『まんがタイムスペシャル』2011年3月号、発売されました。おおう、意欲的な表紙です。ピンク色の背景に浮かび上がるのは、真っ赤になってチョコレートを差し出すリコさんですよ。これは強烈。伝統の『タイム』系では見られない、といって流行の『きらら』系列誌ともちょっと違う。ほんと、思い切ったなって思います。思えば、数ヶ月前から『恋愛ラボ』が表紙となって、ちょっと従来の四コマ誌とは違った印象の表紙が新鮮でした。そのいわばひとつの境地が今月号表紙でありましょう。なかなかのインパクト、とても良好です。
『10秒リワインド』、ゲストです。10秒時間を戻すことのできる女の子が主人公。いやね、これが面白いんですよ。10秒戻せる、そのルールについて説明した前半。こういうことができますよ、それだけといえばそれだけなんですが、それでも充分に面白い。そして後半は10秒進めることのできる人が登場。そのふたりの邂逅。ちょっと理屈っぽいというか、より説明調であるのだけど、それでもやっぱり面白い。シンプルな能力だけに、いろいろ見せようがあるのかもな。けど、面白く見せるのは難しいよね。そんな感じ。ええ、うまくできてて、面白い漫画です。
『笑って!外村さん』、バレンタインデーを目前に頑張る外村さん、であるのですが、相変らず力の入れどころがちょっとおかしいのが笑えます。外村さんって、基本的に際限を知らないんですよね。やるとなったら徹底的で、でちょっと方向が間違ってるの。その方向が違ってるっていうのは感想においてもそのようで、男だと思われていると勘違いしてへこんでるところ、ものすごく珍しい表情を見た気分。この表情も、なかなかにいいなって思いますよ。そして弟、冬馬。大人気。そして、最後の最後の話、その落ちのコマにはぐっとくるものがありました。ええ、外村さん、いい子です。
『シュガービーチ』、気にいっています。今回はバレンタイン。つまり、部活は関係ないんですが、まあ冬だもんね、水着はこの時期寒いでしょう。というわけで、バレンタイン。エミの妄想に出てくる男化みなと、最高ですよね。その照れてしまってるエミもすごくいい。今回はそんなエミの魅力がどかどか提示されて、照れるエミ、振り回されるエミ、そしてプレッシャーに気持ちが小さくなっていくエミ。素晴しいね。別に気にせず出しゃいいんだろうけど、そこでなんだか気にしてしまうのが、この人の個性で、可愛いところなんでしょうね。でも、一番可愛かったのは、最後の最後、あの落ちに出てくる台詞、しょうがないわねであったと思います。ほんと、この人、すごくいいです。眼鏡だからじゃないですよ?
『スーパーメイドちるみさん』は思わぬ展開ですよ。児童公園に呼び出されるメイドの面々。本部からの指令で、一日だけ主人の交換をするっていうんですね。取り乱すちふゆとか大好き。それから、失礼なちゆり、ちおりのふたり。いや、失礼なのはちふゆだけかも知れん。ちおりの場合は、どうしようもなく擁護できないって話だもんな。しかし、あの誰が誰にあたるか、そこでもいろいろ酷い発言飛び出して、特にちふゆがいかします。いいたい放題だなこの人。もう、最高です。で、肝心の取り替えっこ顛末は次号に続くということで、これはなかなかに楽しみな展開でありますよ。もう、がっちりやって欲しいところであります。
- 『まんがタイムスペシャル』第20巻第3号(2011年3月号)
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