『まんがタイムきららキャラット』2012年4月号、昨日の続きです。
『わたしのおねえちゃん』、ゲストです。寝ぼすけな姉。朝、目覚しの鳴り響く中、平気で寝てる、そんな姉を起こしにやってくる妹。悪くない感じ。だらしない姉、しっかりものの妹のパターンなのかな、そう思ったりしたのですが、いや、もしかしたらちょっと違うかも。姉みどり、妹光。みどりは光のこと大好きで、ちょっとのことで喜んで、素直でちょっとどん臭い、甘えんぼうタイプ。で、妹はやっぱりしっかりもので、けれど朝型。夜になると、テレビの音にもかまわず寝てしまう。朝の姉と逆の立場になって、こういう状況の逆転、いいなって思いました。
『セカイ魔王』、面白いなあ。今回はアルシャ側のエピソード。まずは辛辣な女性剣士のコメントからはじまって、なるほど剣のすごさがよくわかる、そんな描写があって、合流。いや、しかし、ほんと辛辣。盗人呼ばわり。いぶかしがる剣士に、あまりの失礼に戸惑い、怒りを隠せないアルシャ。このふたりのやりとり、面白いな。この剣士の失礼さが極まってるところなど、もう最高でした。アルシャわずかに育ってた自信を喪失、そして剣士と同道することになって、というか、この人、名前出てこないのか! というか、姉さんでいいのか! 食えない人。けど、それがたまらなく面白い。これからしばらくは、アルシャと姉さん側の旅が描かれそうですね。
『まるごとフルコース』、料理ものといいましょうか、このか、てまり、ゆっきーの所属する料理研究会。けれど三人ともにちゃんと料理できそうになくて、りこが手伝うはめになる。そんな感じです。レシピはあるんですね。けれど、それを読み解いて、そのとおり作るのが無理っぽい。あの卵を8分立てるっていうの、なるほどこの類か。基礎知識があやしくて、あとできないことでもやろうとしちゃう、そういう問題もあるのか。などなど、この失敗のバリエーションとか、まさか! でもなるほど! そう思わせるところなどよかったです。
『IQにとりりおん』、基本、みかんとぐりるのふたりで進行していくみたいですね。なるほど前回の続き。てっきり、ルームシェアかなんかなのかと思った。いや、そうじゃなくって、そのままぐりるの部屋で朝まで、だったわけですね。大量の糖分、それをしっかり消費するっていう。どんなに摂っても大丈夫、で、ぐりるがダメージです。さて、みかんの部屋。卓袱台ひとつ、必要最小限の生活。着替えもたった2着。いや、でもなんかわかる気がします。というか、私がそんな感じ。2着くらいを、ぐるぐる着てる。さて、ふたりが街に出るんですが、この街の描写、フリーハンドで表現される優しげで暖かな街並み、たまらんものがあるな。この、人やその気持ちの描写に加え、世界の風合いがすごく心地よく感じられるというところ。それがこの人の味だなあ、強くそう思わされます。
- 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第4号(2012年4月号)


『まんがタイムきららフォワード』2012年4月号、発売されました。表紙は『魔法少女かずみ☆マギカ』。かずみを抱き抱えるニコ。ニコの落ち着きと、子供っぽくはしゃいだようなかずみの対比、親子思わせるような安心感があって、あたたかな表紙であります。あります……。そして、ムラ黒江『Zwart Closet』新連載告知もございます。
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本を買いました。話題の本、といいますか、新刊ではないんですが、とりあえず話題なのは確かでして、けれど話題だから買ったわけでもないんです。ええと、こいつを見ていただきたい。「
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昨日、リゾネーターギターを弾く女学生漫画なんて取り上げたもんだから、いやあ、リゾネーターっていいよね、なんか憧れるよね、みたいな気持ちになってしまってしようがありません。リゾネーターギターっていうのは、エレキギターができる以前、どうしてもパワーでホーンに勝てないギターの音量をいかに増大させるかという挑戦が生み出したギターであります。ボディの中に金属の共鳴器がはいってて、弦の響きをみゃんみゃん増大させるんですね。共鳴器にもいろいろ種類があって、またボディが総金属のものや木製のもの、いろいろあって、それぞれ個性が違ってくるわけです。『
そのタイトルまでは覚えていなかったのだけど、スチールボディのリゾネーターギターを抱えた制服の女の子、その印象だけはしっかり記憶に残っていたのでした。『ちゃりこちんぷい』。ギターを弾く女の子の漫画やなんかは最近とみに増えた、みたいな印象がありますけど、中でもリゾネーターは異色だよなあ。連載開始の告知広告を見て、なるほどこいつはブルーズものかと納得して、単行本が出た暁には読んでみたい。そう思っていたのですね。そして、先日、書店にて単行本を発見。おお、やっぱりばっちりリゾネーターを抱えてる。その表紙は、間違いなくあの時のあの印象そのもので、買わねばなるまい、買うしかあるまい、であったのでした。
漫画というものは、絵の魅力、キャラクターの魅力でもって楽しませる、そういうものでもあるんだってこと、あらためて思わせてくれたのは『放課後せんせーしょん!』だった、そんな風に思っています。いえね、絵の威力がすごいんですよ。四コマ漫画というフォーマット。そいつを破綻させないぎりぎりまで、またやりすぎにならないところ一杯いっぱいまで、絵の魅力を押し出してくる。枠狭しと、時に枠からはみ出してまで主張してくるキャラクターたちの元気さ。これ、すごくいいな。いえね、2段とか、あるいは3段とかをぶち抜きで表現するっていうの、今では四コマでも決して珍しくないし、断ち切りだって当たり前って感じではあるんですけど、それでも『放課後せんせーしょん!』のそれははっとさせるものがあったのですね。なにこれ、すごい! そう思わせるものがあったのです。
