2010年6月2日水曜日

『まんがホーム』2010年7月号

『まんがホーム』2010年7月号、発売です。表紙は『らいか・デイズ』。まさに、らいか一色といった様子です。コミックス第10巻の発売を記念して、ということみたいですね。実際、人気あるんだろうなあ。その人気のあるということ、単行本刊行ペースだけ見ていても、ひしひしと感じられます。けど、表紙開いて右のページ、ああ、人気あるんだな。それも幅広い年齢に支持されてるのだな。作者の力量のあるというため、それは重々承知したうえで、仕合せな漫画、仕合せなキャラクターたちだなって思いましたよ。

『天国のススメ!』、隔月連載とのことです。ああ、嬉しい。私、この漫画、好きなんですね。ということで、今回はおばあちゃんが人形にとりつきました。これ、おばあちゃんが太一以外ともコミュニケートできるようになる、いい展開だな、なんて思ったのですが、その反面、おばあちゃんの姿がほとんど出なくなるという弊害もあって……、ええ、おばあちゃん、可愛くて好きなんです。でもって、おばあちゃんと十子が邂逅。ふたりとも可愛いなあ。実際、十子さん、ちょっといろいろ問題ありそうな娘さんってことになってますけど、いい子だなあって思いますよ。太一、果報者です。

『おしのびっつ!』、能力全開のくない、最高です。諜報、攪乱、接敵、すべてにおいて兄しのぶを上回った今回、実に面白かった。しかし、これまでは隠そう隠そうと必死だったくない。本気を出すとこうなのか。このはっちゃけた感じ、最高でした。あと、桂先輩、彼女も最高です。

『安堂くんと森宮兄妹』、読み切りゲストです。ちょっと変わり者の森宮兄妹に振り回される安堂くんを愛でる漫画? 噛み合わない兄妹、ちょっとしたコント風でありますね。面白いかどうかといわれると、特段に面白いとはまだ思えない、そう答えるしかないのですが、こういうタイプの漫画はキャラクターの性質がよりよく押し出されて、それを把握したらぐっと面白くなる、そんな気もしますから、実際、読み切りでは未知数、なんて思うんですね。妹の造形は好みです。

『ごめんあそばせ』、最終回でした。この漫画、ずいぶん長く続いていて、でもってこういう漫画は、載ってるだけで安心するというところがあったんですね。女性ふたりの生活、クラシカルな日常もの四コマといった様子、悪くない、結構好きだったんですよ。くみ子が好きだった。あの、自由そうなところ、人生謳歌しようよといった風のあるところ、そこがよかったんだろうなって思うのですね。

今回で終わり、新しくはじまるものあれば、終わっていくものもある。これも摂理なのでしょう。お疲れさまでした。

『うちのお兄ちゃん。』、新人4コマ大賞からの一本、だそうですが、編集部からのコメントに次回はオリジナル作品にも挑戦してみてくださいとあって、あれ? これってなにかのパロディなのか? それともオリジナリティが足りないってことなのかな。兄妹もの。自分のアパートでギター弾けないって妹のうちに転がりこむ兄貴のあわれさ、妹に全力投球して涙目で抗議されるところとか、面白かったです。ちょっと身勝手な兄。文句いいながらも、決して仲が悪いわけでないしっかりものの妹。わりと悪くないじゃん、って思ってたから、コメントについては意外と思ってしまったみたいです。

  • 『まんがホーム』第24巻第7号(2010年7月号)

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