、穂葉の後ろに隠れてしまう。こういう内弁慶の人見知り、これがいいアクセントになってる感じがしましたよ。ちょっとツンデレ風? いや、ちょっと意地っ張りなだけなのかな? 穂葉が去ろうとすると寂しがる。ちょっと子供な感じです。

『アプリル』、ゲストです。アプリルっていうのは、スマートフォンのアプリのキャラクターなのか。ナビゲーションアプリ。タップでコミュニケーションとれたり、会話で天気予報やアラームのセットができたり。けど、ちょっとお節介で、そして自分が寝坊する。そんな、ちょっと駄目っぽい、いや、人間っぽいアプリなんですね。この子ら、ユーザーひとりずつに固有の人格が割り当てられるのかな? アプリルにも上司がいて、失敗すると叱られる。落ちこぼれると、サーバから削除されてしまうそうです。やばい! さて、アプリルが、プリンパフェ食べたさにスマートフォンから出てきてしまうんですね。その時のアプリルのリーダーの台詞、それを部下から、むずかしい事言ってみただけみたいね、なんていわれてるのおかしくて、難しいこと、細かいことはどうでもよくなっちゃいました。とにかくアプリルは出てきてしまった。アプリルの見るもの、知ることは、どれもこれもはじめて、新鮮で、その新鮮さをぱーっと全身で表現するかのような描写、これ、とてもよかったです。イチゴってこんなに甘いのね、そして、これが雨にうたれるって体験ね! なんだろう、ワンダーを感じたんですよ。

『会長様の言うとおり』、ゲストです。ちょっと変わった生徒会もの。校内の生徒の人事を会長の権限で自由に決定できるというんですね。それで人材マニアの現会長、まつりは早速新入生に目をつけて、文武両道、人望も篤いという羽田さんを呼び出して、よりによって生徒会長に任命しようというんですね。って、ちょっと待て、まつり失脚じゃんよ。勢い、ノリのよさでぐいぐいいっちゃうまつり会長に、まつり大好きの副会長なつき。そしてつっこみ役? いや違うな、会長のノリにもほいほいのっちゃう書記のまどか。とりあえず3人でどたばたと羽田さんをめちゃくちゃな放送で呼び出したり、そしてあっさり袖にされたりのコメディ。楽しく読みましたよ。これ、羽田さんは今回だけ? もし続くのなら、次回は違う人がピックアップされるのかな? ともあれ、この羽田さんも重度のシスコンなど、いろいろ癖ある人材なので、今回ばかりではないでしょう。というか、これ、まず続いて欲しいなって思いました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第1号(2015年1月号)

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