2010年6月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年8月号

『まんがタイムきららMAX』2010年8月号、本日発売です。表紙は、お待たせ新連載! 『ホイップノート』ですよ。おお、『イチロー!』の未影の新作です。いきなり表紙ときたか。なかなかの意気込みでありますが、実際、初見の印象、悪くありませんでした。これはいけるな、そう思って、だからこの表紙、継続かも知れませんね。

というわけで、『ホイップノート』。巻頭カラー。ヒロインは一ノ蔵るいせ、高校一年生。お婆ちゃんが海外にいってしまったために、料理できる人のいなくなってしまった一ノ蔵家。だもんだから、彼女が頑張るしかないと、一念発起、料理を学ぼうと部活をはじめる、てな具合です。ところで、登場人物、一ノ蔵に上喜、浜千鳥と、なにか由来がありそうだな。調べてみたら、お酒? ああ、そうなるとちょっとわからない。いや、まあ、由来がわからなくっても問題ないですよね。

るいせ、知花のいきついた先はおよめさんクラブ。文武両道の部長、南美さくらのもと、料理に、その他もろもろに頑張ることになるんだろう。そんな第一話ですが、およめさんクラブにいきつくまでのどたばた、テンション、見せ方は実際見事なもの。キャラクターを見せながら、話としても面白く、期待しちゃっていいのかな? ええ、たいへんによかったです。で、部長なんですが、文武両道に努めてきたという部長だけど、本当に両道なんでしょうか? なんか武に偏ってるんじゃないですか? いや、文も武もいけるけど、家政に関しては駄目なのか! など、いろいろ思わせる登場に、これからが楽しみになるのであります。

フィギュ☆モ』、文化祭であります。しかしですよ、先月の感想でいってましたけど、みらいのフィギュアがあんまりうまくないっていうの、リアルといいますか、現実味感じさせていいなっていっていたわけですけれど、その意味が判明ですよ。なんと、こういう仕込み、伏線だったわけなのか。大きくひとつの山を作る、そんな意味合いがあったんだなあ、と思って、次回に期待だなあと思ったら、ああ、そういうことであったのか。次号予告に曰く、グランドフィナーレ。ああ、正直これから面白くなりそうだなって、なつき、みふゆの登場なんて、まさにこれからを期待させるものであったのに、と正直愕然。けれど、終わることを嘆いていてもしかたがない。見事、有終の美を飾って欲しい。大いに期待しながら、最終回を楽しみに待ちたいと思います。

『ラッキーストライク!』、合宿の続きです。それも、前回と同日の出来事、本当の本当に続きです。ご飯食べて、夜練習。頑張るねえ、いいじゃんか、と思ったら、タキ部長が正装。かっこいい! とまあ、それはいいとして、本編はやっぱり真面目にボウリング、ですよ。前回、つうか昼間に指摘されたボールを投げる位置の件。うまく投げられなくて悩むレン。その原因を見極め指摘するレイレイ。他の誰かの問題を解決しようとするそのことが、自分の問題への気付きに繋る。実際にもよくある話。けれど、とても大切なこと。面白いなあ、よくできてるなあ。でもって、リンによる解説、よくわかるなあ。すごくためになる。部長はスパルタ、相変わらず厳しいけれど、ただ厳しいだけじゃないっていうのがしっかりと伝わってる。いいなあ、すごくいいよと思うわけです。

以上が前半。後半はお風呂。お約束というやつか? 結構きわどい絵もあったりするけど、別に嫌な感じじゃないよ。というかむしろ、絵がすっきりしてるからいやらしさがなくていいと思う。でもって、部長たちの会話を勘違いするレン。もう、この人のキャラクターは決まってるなあ。そして、やっぱり話題はボウリング、あのタコの位置についてですけれど、ただ水膨れができて、頑張ってるねっていうだけじゃなく、レンの習熟の度合いにまで話をもっていける、そのベースになっているボウリングの知識、それが素晴しいなと思います。でもって、リンの胸のなさは芸術的だと思います。とても美しい。そして期待のレイレイ先輩は背中だけ、ちょっと残念でした。

『けいおん!』アンソロ、今回は皆、わりと普通だな、そんな感じ。ちょっとシュール寄り。でもって、みそおでん、この人はオリジナルの方がずっと面白いな、といった感想です。でも最後の宣伝、いや、実際、『ラッキーストライク!』読んでたら、ボウリングはうまくなると思うわけですよ。コミックス出ることあらば、ボウリング協会あたりが推薦すればいいと思う。それでもってボウリング振興につとめるがよいと思う。『ラッキーストライク!』でうまくなるボウリング教本、みたいなのが出たら面白いなあ、きっと買うだけ買ってボウリングにはいかないんだろうけど(腕いためると困るので……)、などと無責任に思っています。

ぼくの生徒はヴァンパイア』、血の惨劇……。しかし、思ったよりもはやくの決着。暴走したカミラ、それがきっかけとなってはっきりしたメイベルの優先順位。ブラム様、まったくもって蚊帳の外。まったく話に関与しないまま話が決着しちゃってるっていうね、ほんと、この人の立ち位置というものがわかる、そんな回でありました。しかし、はっきりしたのはメイベルの気持ちだけではないというところ。はたしてカミラはどうする? そうしたところも含めて、次回以降が楽しみになる展開でした。けど、来月から普通の進行に戻っちゃったらどうしよう。いや、どうもしないですけどね。また穏やかな日々が描かれる、いや、穏やかってこたあないか、それもまたいいと思うのですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第8号(2010年8月号)

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