2011年1月13日木曜日

プラチナ・ジャズ — アニメ・スタンダード

 おとつい、いってましたね。13日にはビルボードライブ大阪で公演があったりします。そう、ラスマス・フェイバー氏率いるプラチナ・ジャズ・オーケストラが大阪にやってくる。アニメソングをジャズアレンジしたアルバムが人気を博した、というわけで、堂々の来日公演。曲の立場からしたら、凱旋って感じでありましょうか。先駆けて開催された東京公演の模様を伺いますと、かなりよいライブだったというじゃありませんか。といったわけで、いかずに後悔するなら、いって後悔する方がいい、の方針でもって、いくと決めたのでした。ええ、1st Stage、2nd Stage、その両方のチケットをとりました!

聴いてみて、感想。後悔なんかあるわけないじゃないですか。1st、開幕の『ハレ晴レユカイ』、これが実によかった。私は、アニメは見てないにもかかわらず、この歌はなぜか知っていて、あの曲のラストのちょっとマイナーにチェンジしたりするところ、チャーミングだなって思ってたのですけれど、それがプラチナ・ジャズのアレンジでは、タイトに、囁くように、軽いタッチでスイングしながら奏される。それがまたよいのですよ。実にキュートな曲なのです。

と、1曲ずつ書いてたら終わらないので、演奏された曲目を書き出してみましょう。

  1. ハレ晴レユカイ
  2. Skies Of Love
  3. Thanatos - If I Can't Be Yours -
  4. Genesis of Aquarion
  5. yume no tamago
  6. プレパレード
  7. ハッピー☆マテリアル
  8. 星間飛行
  9. そばかす
  10. 君をのせて
  11. 水の証
  12. オネアミスの翼 ~ メイン・テーマ
  13. GO! GO! MANIAC
  14. はじめてのチュウ
  15. 人生のメリーゴーランド
  16. HELLO, VIFAM

最後の2曲はアンコール。1曲のぞいて、すべてアルバムに収録されている曲であります。2曲目『Skies Of Love』から『yume no tamago』までは、エミリー・マクイーワンによる歌唱。結構ラフな感じに歌ってるんだけど、声量はあるし、表現力もすごい。加えて、マイクの使い方がうまいんでしょうね、オン、オフ取り混ぜて、表情の変化をつける、すごく効果的でありました。しかし、演奏がよい、歌がうまい、それは当然として、もとの歌もよくできてる。改めてそう思うのは、奏者、表現が変わることで、また違った表情が見えてくるから。しかしそうであっても、その曲が自身を見失うようなことはない。しっかりと、その曲そのものであり続けている。すごいな。すごいよね。いやほんと、しなやかで強靭な曲なんだなって思わされたのですよ。

『プレパレード』、『ハッピー☆マテリアル』、のりのりですごく楽しかった。手拍子を入れる。その、演奏に参加するかのような感覚は、静かに座って聴いてるのとはやっぱり違って、うきうきするんですね。そして、クライマックスは『GO! GO! MANIAC』から『はじめてのチュウ』。『GO! GO! MANIAC』は、あの特徴的なフレーズ、もっかい! のところですね、ホーンが大活躍、エッジがたってまるで飛び込んでくるみたい。かっこいいわあ、と、面白かったのは最後ですよ。あのエンディングのギミック、ほんと、面白かった。1stも面白かったんだけど、2ndはさらにノリノリで、いや悪ノリなのか? はじけんばかりのリズム! 最高でした。

『はじめてのチュウ』、ニクラス・ガブリエルソンの歌唱。この人も、本当にサービス精神にあふれた人だと思います。ステージの上から観客席にアピールアピールと思ってたら、2nd Stageではおりてきちゃったよ! 観客も大盛り上がり。ほんと、ダイナミックでスリリングで、CDではもうちょっと、あともうちょっとを求めてしまいがちですが、ライブともなると物足りないなんて思う気持ちなど無縁、見事に充足した最高の時間を過ごせましたよ。

引用

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