『まんがタイムきららミラク』2012年4月号、発売されました。表紙は『Good night! Angel』。抱き合うユリとあやめ、いや、抱き合ってるわけではないのか。前からユリの肩ごしに手を伸ばし、首を抱くようにしているあやめ。ユリはというと、あやめの髪にしこまれたワイヤーを手にして、伸ばし、手遊びしているとでもいいましょうか。そんなふたりの対照的な表情、態度が面白いです。色合いもまた、黒基調のユリに白に近いグレーのあやめと、こちらも好コントラスト描いています。
『桜Trick』は、お姉ちゃん、いいですね。妹の謎の友達、春香さん。彼女と妹優がキスなんぞしちゃってる現場、見てしまったがために、ふくらむ妹への疑惑。どういう関係なのか、いろいろ思って、心配して、その様子を伺うべく密偵を放つ! っていうか、優、春香の友達であるみかん、じゃないや、ゆずと楓に調べてもらおうというんですね。偵察、尾行のくだりはドタバタなコメディタッチ。楽しく面白く、そしてまさかの優のコトネべったり、春香の嫉妬。さて、姉美月はというと、いや、もう、この人、同類ですよね。春香のこと、いろいろ聞いて赤面きゅんきゅんって、いや、もう、姉も春香にまいってるのか。そして妹たちはというと、今回もやっぱりいつものとおりで、いや、もう、おそれいりました。
『くじらジュブナイル』、面白いです。可愛いもの好きということを隠しているヒロイン枝里菜と、彼女の秘密を知っている少年歩。しかし、この歩、本物ではない。科学者らしき叔父さんに研究対象として観察、いや監視か、されているんですが、積極的に枝里菜と関わっていけといわれている。しかし、自分は幼なじみの歩ではない、すぐにボロが出てしまうんじゃないか。そう思いながら、回避し続けて、徐々に核心に迫っていくのかな? そう思ったら、おおう、今回一発確定しちゃうのか。詳細は次回。この、白いくじらの物語、これが関わってきたりするのでしょうか。ちょっと、どういう方向に向かうのか、期待させられます。
『幸腹グラフィティ』、いや、これ、危険危険。いきなりのうどんにおいなりさん。これ、帰りの電車で読んでたもんだから、お腹がすいてすいて、うどん食べたくってたまらんかった。ほんと、食事しているところの絵柄はちょっと濃厚で、自分の好みのラインを超えてしまって向こう岸って感じであるはずなのに、しかしそれでもしっかり私の心、気持ちをつかんではなさないんですね。魅力的やわ。生々しい表現は苦手、けどそれでもこれだけ引き付けられるというんだから、たいしたものです。そして、リョウにきりん、このふたり、本当に可愛いですよね。美術の学校を受けようと予備校に通うために毎週リョウの家にやってくるきりん。今回は風邪ひきかけてるみたいで、それでうどん。この、風邪ひきの家族のために台所に立つ、そうしたところに郷愁感じさせるものがあって、ほんと、すごくよかった。そして、お婆ちゃんとお別れして以来ずっと寂しかったリョウが、きりんとの出会いでちょっとずつ回復していってる、けれど家族と離れている、お婆ちゃんに会えなくなってしまった寂しさはいまだ消えていないっていうのね、あれにはぐっときました、涙しぼられるものがありました。ほんと、可愛いふたり、おいしそうな食べ物、そして深くしみじみ沁みてくる情。いい漫画だと思います。
『城下町のダンデライオン』、これ、面白いですね。ゲストで初登場なんですが、櫻田家の11人家族。この家の父親が国王で、そして子供たちの中から国民投票で時期国王を決めよう、そんな話なんですね。よって、国民によくわかるよう、カメラが彼彼女らを狙ってる。けど、あまりにシャイ、人見知りなヒロイン茜はカメラに映らないよう、映らないよう、一生懸命避けていて、ほんと、気弱、あかんたれ。そうかと思ったら、おお、正義の人だ! ここの王族は、皆特殊能力、超能力者というんですが、重力を制御する能力を駆使して、引ったくり犯を追い詰めるところなど、かっこよくって、そして面白い。あの、やりすぎたとかね、実に効果的。実に面白かったです。しかし、この漫画は茜メインでいくのか、他の兄弟姉妹、彼らにもスポットライト当てていくのか。多分、両方かな? かなり期待できそう、そんな感触がびりびり感じられる第1回でした。
- 『まんがタイムきららミラク』第1巻第2号(2012年4月号)
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