2011年1月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2011年3月号

『まんがタイムファミリー』2011年3月号、昨日の続きです。

『ひよっこシスターの安息』。シスター雛形は、実にのび太さんタイプでありますね。ぐうたらとかいいたいんじゃないんです。あの、しなくてもいい約束をして、自分を窮地に追い込んでしまうっていうのがね、のび太っぽさを思わせるのです。風邪をひいたっぽいシスター雛形。全力で誤魔化す。けど、全然ごまかせてないってのが、この人らしくっていいですよね。人のよさがにじみでているというか、どこか抜けてて、それがなんだかほっとさせてくれる。でもって、いつぞやのラーメン屋、交流あるんですね。人好きのする人。そしてみぞれ鍋。ああ、いいですね。なにか暖かくってさ、それがいいですね。

『めがねのキミと博物館』。連載になりました。素晴しい。そして内容は、この作者らしいものといっちゃってよいのでしょうか、寄贈をうけた屏風、そこから抜け出してくる唐獅子。そいつがなんだか愛嬌ありまして、内藤のこと好きになっちゃったらしく、ついてまわって、花をプレゼントしたりして、ほんと愛嬌がある。しかしね、こういう不思議なできごと、この人たちの中では困ったことではあるけれど、不思議なこと、異常な事態とは認識されてないみたいで、こういう不思議を普通のことのようにしてしまう、その雰囲気がもう大好きです。なんともいえない味があります。

『教師諸君!!』、今月は、単行本が出るからでしょう、大プッシュ、二本立てであります。やあ、嬉しいな。1本目は生徒たちの進学に関する話。とはいうものの、笛田先生の生物愛が炸裂したり、あとは西名先生の大嘘。こういうのりは大好きです。そして2本目はバレンタインデー。けどあんまり色気、恋やら愛やらどうたらこうたらっていうのはなくて、けどそれが実にらしいと思います。しかし、なにかサプライズが欲しいという西名先生。捏造の伝説まで登場させる。しかも、それ、ただ思い付いただけじゃなく、どうやら噂の流布、実際試しているみたいっていうのが面白い。そして望んだサプライズ、そいつが得られた西名先生、驚く様が素敵。嬉しさをじっくり噛み締めている、そんな様子も素晴しい。いい話とはちょっと違うんだけど、でもなにか、人の喜んでいる姿というのは、じんわり嬉しさ伝わってくるものでありますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第3号(2011年3月号)

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