『まんがタイムジャンボ』2010年7月号、一昨日の続きです。明日は『まんがタイム』が出るから、今日でなんとか終えたいところです。
『Boy’sたいむ』、最終回直前であります。ひろむが女とばれて、そして龍太郎と置島の気持ちが揺れる。とはいうものの、これってつまり龍太郎優位なのか? なんでだー!
今回の見どころは、置島の告白なんだと思うんです。龍太郎に気持ちがばれた。女だと知ってたのか? 知るわけないだろ。ひろむにおいても同様で、その都度距離を置かれてしまう……。でもさ、これってむしろ置島好印象の場面だと思うんですよ。女であると思っていない相手を、その人柄もろもろで好きになったんだよ。まあ、人柄もろもろって描写じゃなかったような気もしますけど、正直、勝手に俺のヒロイン、って虚像作りあげていた龍太郎よりかは真摯な愛に思えるんですよ。でも、今回の流れを見れば、どちらかの恋愛が成就するとか、そういうラストに向かっているわけではないのかも知れないなって思えて、それならそれもいいなあ、男女間の友情みたいな、そんなのになるんじゃないかなって思ってるんですね。
どうなるかは今はまだわかりません。楽しみな最終回です。
『あまぞねす?』、気にいっています。私はこの漫画は楓ちゃんが面白いと思っていて、だから今月はとてもよかったです。ピースラビットのカードゲームって学校で流行ってるの?
正直流行ってないです
。最高にクールな小学生。っていうか、普通に仕事してないか? そのカードゲームについて、楓がリサーチするんですけど、その様子面白くて、この人、学級委員なのか。でもって、ケン太に興味あるって勘違いされたり、そのたびに大きく変わる表情が魅力的です。で、はまる。で、こずえもひきずりこむ。さらにはお母さんもひきずりこまれた。面白かったです。ちょっと絵に癖はあるけれど、その癖が気にならないくらい面白いです。
『アニモー』、ゲスト、動物園ものです。なんだけど、リアルに動物園での仕事を描くというのではなく、むしろギャグであります。ワイルドな先輩、効率やらなんやら無視して、体力勝負? 身体をはって仕事してるっていう、そのいっちゃってる感じ、それを見て新人、ヒロインのその子がつっこむ。そういう漫画であります。元気があるのはいいけれど、勢いで押しきる、そんな風でもあります。
『葬儀屋さんだお!』 だお? ヒロインに個性をがつんと与えたかったんだろうなっていうのはわかりますが、変語尾、それもだおって……。この漫画、以前四コマ大賞だったっけ? かで紹介されてたやつですね。何本か覚えがあります。その時にもだおにはめんくらいましたっけ。
別に変語尾でもかまわないんですけど、この漫画にはなんだか余計なギミックと感じます。正直、ちょっと異様と感じられて、漫画に気持ちが向かわない。個性をつける、というよりも、違和感、受け入れにくさを強めてしまっているようで、読みづらかったです。特定の文脈なら、こうした語尾でもかまわないんですが、そうした文脈から離れたところで、しかもそうした文化に親しんでいない人間相手にするとなったら、この変語尾はむしろハンデを負っている、そう考えてもいいくらいかと思いました。漫画の内容に関しては、ちゃんとしたものを目指している、むしろ頑張っている、そう思われるだけに、正直残念と感じました。
- 『まんがタイムジャンボ』第16巻第7号(2010年7月号)
引用
- 早野りんた「あまぞねす?」,『まんがタイムジャンボ』第16巻第7号(2010年7月号),109頁。
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