2014年11月24日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号、一昨日の続きです。

『光れ!メシスタント』、面白かったですよ。どんどん料理の腕が上がっていく光。漫画のアシスタント志望だったのに、ご飯ばかり作ってる。しかもそれで腕が上がるというのだから、光にとっては複雑で、だってどうせなら漫画の腕を上げたいじゃないですか。ほんと、こんなことでいいんだろうか。悩む。自分のありかたに、自分の行く末に悩む。うん、わかる気がします。けど、彼、いい先生に巡り会えたじゃないですか。自分が昔つらい目にあったから、そんな目を自分のアシスタントたちには見せないと決めている。そして光の悩みについても真摯に話しをしてくれて、そして先輩アシたちの意識しなかった言葉に救われて、ええ、よかった。大変によかった、そう思ったのですよ。悩みながらでも、迷いながらでも、必要とされて、そして学び成長するチャンスがそこに用意されている。頑張れ、そう思わされるエピソードでした。

『うぶコメ!』、これは面白いなあ。自室でのかなでがね、どんどん低きに流れて、あのスマホでネットサーフィンとか、いやあ、いい絵ですよ。力斗がね、心配してるんですよ。彼女がくたびれてる。夜会うのはよくないんじゃないか。それで、先輩の発案で、昼に会ってみよう。などなど、いろいろ工夫してるんですね。と、ここまではいいんですよ。ここから。その先輩、つばさ先輩が穏やかじゃない、不穏です。力斗のこと、かなり気になってる。今までこんな男いなかった。彼女がいるっていうから諦めていたけど……、でもついに思いきったか! りゃーくだーつあーい! うおー、先輩どう出る。放っておけば破綻するだろう、そう判断して、放っておく? いやむしろ介入する? いやもう、先輩、いいなあ。けど、きっと先輩の恋は破れるんだろうなあ!

『銀河系女子高生ありすちゃん』はフィギュアスケートの話題。くるくる回るところに興味をひかれたありすちゃん。ということは、これを宇宙というのだな。ええ、ばっちりそのとおりでした。宇宙は大体くるくる回ってできているのです。そうした宇宙に向ける目あれば、ステップやジャンプに驚愕、対抗心燃やすなどね、ええ、人類が滅びる! あの必死の反対、おかしかったです。けど、本番はこれからですよ。皆でスケートにいきます。ズコー! まるみえ! って、こんなありすちゃん、めずらしいな! 転んだありすちゃんの可愛さ、下手といわれて焦っていいわけするありすちゃんの可憐さ、そして、すみません氷はありました。うん、弱ったありすちゃん、ほんと珍しい。あのおさげもキュート、ええ、とても可愛かったです。そしてゆせの誘引力。物理的なのか! ありすちゃんの横滑りなど、ほんと、いいなあ、スケートするふたり、見事でしたよ。ほんと、ありすちゃん、可愛いなあ。そしてハルの想像のふたり、おお、素晴しく美しい。エレガント! 素晴しかったです。

『ざしきわらしと僕』、読み切りです。夏休み、祖母の家を訪れたら、そこにちんまい和服の子供がいたんですね。高圧的で、そして少年のこと知っている。なるほど、座敷童子。主人公、裕貴には見えるけど、ばあちゃんには見えないのか。そして裕貴の幼なじみの女の子、希にも見えないんですね。抱えた座敷童子をこれ見えるとやったやつがね、手がハートに見えて、そんな粋なアピール、ウチドキドキしてまうわぁ、って、この子、めちゃくちゃ可愛いな。なるほど、なるほどそうなのね。6年前の記憶、裕貴と希、そしてもうひとりと遊んだ、そのひとりが座敷童子なんですね。希、中学生か。裕貴は小学生か。二学期からこっちに住むことになった、そういうんですが、両親の離婚か、うん、裕貴ちょっとつらいね。それをうけて座敷童子が、私がお前を幸せにしてやる、ああ、頼もしいとはこのことか。ほんと、面白かった。座敷童子のキャラクターも実によく、アンジェリーナ・ジョリー、なんで嘘つくんだ。ほんと、いかしました。

メェ〜探偵フワロ』、フワロ氏を差し置いて少年探偵団に依頼でありますよ。保護者としてフワロ氏が付き添うことにはなるんだけど、一緒にラウールも連れてこいと。謎です。イーゴリ・ゴーリキー氏からの依頼。誰かと思ったら、ああ、あの都会の子、リラのお父上なのか。ユシュアに会えて嬉しそうなリラの可愛いこと。ほんと、この子、いいなあ。そしてラウールが呼ばれた理由? 年貢の納め時? ほんと、フワロ氏はラウールに地味な嫌がらせするのが好きですよ。屋敷に見えない同居人がいるらしい。食べ物、飲み物が減るのだそう。けど、どうもゴーリキー氏にはわかってるっぽいんですね。しかし見事なのはヨシュア君ですよ。屋敷の由来を聞き、そして外から煙突の様子を確認して、それでもう当たりがついている。すごいな、この子、優秀じゃん。隠し部屋の位置をこれで特定し、さあ後は謎の人物をとっつかまえるだけ! というそこで、フワロ氏が静止するんですね。ああ、ラウールもわかっていたか。隠し部屋を知ってる人間、おのずと答えも出るだろう。ああ、確かにそのとおりだ。没落しても、人にはプライドがある。ちょっと切なく、心に残るものの多い読み物でした。本当、素晴しい。落ちも最高でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第1号(2015年1月号)

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