『まんがホーム』2014年12月号、昨日の続きです。
『うちの秘書さま』、テスト逃れのために風邪をひこうと思っているはじめ様が、もうほんとどうしようもない感じで、しかしこれが最後の展開に効いてくるとは予想もしませんでした。今回のメインはコタツであります。七瀬の部屋にコタツを設置する。それはいいんだけど、はじめ、結構やりたい放題だな。タンスを漁ってみたり、またコタツの中でもいろいろと欲望に身を任せて! メイドがおかしかったですよ。コタツに誘われて逃げるメイドもいい。そしてまた、メイド長の、七瀬に強めのを盛っておきましょうか、物騒な気遣い最高で、そして寺へ参ります、って、シェイクスピアですか! ほんと、こうした合間合間に面白いのが差し挟まれて、実にいい感じです。
『マチ姉さんの妄想アワー』、オオカミのお腹から助け出したぞのコマ、あの自主規制が妙におかしくて、そして頭巾という言葉が今の日本で生き残ってるのは赤頭巾のおかげだという、この話。ああ、そういえば確かにそうかも。防災頭巾とか、今もいうのかなあ。最後の一葉のトリック2種、あの簡易版のわびしさとかもね、最初に豪華なのを見せたからこそのわびしさと思われます。そして人魚の後悔。おおう、人を海に引き込んでどうこうするって、ほんと、妖怪の仕業じゃないですか! しかし、あの、通りすがりのコブダイ。めちゃくちゃ存在感あって、いい味出していました。
『そもそも受付嬢には向いてません!』、もこ、人見知りなのが問題なだけで、記憶力とかは優れてるんだ。ともあれ、人見知りが原因で、仕事量的にはゼロ。そのいかに仕事量がゼロになるかの描写が、毎回工夫されてておかしいんですよね。今回だったら付箋とかね、社員のスケジュールを通知しつつ行き先もしっかり案内している。これ、丁寧でいい仕事。けど、これを徹底したら、受付の必要性が失われそうです。竹さんの、抜き打ちテストがよかったですよね。ポニーテールに眼鏡、そしてスーツ。完璧じゃん! 超ヒロインじゃん! めちゃくちゃ可愛いじゃん! 回を重ねるごとに、竹さんのお茶目さが全開になっていって、最後の髪いじるとかもね、実によかったです。
『歌詠みもみじ』、実にいいですよ。今回は体育祭。もみじは運動苦手なのか。萌え応援旗とか長い校長の挨拶、借り物競争に父の外野での賭けっこなどなど。その都度その都度、落ちに出てくる川柳、それがテンポをよくしていて、この四コマ単位で、ぽんぽんとネタ、落ち、川柳、それが続く快感はなかなか独特で、実に読ませます。漫画としての面白さが、凝った川柳が加わることで、より一層のものとなる。そんな感じ。ほんとたいしたものだと思いますよ。あの、ろくでなしの父と、その父を見事におさえる母、あのふたりも実にいいですね。川柳一家。校長も川柳仲間でしたよね。
- 『まんがホーム』第28巻第12号(2014年12月号)
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