『まんがタイム』2011年2月号、発売です。2月、節分でありますね。メインには、鬼の面つけて息子に豆で追われるおとぼけ課長。そのまわりには、『Welcome! つぼみ園』ことみ先生とあゆむちゃんなんだけれど、ことみ先生、どえらい下手でしびれます。『サクラ町さいず』信一朗は太巻きを食べて、『すいーとるーむ?』ゆかりさんは、ビキニで鬼のお姉さんだ! それぞれに違う節分のありかたが表現されて面白いです。
『すいーとるーむ?』、会社で豆まき。って、そういう厄払いって、経営危機を占う兆候なの!? いきなる焦る永井くんが素敵。いつもと違うこと、突然やりだししたら、やっぱりいろいろ思うものなんでしょうね。ということで、これより以降はいつものペースであります。外からやってくる鬼。しかし、いつもならやられっぱなしのところが、今回はちゃんとやりかえしてるじゃありませんか。って、豆まいてるだけですけど。太巻きをつくり、豆まきをし、こういうゆとりがあるのはいいなと思える話です。そして、なぜ突然節分だったのか。その理由がよかったです。
『カフェねこコビ』、ネコカフェの漫画、新連載です。見た目に可愛くないコビ、不細工なのでブサ猫です。でも、見た目に不細工だからといって負けてない。愛想で素振りで客の心をつかもうと努力してる、そうした頑張りの報われるところ、報われないところ、それがなかなかによかったです。ライバルといっていいものか、見た目もよく愛想振り撒くのも得意なのがいれば、ただただ無心に可愛くあるだけというのもいて、そうした各猫のキャラクター、これからいろいろ出てくるのかな。こいついい! と思えるのが出てくると、ぐっと評価も上がりそう、そんな風に思います。
『天子様が来る!』、念珍のあの手この手、この発想力にはおそれいるものがありますね。それこそ、この人は仏の道をあきらめて、実業に乗り出した方が絶対いいと思います。そして、この季節の風物詩となりました、荒れる成人式。その対策に地下闘技場をこしらえるという発想もあれなら、それを市の財源にするってのもびっくりで、ほんと、よくこんなの思い付くなと感心します。しかし、こういうのやったら、本当にどれくらいの収入になるのか。どこか、ちょいと実証実験してくださらんもんですかね。なんて思ってしまうアイデアでしたよ。
『はこいり良品』は、大雪の商店街。しかし、こうした悪天候、客商売には響くでしょうね。で、店をしめて、食事にでもいこう、ケンジを誘おうという、それが罠。大雪の中、健気にもしおりさんに会いにくる青空さん。その彼がなにか大変な状況に陥ったと知らされて、しかしこれも罠。なんとかして、娘ふたりの恋愛を成就、というかでっちあげようとする爺さん、そして周囲の思惑がナイスであります。
- 『まんがタイム』第31巻第2号(2011年2月号)
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