『まんがタイムきららMAX』2010年8月号、おとついの続きです。おとつい — 。気紛れに、続いたり続かなかったりするよ! って、私という人間はつくづくいいかげんです。
『きんいろモザイク』、素敵な出だし。カラーが映えるよなあと、しのの髪のちょっと緑の入っているその色合いが好き。あの華奢な肩が好き。アリスの金髪が、ピンクのカーディガンが好きです。でもって忍は老けてるのか。落ち着いてるってことんだろうなあ。その落ち着いて見える理由、丁寧な口調、工夫してみたりして、しかしまったくもっとおかしなものになってたりっていうね、魅力的だわ。なんてこともない、そんな日常のやりとりなんですけど、でもそれがこの子らにかかると、なんだかとても楽しく素敵なものに感じられてならないんですね。なんというのだろう、あの下がり目の微笑み、なごむわ。でさ、思ったのだけど、忍はこのままお婆ちゃんになっても違和感ないと思う。そして、どんな年代においてもきっと可愛いだろう、そう感じさせてくれるキャラクターであると思います。
ところで、私もどっこいしょが口癖の高校生でした。なんてこった、お爺ちゃんだよ。
『もっかい!』、とてもいい感じです。すごく見やすく、そしてわかりやすくなって、でもってキャラクターの個性、魅力、びしびし感じられるようになって、できのいい遊、なんだか天才じみた人みたいですけど、その成績を素直に評価してもらえないみたいな、ちょっとかわいそうな状況で、でもこの人はぱっと輝く魅力があるというか、勢いがあるから、そうした逆境において抗議の叫びあげてても、それさえもチャーミング。いい漫画であるなと思います。
『ハッピーステッチ』は水着を作って海にいきましょうという話であります。冒頭、カラーページでは水着をしっかり描いてみせて、そしてモノクロでは水着制作の状況描いて、どんなの作ろうか、どんなの似合うだろうか、自分にはこういうのはちょっと無理かななど、その取り組み方に個性が見え隠れするところ、よかったなと思ったわけです。被服部らしいエピソード、学生ものの定番も盛り込んで、楽しい回であったと思います。あと、最後の記念撮影ですね、あの雰囲気、大好きです。ちょっとやけっぱちですけどね。
『お姉様はワタシが好き』、ゲストです。父親に認知されたことで、貧乏生活から大金持ちに転身したヒロインの、はどめのなくなった無駄遣い、あるいは姉との財産争奪戦? と思わせて、一枚も二枚も上手の姉に翻弄されて愛でられて、でもヒロインも姉のこと決して嫌いじゃないよっていう風なの、そういうところが見えたのはよかったなあと思うのでした。けど、どう考えても、妹と姉の気持ちの質が違うんだよ。そのへんがこの漫画の肝なのかなって感じです。
- 『まんがタイムきららMAX』第7巻第8号(2010年8月号)
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