『まんがタイムきらら』2014年12月号、発売されました。表紙は『箱入りドロップス』、夕日のもと、紅葉に銀杏、紅葉した落ち葉を持って口元に、そして葉っぱの向こうに雫の笑顔が見えるんですね。ほんと、美しいイラストではありませんか。夕焼け、暖かくやわらかい日射しをうけた雫、半逆光のその光と影の表情がまた印象的。また雫の眼差しが力強くこちらを射竦めるようにまっすぐで、実に素敵です。
『チェリーブロッサム!』、つばき、浴衣が可愛いなあ。派手で華やかに決めた妙蓮寺に、大人しめにけれどちょっとしっとりとした雰囲気が素敵なつばき。武蔵小杉もきりっとした浴衣の着込なし。そして我らが主人公、大咲はといいますと、わーお! 白いシャツがス・テ・キ! 普段着じゃんよ! つばき、今日こそ大咲に告白するぞ。そう決心して、妙蓮寺も武蔵小杉も応援すると表明してくれたんですが、ああ、武蔵小杉はつばきに影響されて発奮したのね。けど接吻はできなかったのね。妙蓮寺のことが好きだったと告白して、見事成立したカップルあれば、その雰囲気に恋を口にした大咲。その言葉の向こうになにがあるのか、見えず、わからず、ゆえに怖れてしまったつばき。ほんと、このつばきの恋をめぐる周辺は、切なくて、応援したくなるんだけどさ、けれど大咲が誰にどういう気持ちを抱いているのか、それがはっきりしないでは、その恋のゆくえもわからない。これから大咲の番になっていくのかなあ。大咲が、恋に迷うことになるのかなあ。それはそうと、浮かれてしまった妙蓮寺、いいねえ、いいじゃん。怒るつばきもキュートであります。
『ギタ×マン!』、これ、超いかすな。前回の続き、文化祭のステージを受けてですよ。ゆもちゃんが、これからもっと頑張ろう、みんなをしっかりサポートしよう、その意気で部室にいったらば、そこは見事に足湯部。みんなすっかり気が抜けちゃって、しかし、うるる先輩の可愛らしいこと。皆の気持ちを切り替えようと、ゆもちゃんの提案した打ち上げ。ステージ映像をみんなで見ましょう。おお、さすがにその真意、やまなん先生はわかるんだ。ゆもちゃんの悪い表情、もう最高だな。惚れなおしましたよ。というか、がつんがつんと魅力レベルが上がっていきます。しかし最近のカラオケってすごいんですね。楽器ルームっていうのがあるんだ。楽器の持ち込みできるところがあるのは知ってたけど、電子ドラムとか置いてるとか、いってみたいな。これ、練習スタジオがわりに使えない? すごいな。いつもながらのあめりの妄想面白く、そしていよいよゆもちゃんのターン。漫画組は、るっかこそ冷静になってしまってますけど、あめり、うるるはわりと結構楽しそう。うん、ダメージはない感じです。対してギター組。MCこそは失敗したけど、演奏はうまくいったはず。そんな幻想が見事に打ち砕かれて、ああ、怖ろしい、怖ろしい。いきなりの出だしからショック受けて、そしてあとは悪くなる一方。泣くな! 泣くんじゃない、るっか! あ、お兄ちゃんは泣いててもいいです。あのりりあの柱紹介文、マサくんが不憫だと悶えるよ! って、悶えるのか! 酷いな! けどここがカラオケボックスでよかった。すぐに歌って涙とともにつらさを流せたよ! ほんと、基本面白いばっかりの漫画なのに、こうしてきっちり見せてくれる、しびれましたよ。最高じゃないですか。
『神様とクインテット』、美大生活に慣れてきたうらら。デッサンの授業に羊が出てくるのか! しかもこの羊、めっちゃ表情豊か。こもものオブジェに驚いた時の表情、うららとペアで最高の一枚になっていました。さて、あのデッサン中のネガティブ思考、あれはちょっとわかる。自分はデッサンではなかったけど、やっぱりそんなこと思ったりしたもんです。座学は、美大もこんな感じなのか。一般教養には身が入らないって学生、多いんでしょうね。語学は英語が人気なのかな? そして最後に芝生でゴロゴロ。美大生の醍醐味なんだ。なんか、こういう思いっきり自由に振舞える、それは美大らしいといえるのかも知れませんね。自分の通ってた大学じゃ、ちょっと無理だったかも。
『ひめかみダイアリィ』、今夜は皆でおとまり、ってその前に扉ですよ、扉。可愛いなあ。って、ちょっとけしからん表紙です。神社に泊まるということで、やる気のかさね、姫百合。ふたりが調子にのってホラー風味でお出迎え。幽霊にナースですね。流血やら表情やら、いろいろ頑張ってて、肝試しをしたいようです。でも、その願いは叶わなかった? いや、むしろ叶ったのか! いきなり消える明かり。夜の廊下、梅衣にはげしくアタックするかさねですよ。かさねですよ! やっぱりいけませんか!? いや、ほんと、ちょっとドキドキのイベントで、そしてこちらではさくやがふたり。この真相、ばっちり明らかにされて、いやほんと、お母さん、ノリノリです。
『コメディ・ランド・バンド』、ゲストです。悪くなかったんじゃないでしょうか? お笑い科の創設された高校、千日前高校に入学することになったあすかとけい。ふたりで天下をとる、あすかの意気込みに、けいはつれなくそれは考えてへんかったわ。なるほど、5人でユニットを作りたい。女子のお笑いユニット。それはそうとして、あすかとけいの会話、放っておいてもあすかがボケ、けいがツッコミになるみたいですね。画面も漫才よろしく、ふたりが横ならびになって、ボケてつっこむ。テンポよくぽんぽん進むのは悪くない。また画面も、だんだんに寄っていったり、またぐーっと引いてみたり、単調にならないような工夫があって悪くないですよ。けいとあすかのメンバー探し、天然、逸材のはるが加わって、あとふたりも後々加入してくるのかな? ちょっと引いた絵、あの丸顔で目が点になってるのとか、なんか可愛くていいですよね。すあまみたい。やわらか、ほんわか、ほのぼのです。
- 『まんがタイムきらら』第12巻第12号(2014年12月号)
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