買ってます、『ネイビーヤード』Vol. 27。船舶、艦船模型の専門誌なんですが、そうかあ、もう1年になるんですね。『艦これ』がきっかけで買いはじめて、今ではすっかり『艦これ』とは別のものとして艦船模型を楽しんでる、そんな具合になってきております。いや、模型を楽しんでるというと自分でも作ってるみたいですが、そっちはさっぱりですね。いつか作る日のために、みたいに思っていろいろ調べたりはするんだけど、実際作るとなると大変でしょう。だから今は眺めて楽しむだけ、そんななんちゃってな模型ファンであります。
『ネイビーヤード』Vol. 27は空母発達史がメインの特集であります。我が国日本はといいますと、祥鳳にはじまり、三段甲板時代を経て赤城、龍驤、ときて蒼龍に落ち着く。片やアメリカは、ラングレーにはじまり、レキシントン、レンジャーときて、ヨークタウンに落ち着く。辿った道筋は違えども、双方に高速、中型の艦隊型空母に到達するというその発達の影には、条約の影響があったとか。なるほどなあ、条約については歴史の教科書やら読み物やらで見て、知ってはいたけれど、それはあくまでも独立した歴史的事項でしかなくて、それが実際にどういう影響を周囲にもたらしたのか、そうしたことを考えてはこなかった。こういうことは知るほどに面白みが増す、そう思わされる特集でした。
さて、これは模型誌なのでしっかり模型の作例も紹介されてます。いやあ、鳳翔が小さいことは知ってましたが赤城と並ぶとびっくりするほど小さい。これ、ほんとに飛行機飛ばせるのか? なんて思ってしまうくらいで、いや、けどこれ実際の船は相当に大きかったんだろうなあ。ということは、赤城とかどんだけ大きいのだろう。いえね、海面あたりから赤城を臨むみたいな写真があるんですが、それ見たらびっくりするほどの存在感。びっくりしますよね。こんなにも背が高いのか。今回も作例が載せられていますが、トップヘビーで不安定といわれる龍驤。けど赤城、加賀も負けずトップヘビーに見えますよね。対してサラトガの作例見ると、ペタンコでシンプル、安定感があると思われて、ずいぶん違うもんだなあ、なんて思わされるんですね。
巻頭に掲載されていた大淀も面白かったです。1943年新造時と1944年連合艦隊旗艦時の作例がそれぞれ掲載されていて、どこがどう変わったか、解説されてるんですね。いやあ、新造時のカタパルト。でかいでかいとは聞いてましたけど、こうして見ると確かにでかい。一目でわかるほどにでかいです。第二次大戦時の艦船でも、写真とか結構不鮮明で、資料もそんなに多くないとか、そういう話聞きますでしょう。その点、模型で見ると、細部までしっかり見通せるし、いろんな角度から詳細に観察できるしで、模型のよさ、利点というのを実感させられます。
- 『ネイビーヤード』Vol. 27 (『アーマーモデリング』2014年11月号別冊)
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