『まんがタイムスペシャル』2010年8月号、昨日の続きです。
『放課後エア部』、いまだゲスト。この漫画の雰囲気好きなんですよね。まさに青春って感じがします。なんでもない日常、けどはやりの日常ものというよりも、青春の日々、友達と過ごす毎日がきらきらと輝いて、そしてちょっと青くさくって、というような独特の味わいがあるんですね。少女たちの青春スケッチ、っていったらいいでしょうか。見ていて、なにか懐しむ気持ちと、そして彼女らを、彼女らの日々を愛おしむ、そんな気持ちになるのですね。
『強風記』、めちゃくちゃ面白いです。これは主人公、烏山の駄目さ加減、そしてこやつのあがく様、人の業とでもいったらいいのでしょうか、そうした悲哀を自分に引き付けるようにして感じて楽しむものだと思っていたら、どうも違うなといった印象になってきました。白鳥の苦悩、危うさをもって傾いていく成功者の姿、そこにも人というものの姿が見えてくる。想像以上にシリアスなのかも知れない。コメディ風ではあるのだけれど、なにが人の仕合せで、なにが人の悲しみ苦しみであるのか、そうしたところにいきついちゃったりする? 面白くなってきたなと思うのでした。しかし、こうなってくれば、烏山の浅ましさがむしろ救いと感じられます。
『総てんねん工房』、まさかの最終回! あおりにいわく、最終回もいつも通り、ええ、まさにそのとおりでした。この漫画、ちょっとエキセントリックな人たちの話、でもその人たちが妙に可愛くって、好きだったんですね。社長が、部長が面白かったなあ。自由そのものといった彼らにつっこみいれる宮本さんが実にキュートで、主人公鈴木といい感じになったりするのかな? とか思ってましたけど、やっぱりそんなことはありませんでした。そんな、エキセントリックオフィス。楽しかった。お疲れさまでした。
『ユニカフェ』、女装男子ものであります。最近増えました。男性が苦手で、だもんだから女性ばかりの男装喫茶で働いているヒロイン。ここではスタッフもお客も女性、と思ったら、メイド服きた可愛い女の子? いや、男の子がやってきた。よくあるパターンかも知れないし、よくある展開かも知れないけれど、嫌いな感じではありません。可愛い男の子、ユキちゃんの、話そうとしないマキを好きになった理由、その瞬間の描かれ方にぐっとくるものがありました。しかし、ユキちゃんは女装よりも男装の方が可愛いなあと思います。
- 『まんがタイムスペシャル』第19巻第8号(2010年8月号)
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