2014年11月5日水曜日

『まんがタウン』2014年12月号

『まんがタウン』2014年12月号、発売されました。表紙は、映画『クレヨンしんちゃん』の漫画版、「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」最終回とのことで、とーちゃんとロボとーちゃんにぐっと持ち上げられているしんのすけがメインであります。とーちゃんもロボとーちゃんも、ふたりともにいい笑顔。しんのすけも元気一杯でありますね。そして『涙の数だけ輝いて!』、『派遣戦士山田のり子』の単行本告知カット、『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』の最終回告知カットがございます。

押しかけ時姫』、お茶の話でありますよ。海斗が家臣の休みを要求して、ひとりで出掛けるんです。それを時姫がつけてみれば、いろんな女性と会っている。そのうちのひとりが、かの大内家の娘。姫は気が気でないわけです。でも、まあ、そんな心配するようなことはなくって、ただの手伝い、力仕事。お茶席の準備を手伝ってただけだったんですね。茶の湯、時姫からしたら最新ブームの流行り物だったわけですが、けど以前の経験で抹茶、苦いといって苦手になってたんだな。それで抹茶ラテ。すっかり抹茶ラテに魅入られてる姫が可愛かったです。というか、目に星が! そんな姫が翌日の補習であの渋い顔。その落差、実におかしくて面白かったです。

『大正乙女カルテ』は、路乃の家に押し掛けてるかのとが大活躍です。まず、皿にとどめを刺す。路乃の勉強の改善策を考案する。あの、やりましたって顔がすごくいい。かのと、喜怒哀楽が素直に表情に現れて、とても豊か。ちょっと癖のある困ったお嬢さんだけど、見ているだけで楽しい。ほんと、ただの優等生キャラじゃないってところがよいですよ。そして、かのとの家出の理由がきてしまいました。かのとの兄光弘が来宅。ともなって婚約者藤原節子もやってきて、この人、モガなのか。あの洋装、屈託ない笑顔、素敵な人であります。対して意固地なかのとさん。柱に食い付いてるのとか、もうなんてよいんだろう。最高じゃないですか。ああいうマスコットとか出ないものかな。ああ、そうそう。清志ちゃん、中学生にあがりました。そしたら、路乃に苦手にされて、もう笑っちゃいますね。

居間には今外国人がいます。』、三池先輩三池先輩といって慕う下級生たちですよ。ちょっとした有名人っていうんですが、外国人と一緒に暮らしている、そして帰国子女。やたら持ち上げられていて、そしたらとたんに調子にのるのが三池先輩です。でも、かっこいい帰国子女イメージにそぐわないといってまた落ち込む。実に忙しい子であります。ヨーロッパの人たちの外国のイメージ。地続きだから、そもそも日本の感覚とは全然違ってる。ドイツ語圏のイタリア人、ルーツはオーストリアで学校はスイスというミヒャエル、なんだこのコスモポリタン。すごいですよね。確かに、イタリアいった時、普通にフランス語で通じてたもんなあ。いかしますよ。列車でスペイン人とポルトガル人だったが、自分の言葉で普通にコミュニケーションしていて、現代のラテン語だぜ! みたいに意気投合してたのも思い出します。さて、万希の友達づくりが面白かったですよ。おお、言葉はいらない! ノンバーバルコミュニケーション! いかしました。そして、久しぶりに日本を満喫する外国人たち。あー、嬉しいのか。なんともいえん、面白い人たちですよ。

涙の数だけ輝いて!』は麗奈さんのエピソードですね。なんと、婚約者がステージに押し掛けてきた。伊集院透。この人、この先もまた出るかなあ。観客を前にしていいなずけと明言、麗奈を連れていこうとする。けど、ファンたち、これを寸劇と思って楽しんじゃうんですね。ここのファンは、ほんと対応力がすごいわ。麗奈と涼子、ふたりがいいですよね。幼なじみ、だから涼子も透のこと知っていて、自分の気持ちを主張しない麗奈に自分の気持ちを押し付けるばかりの透に思うところあったんでしょうね。そして麗奈です。最初は涼子についていっただけ。けど、いつしか自分の中にもちゃんと気持ちが芽生えてたという。この麗奈の発言ね、ファンにとっては嬉しい言葉だったんじゃないかなあ、って思いますよね。ほんと、とんでもない寸劇、でしたけど、ほんと終わりよければすべてよし。笑いもあって、ナイスでした。

『70's 愛ライフ』は、かつての迷信なのですか。雷は金属に落ちるとか、突き指ひっぱるとか、ガム飲んだら盲腸、チョコレートで鼻血、コーラで骨が溶ける、などなど、ああ、こういうのは自分もいろいろ聞かされた、思い出されます。けど、味の素で頭がよくなるっていうのは知りませんでした。こういう昔の常識、今も生き残ってるっぽいのもありますよね。反面、もう見事に消えさったのもあって、時代の移り変わり、ちょっと感じさせられました。ところで、紅茶きのこ。あれ、あんなビンに入ってたんですか。名前しか聞いたことありませんでしたよ。でもって、「雨に当たるとハゲる」という迷信。これ、70年くらいまで盛んだった大気圏内核実験、そいつのせいで世界中に撒き散らされた放射性物質、それが雨に入ってるからっていう話ですよね。核の雨とかいったんじゃなかったでしたっけ? ほんと、物騒な時代でした。註にある、「もちろん科学的な根拠はない」という文言。それが今の放射線の知見に基づいてのものなら、ナイス註なのではないか? そう思いましたよ。

  • 『まんがタウン』第15巻第12号(2014年12月号)

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