2011年1月15日土曜日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト オリジナル・サウンドトラック

 やっとこさといってもいいでしょう。『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト オリジナル・サウンドトラック』を買いました。って、買ってなかったのかい!? と思われそうですが、いえね、音楽が非常に素晴しかったことから、このサントラは買わねばなるまい。そういう気持ちはずっとあったんです。でも買ってなかった。何度もチャンスはあったのに買わなかった。理由は簡単です。これを買うと、連鎖的にBlu-ray Discも買ってしまいそうだったから。同じ理由でもって、ゲームを買うのも我慢した。でも、BDを揃えてしまった今や、なにも怖いものはないのです。ゲームだって、サントラだって買えるのです。買えるのです!

かくして買ったのです。しかし、本当にいい曲ばかり。作者は大島ミチル。そういえば、『四畳半神話体系』の劇伴もこの人だった。どちらも見事な音楽。片や大きく世界の広がる様を感じさせる音楽。少し切なく、また祝祭的雰囲気も素晴しい。そんな音楽。そして片や、ちょっとユーモラスで、猥雑な、けれど人間臭さ感じさせる、そんな風合いがある。しかしね、ここぞという場面で音楽がしっかりと盛り上げていく、そうした力は双方に満ち満ちていて、私は心の根っこを掴まれたみたいになって、ただ音楽の向かっていく先に、導かれるままついていくしかない。ああ、素晴しいな、大島ミチル。本当に力のある作家であると思います。

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』サントラを聴いてみて、楽しみにしてたのは « Servante du feu » ですよ。第1話、それから第12話、炎の乙女の伝説が語られる、その背後で流れていた歌です。フランス語の歌、爪弾かれる弦のさざめき、弓奏される弦の響き、そしてソプラノサクソフォン。鳴っている音のひとつひとつが美しく、重なりあいひとつの曲のかたちを成して美しい。このシーンには初見から心打ち抜かれて、歌詞を聴きとろうと何度も見返したけれど、根性、気合いが足りなくてそれは叶わなかった。けど、サントラ、ブックレットには歌詞が書かれてるから、その上、訳もついてくるから、いやもう、すごくありがたかった。そして、その詞に歌われている内容は、ああ、このアニメの伝えようとしているテーマ、まさにそれであったのだ。ええ、すごく嬉しく思ったのでした。そして、この内容は『光の旋律』にも重なっているんだって、それもまた素敵であるなと思ったのでした。

サントラの印象は、思ったよりもサックスが使われてたなというものでした。 « Au coin du feu » は劇中で使われていた時、ジャコットさんとお別れする回ですね、その時から、サックスが使われてるな、それもクラシカルなサックスが — 、気付いてたのですが、この他にはあまり印象になかったんですね。印象にあったといえば、トランペットはさすがにメイン、主役の楽器なのでおいておいて、そう、クラリネットでありますよ。この人は、クラリネット使いがうまい。曲名をあげると « Flânerie » ですね。BD/DVDのCMのBGMで、またBD/DVDのメニューのBGMにも使われた曲で、これ、一種『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の世界における日常的なもの、それを表現してたのかな。タイトルを訳すと散歩とかぶらつくとか、そういう意味なんです。カナタが、そしてセーズにやってきた頃のリオも、迷路のような町を歩き回った、そんなことをいっていましたよね。迷いながら進んでいく。その時々に、いろいろなもの、人と出会っていく。そうしたこともまたこのアニメのテーマであったのでしょう。だとしたら、そうしたぶらぶらと歩いている様 « Flânerie » とは、このアニメのらしさ、それであるのかも知れませんね。

あ、そうそう。このCD、初回版にはステッカーがついてくる、っていうんですが、そんなに必死になってステッカー欲しがる必要もないかな、と思ってたのだけど、実際見てみれば、ああ、入手できてよかった。そんなこと思ってしまったりして、いえね、オープニング冒頭の祭の衣装着て立っている5人の全身のイラストなんですけど、こうして見るとすごくよかった。ああ、こうしたのもっと見たいな、そう思ったのですが、よく考えると、いかにも出てそうなファンブックの類い、出てないんですね。驚きました。それこそ、セーズの町の背景集とか、それだけでも欲しいんですが。あと、タケミカヅチ集が欲しい。

と、余談でした。でもって、欲しいといえばトランペット。それに加えてリュートがちょっと欲しい。いえね、このアニメの音楽、リュートが効果的に使われてて、その表現、雰囲気が素晴しいなって思ったんですね。いや、ほんと、素晴しいなって思ったのです。

参考

BD(完全生産限定版)

DVD

DVD(完全生産限定版)

CD

漫画

  • Paradores原作,神馬耶樹作画『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第1巻 (電撃コミックス) 東京:アスキー・メディアワークス,2010年。
  • 以下続刊

ゲーム

2 件のコメント:

ああああ さんのコメント...

DVDのトップメニューの曲って「Flânerie」でしたっけ?
クラリネット(楽器わからんからたぶん)のゆっくりした曲だった気がするのですが、
この曲が何なのか10年近くなる今でも未だに分からない…。
もう公式に問い合わせるしかないのかな。

matsuyuki さんのコメント...

DVDはわからんのですがBDと多分同じですよね。
もうずいぶん見てないので実際どうだったかは思い出せないのですが、「クラリネット(楽器わからんからたぶん)のゆっくりした曲」なら「Flânerie」がそうなのではないでしょうか。
Amazonで45秒だけですが試聴できますので、聴き比べてみたらよいかもです。