『まんがタイムきらら』11月号、後半です。さて、昨日、前半でツェラーの公式について言及していましたけれど、あの計算、実は自分ではやっていなかったりします。Pythonというプログラミング言語を使って、計算してくれるスクリプトを書いてたんですね。だから、1999年11月11日だとか、2020年1月1日だとかの計算は、それこそ一瞬で片付いていたりしたのでした。今日はそのスクリプトをJavaScriptで書き直してみまして、そしてブラウザ上で計算できるような仕組みも作ってみました。この文章の最後にのせておきますので、是非計算してみてください。
『まいにちアップデート』、ゲストです。これもまた女学生の日常を描いたものであります。いろいろ残念な志信がヒロイン。そして彼女の友人、学年トップの砂絵に、金髪眼鏡オタクのノエリア。おお、これはちょっといいかも。いや、眼鏡だからそういうんじゃない。金髪だからというのも違うよ? この日本語ぺらぺらの外国人ノエリア、彼女の日本に対する知識は漫画で覚えたというのですね。憧れの国、日本。そのいろいろ間違った日本像、現実と漫画とのギャップがちょいちょい取り上げられたりしたら面白いのかもと思ったのでした。そして志信がなんだかマニア向けの世界に足を踏み入れたみたいな展開があって、だからこれは志信のオタク世界に踏み込んでいく、そんな漫画であるのかも知れません。
といったところで、ちょっと期待したいところです。実は絵もちょっと好みだったりします。
『ちりめら』、ああ、やっぱり好きかも。バーン!
って、なんだ、先生、可愛いなあ。演劇部の漫画だけど、むしろ演劇以前の状況で遊んじゃってるといったような、そんなところが結構気に入ってましてね、キャラクターの可愛さが大きいのかなあ。稚気溢れる先生、このでたらめな大人、ものすごく嬉しそうに生徒にからんでいく、その表情がたまりません。で、テンション高めの先生に、ちょっとクールな生徒。そういたギャップがいいのかなって思ってるんです。ええ、これはいい感じです。
『境界線上のリンボ』、先生の師匠が登場です。なんか、ふたり、仲が悪い? そう思わせて、そんなこともないところ。そしてフゥと師匠さんが親しくなって、うん、いい雰囲気、ちょっとこういうの好きです。さて、今回はこの漫画における魔法のポジション、それから魔導というものについて、少しはっきりとして、そうかなるほどと思った。こういうのがわかっていくっていうのも、やっぱりいいですね。
『ハッピーホームベーカリー』、ゲストです。パン屋さんの話。家業を継ぎたいアキラと、フランス帰りのユエ。ふたりのパン屋での暮らし、修行や店の手伝いといった、そうしたことを通して描かれる関係が見どころであるようですよ。ユエは、アキラの母、マシバの名前を呼び捨てにしていますが、ということは母の友人なのかな? こうしたところもじきにわかっていくのだろうと思います。
『二丁目路地裏探偵奇譚』は、温泉回。最初、アリスがアリスと気付かなくて、なんでかショコラの姉と思ってました。考えたら、アリスが出てこないわけないですよね。でもって、武者の鎧が、どこかで見たような、有り体にいうとガンダムなんですが、こいつがお化け鎧かと思わせて実は、というところ。お決まりの展開、期待にこたえましたといったところ、実にいい展開です。で、アリスはお化けが嫌い、ガーネットはかっこいいのが好き。このへんの反応の違い、面白かったです。
『リコバド』、ゲストです。バドミントン部の話。中学生なのか高校生なのか、必殺技を編み出そうとがんばる、そんなヒロイン、リコの行動はどう見てもあほな男子だなあ。で、あほな男子をおさえて厳しさに徹するキャプテンがあって、このへんは結構ちゃんとした部活ものって感じです。部員のやる気を引き出すためにDVD、レベルの高い試合を見せるというのとか、なんからしくっていいなと、実際こういうの見るとやる気出ますものね。
『メロ3』は文化祭であります。クラスでやった占いの館。スズメの才能が如何なく発揮される話、というか、これはなかなかにうまい展開。最後まで仕掛けに気付きませんでした。本当にそういう水晶玉なのかと……。いつもおっとりふわふわのスズメが魔女の装束身につけたらば、なかなかに魅力的、ミステリアスでいい感じ。で、いつもの不良がひどい目にあわされるという、それもまたいい感じ。っていうか、やつら、実は意外といいやつなんじゃ? こんな感じに、悪いばかりじゃない、実は、っていうところが見えてくるのは、すごくいい感じです。で、わかったところを前提にして話が進んでいく。前半のスズメに対する木ノ子の対応とかですね。そうしたところも面白くて、とてもよかったです。
『ねこきっさ』は店内改装する前に、お客さん含めた皆で落書きして遊びましょうという、そういう企画は現実にあっても楽しそうかもなって、いやとんでもないこと書くやつ出そうだからむずかしいかも知れませんけど、だから漫画ならではなのかなあ。強烈な御札あり、ちょっとした誤解あり、提示された状況の中で面白い展開をして、笑わせてくれる。そうしたところ、やっぱりいいなと思います。
『ダブルナイト』は、おおう、変態執事の登場だ。いや、この人、本当に酷いな。酷ければ酷いほどに面白い。ほんと、変態執事というのはいいものだと思います。お仕えするお嬢様に対して敬意があるんだかないんだかわからんところとか、ひょうひょうとしてね、いうこと聞くんだか聞かないんだか。面白かったです。
『まーぶるインスパイア』は、メインの三人がPCを見にいくのですが、なんとついにるくはが買い食いしませんでした。なんてこった。これはPC購入資金を食い潰す漫画ではなかったのか。で、だんだんに前面に出てきたもうひとつのグループ、三人組。彼女らもショップにやってきて、これはやっぱり彼女らもネトゲに参加してくるのか。それで、メイン三人と関係していくのか。これはちょっと面白そうだなあ。でも、そこまで辿りくまで、すごく時間かかるんだろうなあ。とりあえず次号は、お泊まりであるようです。ネトゲ? それとも想像もつかない展開? 楽しみです。
『からめるマフィン』、最終回です。『からめるマフィン』は私にとっては惜しい漫画であったのかも知れません。休載期間があって、その間にいろいろ忘れてしまって、復帰後、リハビリ気分で読んでいたのですが、以前どんな風に読んでいたのか、なにを感じていたのか、取り戻すことができなかったのです。そして最終回。最終回についても、どう思ったものかわからなくて、こうして関われなかったということがただただ惜しいと思っています。タイトルとかはしっかり覚えていたんですけど、それだけではやっぱり足りないのですね。
『脳内彼女のいる生活』、ゲストです。なんだか久しぶり。妄想の彼女を具現化させている男の話なんですが、これがすごいナンセンスで面白いんです。今回は、脳内彼女、霞子のモデルとなった女性の話であったんですが、おいおい、ちょっと、真面目に話聞いちゃったよ。なんだ、この徒労感というか、もう、ちきしょー、がっかりだよ。このやるせなさが面白さであるのですが、今回はそれが二段に用意されていて、初段は予測したんだけどなあ。すっかりやられました。しかし、主人公の姉。この人、いいな。実に姉らしいキャラクター。ちょっと尊大、実に素敵。OL? 本当にいい感じです。
『日本ちゃん』。まさか続くとは思わなかった……。意外と好評とかいってますけど、まあ、実際そうなんだろうなあ。私もアンケートに、すっかり騙された、けど面白かったとか書いたおぼえあるものなあ。本当のタイトルは『かたつむりちゃん』です。この悪ふざけなんだかよくわからん漫画、この本編のノリがあるから、ニセタイトルなんかも楽しんで受け入れてしまうんだろうな。次回、もし目次に『日本ちゃん』が載ったりしたら、それはそれで快挙だと思う。そうした悪ふざけは大歓迎です。
My Private D☆V。『空の下屋根の中』の作者、双見酔なんですが、水没するセーラー服女子。ええ? いや、これはなんともわからんなあ。いや、でも、なんだかひきつけられる、そんな魅力はあります。自分がどこに魅力を感じたか、それを追求していったら、見えてくるものもあるのかも知れませんね。
- 『まんがタイムきらら』第7巻第11号(2009年11月号)
引用
- くるくまつづら「ちりめら」,『まんがタイムきらら』第7巻第11号(2009年11月号),117頁。
おまけ:ツェラーの公式をJavaScriptで計算できるようにしてみました
年月日
計算結果
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