2010年6月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2010年8月号

『まんがタイムファミリー』2010年8月号、発売されました。表紙は夏の雰囲気感じさせる、七夕あり夏祭あり、浴衣の朝顔がはなやかだったり、はっぴの紺が鮮やかだったり。それでもって、『うのはな3姉妹』、彼女らの持っている食べ物、えらい力が入ってます。って、主に次女ですね。ラムネの質感、とうもろこしの色合い、すごくおいしそう。これは魅力的な表紙であるなあ、と、食べ物にすっかりまいっております。

さて、『まんがタイムファミリー』、新作といいますかゲストといいますか、今月もたくさありまして、しかしこのゲスト、どれも面白くて、大変よかったです。今『ファミリー』はかなりよいんじゃない? そんな気分になれて、なんだかわくわくしてきます。

今月の、ゲストでかつ初登場は4本でしょうか。『壁越しの佐伯さん』、『ももかスイッチ』、『ひよっこシスターの安息』、そして『やどかり君』。後者2本は新人まんが大賞から出てきた人だそうで、いやしかし、よかったですよ。

『壁越しの佐伯さん』、隣に引っ越してきた佐伯さんと、松田さんの奥さんのやりとりでもって進行する、ご近所ものであります。佐伯さんは美人で、ちょっと謎めいているのかな? わけありの引っ越しなのかもと思わせて、けど普通に気さくで、ちょっと寂しがり屋? でもってちょっとどじ? 可愛くて魅力的でした。でもって、面白いのは松田さんの奥さんだと思うんですね。すごく可愛い人、人がよくって親切で、ちょっといたずらっぽい? 佐伯さんだけでは面白くない。かといって松田さんだけでも駄目。佐伯さんの面白さを引き出すのは松田さんで、松田さんが面白く動くきっかけを与えるのが佐伯さんって感じがする。この漫画は、このふたりの仲がよくなっていく、その交流の過程に面白さが見出せそうな風がありまして、悪くないです。よい感じですよ。

『ももかスイッチ』、『きょうも幸あれ』の人ですね。新作はアイドルもの。とはいうのだけど、かわった娘さんだな。人前では猫かぶってる。けどマネージャーや家族の前だと本性が出る。わがままだったり、子供っぽかったりするのだけど、まさしく稚気あふれるっていう感じ、嫌味がない、甘えてるんだなって感じがして、嫌いになれない。そんな可愛さがあるのがよかったのでした。努力しているところ、苦労しているところ、自分にできることはなんだろうと考えているところ、そういうのもいいですね。でもって、ももかの工夫がちょっとはずれてるところ。そういうところもいい味になっていて、楽しかったです。

『ひよっこシスターの安息』、実によい感じ。修道院が舞台、ともないヒロインもシスターであります。シスター雛形。にこにことして明るく可愛く、でもってまだまだ半人前っていうところ。駄目なところ頑張ってつくろおうとしてるのだけど、甲斐なく皆にばればれ。いいキャラクターですよ。細々説明するのではなく、四コマ一本で人となりを伝える。シスター雛形、シスター八木沼、シスター南野、シスター根津、皆が魅力的、愛すべき人達と感じられるのですね。

でもって、街に出るシスター雛形。このラーメン屋の兄さんと常連っぽいお嬢さん、修道院と世俗の交流っていったら言葉は悪いけど、ちょっと違う環境にある人たちがなかよく一緒の場にあって、それが楽しそうとなったら、やっぱり読んでる私も楽しいわけですよ。これが続くなら、彼ら彼女らの仲はより一層親しみ深いものとなっていくのだろう。ということは、彼女らの人となり、もっといろいろ見えてくるのだろう。聖なる立場、かっちりしていると思ってしまいがちなシスターたちも実は気さくで楽しい人たちで、ちょっと俗っぽかったりもする、そうしたギャップも加わって、とても面白い。いや、親しみやすいって思えて、すごく近しく感じるんだ。だからでしょう。愛すべき隣人としての彼女ら、よりいっそう魅力的と思えてきて、だもんだから、その個性や生活のもろもろ、もっと知りたいと欲張ってしまうのですね。

『やどかり君』、とおるが冬馬のうちに居候するって話なんですね。ちょっとテンションが変な冬馬の一家。冬馬本人もそうなら、妹もそう。父もそう。母はけたはずれ。面白かったです。特に父が。息子娘への愛を全身で表現する、勢いあまって息子の友人にまで表現する。その勢い。大真面目なんだもの、笑わずにはおられませんでした。妹がちょっと女王様っていうのは、ベタだけれども、魅力的と感じてしまう。実際、漫画自体も面白かった。続けて読みたい、来月以降も載ってたらいいなって思っています。

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第8号(2010年8月号)

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