2012年2月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年4月号

『まんがタイムきららMAX』2012年4月号、昨日の続きです。

『√中学生』、日記の話ですね。月が日記をつけて、それをお母さんに見せているっていうんですが、どうも日本の風習だといって騙されている模様。絵日記描いて、お母さんに見せる、そのことで内緒で食べてるカップラーメンのことが筒抜けになってしまってたりして、それでえらい怒られて、その罰が椎茸づくしだっていうんですね。月ちゃん、椎茸、嫌いなのねー。しかし、防犯のために携帯電話欲しいといっても持たせてもらえないとか、お母さんは結構厳しい人だというエピソードがどんどん積み上がっていきます。そして、最後のお母さんへのメール。あれは面白かった。月は椎茸を避けたい一心で送ったんでしょうけど、お母さんからしたら娘の頑張ってる姿を見せられて、あの小さな笑いに感じられる感情、それがいいですね。

『Free!』は怪談百物語、っていうんですけど、インパクトさん、理不尽だの雑だの、散々ないわれようですが、実際怪談のはずなのにあんまり怖そうじゃない。他のにしても同様で、夏休みの宿題の、落ちを先にいっちゃうの、すでに知られてしまってる話のと、こういうしまらないってのが、なんだかいい感じ、味がありました。そして、雪山で4人がというやつ。実際、ここにいる4人で試してみよう、きっと自分がタッチされることはないはず、そう思ったらトンと背を触れられて。これがすごくいい感じ。こういう思いがけなさ、もしやと思わせるところがよかったです。

『つれづれスラックライン』、ゲストです。同じアパートに暮らす5人のお嬢さん。暁、悠芽の姉妹。管理人の祐ちゃん。つっこみ役っぽいフー子、そしてなんだか大雑把? 可愛いもの好きっぽい智花、ですね。中学生で最年少っぽい悠芽がどうやら一番しっかりしているようで、家事もこなす、よくないことをしたお姉ちゃんをしかる。第1回は、まだ登場人物紹介といった感じで、その魅力、その個性、十全に発揮されてる、そんな風ではなかったのですが、それでも充分面白かったです。頼りなさそうに見える管理人が、それでも管理人たろうとしてる、そういうところもよいと感じました。

『ふわふわ科学』、ピンホールの原理でありますね。先生の眼鏡を壊してしまって、ピンホール眼鏡を作って、それでしのぐというところからスタートです。これって、確か、ある程度たくさん穴を開けたら、光量も上がって、また眼鏡の用も足りるんじゃなかったでしたっけ? などなど、いろいろ思いながら読んでいました。後半はピンホールカメラでいろいろ撮るっていうんですが、あれ、アイロンで像が浮かび出るっていうんですが、どういうものなんだろう。普通に買えるものなら、自分でも試してみたい。けど、これ、昔子供向け科学雑誌についてきた日光写真など思い出させてくれて、あれは楽しかったなあ。そうしたわくわくを思い出させてくれるから好きです。

放課後せんせーしょん!』、節分の話題です。2月といえば、バレンタインと思いきや、豆まきに突入するっていうんですね。特にチョコレートをあげたい人がいるというわけではない、それで友チョコとかに向かわないで豆まき。葵の見事な割り切りであります。さて、鬼役、豆まき役にチーム分けして、鬼も内、ああ、こういう地域とかもあるらしいですよね、と思ったら、次のページでしっかり解説されていて、ああ、さすがです。投げられる豆を争うようにして食べる、あの追い付けない葵が可愛いです。そして、プリン、シールの恨みが鬼を呼び出して、そして豆鉄砲も登場して、って、豆鉄砲ってそんななんだ。知らんかった。しかし、先日の単行本、頭から一続きに読んだのが大きいと感じられます。キャラクターや人間関係もろもろが頭の中で整理された、あるいはより浸透したといいましょうか、その一続きの経験の延長として読めて、楽しかった。節分というイベントを、精一杯楽しむ、その様子がいい。理屈とかじゃなくて、楽しいものを楽しむ、楽しいことが楽しい、それがよいのだと思います。というか、節分に豆も恵方巻きもなかった自分の暮らし、季節風物に乏しい生活を反省したりなんぞするくらいです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第4号(2012年4月号)

0 件のコメント: