『まんがタイムきららフォワード』2010年8月号、発売してます。表紙は『夢喰いメリー』、ヒロイン三人揃い踏み、華やかな表紙でありますよ。作者牛木義隆の絵、実はかなりの好みで、華奢でしなやかで、細くって薄くって腿とか腕とか肉付きが最小限で、ちょっと胴が長い。でもって、私はケミカル・マジカル・クッキングの彼女が大好きです。もうとてつもなくキュート。ところで、よくよく見てみればうっすらと水着跡がありますね。芸が細かいです。
って、表紙について書いたけど、三人三様に胴のかたちから肉付きから、ちゃんと違えてあるんですね。ってことは、私は向かって中央及び左ばかり見ていたってことか! いや、もう、ね。いや、もう、ね。勇魚さんもえらいこと魅力的でありますよ。いや、もう、ね。
『となりの柏木さん』、思った以上に話が進みまして、いえね、もうちょっと引っ張るかなって思っていたんです。柏木さんの秘密。けど、素直で真面目で優しい人で、嘘というか誤解というか、誤解によって成立した自分が自分のファンという構図にというか、とにかく耐えきれなくなって告白。これ、桜庭くんはどうなっちゃうんだろう。小躍りでもしちゃうんだろうか。自分だったら大躍りだよなあ。まさに夢見たまでの状況が成立して、もう転げまわりそうだよなあ。というわけで、楽しみに待ちたいと思います。桜庭くん、ほんとどうなっちゃうんだろう。
『S線上のテナ』、まさしく佳境でありますよ。恭介の決断。そして、彼を支えるのは誰なのか? その問題に対し、これまでの、恭介の感じてきたもの、その状況が振り返られる。ああ、1巻から積み上げられてきたものが、まさしくここでひとつの点に集約されたと感じられる。そして、その一点から一気に広がっていく。すごいなあ、いい漫画であるなあ。テナは最近目立たなかったけれど、それはこの舞台を待って伏せていたわけなのかと思って、そして最大にして最高の見せ場に立ったヒロイン。ああ、ほんとにいい展開だなって思ったのでした。しかもまだまだ盛り上がりそうな気もして、ほんと、いい展開です。
『わたしたちは皆おっぱい』、再び基本に立ち返ったような感があります。この漫画は、貴子の友達を助け、苦境に抗い、そして友達を増やしていくっていうところもいいのですけれど、やっぱり基本中の基本である、おっぱいエクスプローラーとしての貴子の活躍ですよ。そいつがメインに描かれた今回、えらいこと面白かったです。しかし、保住先生、この人の秘密というか落ちっていうか、なぜかこれは予想できて、っていうことは、どこかにそれと匂わせる要素があったっていうことか。しかし、貴子さん、あなたの考えは間違っている。おっぱいを差別しちゃあいけないよ。心が女性、ゆえに体をそれに合わせた人のそれであったら、それもまた立派なおっぱいではありませんか! って、保住先生についてはどうなんだろう。でもね、でもね、手術でシリコンというのではなく、ヌーブラとパッドで見た目を増やしてるとはいえ、実体はホルモン注射による彼女の身体そのものなんだから、そんなに違わないと思うのだがなあ。
でもって、最後になんだかちょっと不穏な感じで微笑む人、これなんなんだろう、誰なんだろう。なんか貴子に引き込まれて、いいキャラクターにされてしまいそうな匂いがします。なんかちょっと面白そうです。
『ハナレビの楽園』、新作新連載です。ゆりかご界という異世界を舞台にした漫画。なんか独特のルールがあるようで、初回はそのルールの説明と、そしてヒロイン秋桜の心の傷、そのために立ち止まっているという状況説明されて、さてこれは今後どのように展開していくのだろう。ゆりかご界に現れるというワスレジ。ゆりかご界の住人ハナレビは、ワスレジとともに旅立っていくというのですが、このワスレジとは我々のことなんではないか? などと思いながら初回を読み終えて、このヒロイン秋桜が立ち直っていくような話だったらいいな。悲しい別れを経験してしまった友人とも、また別世界で出会えるとかならいいな。ええ、そうした先のこと、物語の展開されていくのはまさしくこれから。続きを楽しみにしたい漫画であります。
- 『まんがタイムきららフォワード』第4巻第8号(2010年8月号)
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