『まんがタイムきららキャラット』2011年3月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。スケート? かと思ったら、靴が普通ですね。凍り付いた池かなにかなのでしょうか、転んでしまってるユー子とトオルであります。ちょっと慌てているトオル、けどユー子はえらく楽しそうで、これ、ユー子がトオルを引き倒してしまったってことなのかな。仲のいいふたり。ええ、たしかに暖かであると感じます。
『ごきチャ』、ゲストです。って、おおう、ちょっと前に話題になったゴキブリ擬人化か。人間の友達を作りたいとの一心から、ゴキブリのいない北海道にやってきたゴキ娘。なんというのだろう、可愛く描いてある、思いの届かない、ちょい不憫な小娘が頑張るコメディといった風、そんなには悪くない、と思うのだけれど、なんというのだろう、ちょっと複雑です。いえね、なんか擬人化される前のそれをふと想起して、うう、むむむむ、ってなっちゃう瞬間があるんですね。私はわりとましな方なのですが、それでもあの虫は嫌いです。となったら、もう見るのも考えるのも嫌いって人には、このページはホッチキスどめしたいくらいなんじゃないかなって思って、いやほんと、どうなるのだろう。しかしあえてゴキブリを題材に選んだ作者、その発想はすごいと思います。それでまた、認めさせてるというのがすごいと思います。
『かためで!』は、実にいい味出してます。刀のある日常っていうのだけど、刀なくってもいいくらいに当たり前のものになっていて、で、はしばしに刀が出てくるんですね。こぎつねとKATANA。刀くじ。双方、刀である必然性、意味がわからんのですが、それでもあえて刀というのが好きだったりします。で、刀の達人。ガンシューの刀版かと思ったら、太鼓かあ。で、さやか。筐体を真っ二つにしちゃいそうだな、なんて思ってたら、もうとっくの昔にやらかしてたみたいで、私はほんと、このさやかさんの太刀筋に惚れ込んでおります。もっとばっさばっさやっていただきたい所存にございます。
『うらバン!』、驚きの展開でした。勧誘期間が過ぎてしまいました……。え、ええーっ! でも、ひとり女の子がやってきて、おお新入部員!? と思わせて違いましたってネタかと思ったら、やあ、よかった、ちゃんと新入部員でした。本内ほたるさん。皆で大歓迎するんですけど、名門といわれて隠れてしまうっていう、ああ、これはすごく面白い。ちゃんと前回から続いてるんですね。で、パート決めなのですが、ユーフォニウムとかホルンとかいってますけど、たしかにホルンとか中音域が埋まるとアンサンブルしやすくなるよね、って、ばりばりの金管バンドになりそうな話だったのですが、クラリネットの経験者とのこと。ああ、吹奏楽においてクラリネットは重要です。しかし、真面目でいい子。ほたるがこの部のことを名門という理由、それがすごくよかった。なんだか、こういう気持ちをもって音楽に向きあうっていうの、やっぱりいいことだと思うのです。
『ひよぴよえにっき。』、はるがだんだんしっかりしてきているな、そう思っていたら、ああ、なんと、次回、グランドフィナーレ! ぎゃーっ! 私はグランドフィナーレって言葉が大嫌いなんだー! とはいえ、子供はどんどん大きくなります。それはもうあっという間といってもいいくらいに大きくなって、あんなにちーたんちーたんいってたはるも、寂しさ我慢できるようになってきたっていうんですね。ちょっとずつ、段々にちあきから離れていくはる。ああ、これは寂しいでしょう。でも、寂しかったり心配だったりしても、いろいろなこと、ものに出会う楽しみ、はるの可能性を思い、ぐっと耐えるちあき。ああ、いいお姉ちゃんだ。ほんと、いいお姉ちゃん。なんか、胸がきゅーとなりますね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第3号(2011年3月号)
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