2014年11月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号、発売されました。表紙は、クリスマスですね。『ラディカル・ホスピタル』山下さんがサンタクロースの衣装着て、手にはココア? 湯気をあげる温かそうな紙コップを持っています。他には『たよスポ!』たよりがサンタクロースっぽいケープ、手には肉まん、そして『らいか・デイズ』らいかが、サンタクロースっぽい半纏にお茶、って、あ! これ、別にサンタクロースじゃない! 普通のどてらだ!

『よゆう酌々』は年末恒例大掃除なんですが、女将がですね戸田くんの対応に、なんだか結婚してるみたい、だなんて思っちゃったりして、ええーっ! どうしたんですか、女将! 恋愛に向かいそう? それともただの気のせい? 面倒に巻き込まれたくない粧子さんとかいい感じ。しかし女将と戸田くんの関係、だんだんに深まってる、そんな風に思いますよ。愛とかあるのか? 恋とか感じるのか? なんかそんな風ではないんですけど、それでもなにかこれまでにはなかったような近しさ感じさせるんですね。

『満開!Sister』、おお、クライマックスなんですか? たけしの受験が終わり、あとは発表を待つばかり。家族の期待、愛情に押し潰されそうなたけしの様子から、合格してからの様子。それも面白かったんですが、おおう、たけしのカンナへの感謝ですよ。ハグでオーケー。けど、他にはなにかないものか。そう思いながらもハグを敢行するたけしと、その後、なにか様子が違うカンナなど、もしかしてカンナさんがたけしを男性として意識しちゃったとか? そう思ったんですけど、なんかちょっと違うっぽい。離れてもちゃんと家族のままだね。なるほど、カンナのこれまでの過激とも思える行為は、過敏にカンナとの接触を避けるたけしとの関係を構築したいがためだったのか。そして留学するなど、一気に状況の変化するこの展開。次回最終回、どういった終わりを見せるのか、期待をともに待ちたく思います。

『かでん屋さんの基礎知識』はクリスマスですよ。家電だからクリスマスよりも大掃除がメインだろう。三笠はそういうんですが、園宮はおさまらない。そこに陸奥さんが加わって、強引にクリスマスの売り出しをすることになるんですね。けど、ゲーム機、タブレット、人形におしゃれ時計、さらにカメラと続くものの、肝心の家電が出ない。プレゼントされて嬉しい家電、それが表す普段どういう見られ方をしているか。こういうの気を使いますよね。男性には気にしてるものを贈るけど、貰うときはちょっと複雑という女心。こういう気持ちの描かれ方、悪くないですよ。そして園宮の子供心がラスト、返ってくるというのがね、これ三笠はどうしたのだろう。いい余韻を残すラストだったと思います。

『春雨平安日記』。平安時代をモチーフにしながら、扉はクリスマス。素晴しい。この勢いでどんどん突き進んで欲しい。本編も面白いですよ。春サマの笛、それがまさかの蛇使いの笛で、あの烏帽子風ターバンがほんとおかしい。ほんと、最高です。やりたい放題だな。春雨の名前を思い出せない同僚のエピソードとかも、もうたまらん面白さ。マロニー? いやいや、いやいや。ほんと、素晴しいです。方違えとか物忌とか、平安の風俗なんかも扱うんですけど、それがこんな風に展開するなんて、ですよ。そしてふたりの妻、夏子と冬子、その違いもわかりやすくなってきましたね。「愛憎の公式」のデフォルメされたふたり、なるほど、特徴の違いが際立って、本編におけるふたりの個性もしっかり押し出されてきて、いやもうこれは最高です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第1号(2015年1月号)

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