2011年1月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年3月号

『まんがタイムスペシャル』2011年3月号、昨日の続きです。

『少女カフェ』は、バレンタインデーの話。バレンタイン特別の衣装に着替えたみおとつくし、というのだけれど、メインはすっかり女子高生に持っていかれましたね。お父さんに一目惚れしたらしい。でもさ、みおの素直な表情、感想。ここの娘は、ふたりともビターでありますな。このお嬢さんの登場は、葉月さんを焦らすためなのか、と思ったら、どうもそういう風でもないみたい。お父さんひとりが鈍感で、みおもつくしも、葉月さんも、全然通じない恋心を前にやきもきしている、そんなところも面白い。というか、このお父さん、よく結婚できたもんだ。マチコさんがしっかりしてたんだろうなあ。しかし、お嬢さん、みのり、この人、今後も登場するんでしょうね。お父さんにいわれたように、お母さんとくるんでしょうか。お母さんは娘の恋を応援するのだろうか。なんか突拍子もない人が出てくるんじゃないか、なんて思ったりしますが、なかなかに面白そうな種がまかれたと思える回でありましたよ。

『早乙女寮別館ものがたり』、文化祭が続いています。保護者と称してやってきた寮の面々。松子は愛されているなあ。そんなこと思う冒頭に、クラスの皆からも好意もたれてることわかる展開が続いて実にいいですね。恋愛ごとに興味津々の皆、ちょっと悪ノリっぽいっていうのも面白い。そして、謎の人登場です。松子を探してやってきた、そのなんともいわれん自称で気付かれるっていう松子もすごいですね。けど、松子って偽名なの? それにこの人も微妙に正体を隠している? 人が悪いだけ? よくわからないのですが、とりあえず変わり者っぽいっていうことはわかります。なんか、面白そうですね。なにが飛び出すか、なにをしでかすか、すごく興味津々です。

『ポンチョ。』は少し昔の話。トメ吉がやってきた頃の話なんですが、すごいな、3年でこんなに育ったんだ。それこそ、ポンちゃんが生まれた頃にはすでにいました、みたいな風に思ってたのですが、いやびっくり。手のひらサイズの、小さな小さな猫だったっていうのですね。高校生のお姉ちゃん、ショートカットだったんだ。こういう髪型も可愛いな。対してポンちゃん、保育園児なんだけど、驚くほど今と違いがなく見えるっていうのがおかしかったです。そしてトメ吉。箸でご飯を食べる。ああ、なんかスペシャルなやつだったけど、最初からだったのか。いろいろと謎の多いっぽいトメ吉。けど、いい味のあるいかすやつです。ところで、カレシ、まったく出てこなかったなあ。

『だんつま』は、友達いないセレブ妻回でありました。ええっと、ユキさん。これが実質的に『スペシャル』における顔見せであったのですが、冒頭の友達いないセレブ妻という台詞、これ一発で説明されてしまうってのもすごいなと思います。いや、実際、その説明と今回あらわされた人となり、これで充分にユキさんは語られてるものなあ。というわけで、バレンタイン。誘われない、誘われたいユキさんが可愛くて、もうこの人は駄々っ子なのか? 失言多く、プライドも高く、けどなにか憎めない、そんな人であると思います。チョコレートを溶かして細工というのも、たいしたことやってないのですけど、それが楽しいというの、見ていてひしひし伝わります。仲がいい、だから楽しい、そんな感じがするんですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第3号(2011年3月号)

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