2011年1月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年3月号、発売されました。表紙はバレンタ……、ええーっ! はねつきだよ。お正月だよ。晴着だよ! やられました。メリー、勇魚、由衣の三人。皆、顔に墨を塗られて、って、ええーっ! 由衣さんが真っ白だ。ってことは、メリーが勇魚に勝ち、由衣がメリーに勝ちってことなのか。しかし、ひげ描かれてまつ毛描かれて、それでも堂々としてるメリー、素敵です。やんちゃっぽさがナイスですね。しかし、由衣さん、めずらしく凛々しいなあ。

さて、今『フォワード』はアニメラッシュといってもいい状況でありますよ。『夢喰いメリー』がアニメ化されてる。そこに『魔法少女まどか☆マギカ』でしょう。アニメ先行で、その漫画が書き下ろしで3ヶ月連続で出るといいますね。そして『魔法少女かずみ☆マギカ』が今月から連載スタート。ちょっとしたフィーバー気分でありますね。

『魔法少女かずみ☆マギカ』。『まどか☆マギカ』のスピンオフというのですが、これはどれくらい『まどか☆マギカ』と関係があるのだろう。まったく同じ世界に起こっている事象と思っていいんだろうか。それとも、まったく違う、平行線のように交わることのない話であるのかな? それはわからないのだけれど、1話を読んでみた感じでは、アニメのそれとはちょいと違うという印象。ヒロインかずみが記憶を失っているということもあるのでしょう。この漫画における魔法少女というものがまだ謎のまま。戦う敵についても同様。アニメは得体の知れない存在だけど、漫画では人に寄生してる? わからないことだらけで、けどちょいと血腥い展開もあったりするかも知れない、そんな回想も一コマあって、この先どうなるのか、気になるのであります。

『夢喰いメリー』は、ちょっと静かな時間、メリーと勇魚の対話の風景、勇魚はメリーのことを知って、そのことにメリーちょっと不安を抱えていた? その表情、ちょっと寂しげで、だからその後のメリーと勇魚の対話、なにか安心できてよかったんですね。勇魚の夢路に向けられた気持ち、そしてメリーのユメジに対し感じているもの。メリーのわからないという、その言葉とはうらはら、わからないながらに語られる思い。このふたりの個性の違い、その向こうにある気持ちはどうなのだろう、なかなかに深く思わされるところのある、そんな情景でありました。

そして、吹奏楽部だ。かつてはトランペットやりたいなあ、といったら『ラピュタ』の影響か!? となったものですが、昨年には『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』、今年は『てっぱん』? そう思っていたら、そうかあ『メリー』であったかあ。まあ、冗談なんですけど、河原でトランペット、トロンボーンを一緒に吹いている絵、これ、すごくいいなって思いましたよ。この、一生懸命に吹いている菜桜からは、なにかを吹っ切ろうという気持ちがひしひしと感じられて、かたわらには寄り添うような由衣、なにか安心させられるのでした。次の動きは彼女らの側で起こるのでしょうね。夢を失っていく友人たち。核心に踏み込もうというかの菜桜さん。そしてエンギのこと。これは、次号で動くか? ぐーっと気持ちが高められていくのを感じます。

『7時間目の音符』、こっちも吹奏楽部だ! こちらはクラリネット。ああ、よかった。うちに一本あるから、買わずにすんだ。というのは冗談ですが、この漫画、ちょっと弱気というか、年上の彼女に強く出られない少年。彼女あずみが恥ずかしいというごとに、戸惑いがふくらんで、どうしたらいいかわからなくなるっていうのですね。はじめてのおつきあい、それだけにどうしたらいいか、強く出ていいのかどうなのかわからないっていう、そのちょっと弱気ぶくみの恋愛模様は、やきもきさせながらも、初々しくて、くすぐったくて、そしてちょっとまぶしいなんて思うのですね。彼氏も彼女も、クールに見える、けど全然そうじゃないっていうのが、なんだか可愛くっていいんですね。

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