2009年10月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2009年12月号

『まんがタイムファミリー』12月号、買ってます。ほんとなら昨日書くつもりだったんですけど、ちょっとショックなことがあって、それどころではなくなってしまいました。けど、大丈夫。一夜たって、落ち着きました。どんなに悲しくて辛いことがあっても、生きて暮らしているかぎり、変わらずやってくる日常に落ち着くようにできています。さて、『ファミリー』の表紙は、収穫? 実りの秋がテーマである模様です。葡萄をつまんでいるお嬢さん。『はちみつカフェ』のヒロイン、蜂谷まりもですが、この人はじっとしてると美人ってやつなのかも知れませんね。

『はちみつカフェ』本編では、じっとしてないのでちょっと美人ではない蜂谷さんが大活躍です。これまで蜂谷を一顧だにしなかった常連に、ぐいぐいと押し込んで、ついにコミュニケーションに漕ぎ着けた。こうやって、店の雰囲気を変えていってというのがこれからの流れなんしょう。うまくいい雰囲気にたどりつくとよいなあって、思っています。今のところはいい感じかなって思って、だからちょっと安心です。

ラディカル・ホスピタル』はハロウィンを話題にして、けれどハロウィン以外の季節のイベントもろもろ、食、旬といった定番ものから、乳がん月間といった新規かつ医療ものまで広く展開したうえで、最後にすごい落ちを持ってきて、これ、いいなあ、なんかかっこいいよ。いや、防菌のマスクと思うじゃんか。それがこれで、しかもいつにない正装っぷり。最高でした。これは笑ってしまいます。

『教師諸君!!』、やっぱりこれ危険だ。これ見てると、教師講師の口を探したくなってきます。さて、西名先生、社会科の先生ですが、この人、地理は苦手なのか。歴史の人、そして比較文化、民俗学の人なのかな? そして話題は部活へと移って、被服部、茶道部、やっぱりなんか楽しそうだなって思います。ところで、私は道を聞きやすい人みたいです。でも、以前ローマで聞かれた時は参りました。いや、どう見てもアジア人だし、どう見ても観光客だろ? 道を聞きやすい人の雰囲気は、万国共通みたいですよ。

『うのはな3姉妹』、豆腐屋の三姉妹。出戻り次女。なんかクールで、なんか横着そうなお嬢さんなんだけれど、あの結婚の日の風景、ああ、なんかしあわせそうで、ああ、女の人はやっぱりしあわせそうにしているときが、一番魅力的だなって思いました。あの、カメラを手にしたドレスのカットとかね、もう、素晴しいものがありました。でも、だらだらごろごろしてるところもちょっと好きです。

『オシャレのきほん』、久保田順子の新作、ゲストです。下着通販会社で働くお嬢さんの話。悪い感じはしません。結構、地に足ついたと感じさせる安定感があって、わかりやすく、読みやすかったです。仕事をしているっていう感じがちゃんと伝わってくる、そんなところもいいなって思いました。

『椿さん』、『ハニーtheバンドガール』の楯山ヒロコの新作ゲスト。優秀、けれどちょっとマイペース、変わりもの? の家政婦さんがヒロイン。口数少なく、けれど妙に存在感のある。そんな椿さんは面白く、一癖ある、その癖がとてもいいです。

『ひとみとコットン』。着ぐるみさんに恋するお嬢さんふたり。ひとりはいい年した花咲ひとみ、といっても19歳か。もうひとりは、みよちゃん、5歳。ふたりで着ぐるみさんをプチストーキングして、しかしこのふたりがそう変わらないってところ、5歳がませてるのか、19歳が幼なすぎるのか、このどっこいどっこいな感じはちょっと面白いです。しかし、最後に、すべてお見通しだった着ぐるみさんの正体があかされて、そうか、みよちゃんは着ぐるみさんの正体知ってるんだ。このふたりの関係、ほのぼのとしてなんかいいですね。でも、ひとみもほのぼのとしてる。罪がない感じ。あたたかな感じ。それがいいのだと思っています。

『リフォーム!』、おーはしるいの新作です。ちょっと、中山思わせるお嬢さん。笑顔が怖い。さて、赤城茜の働くリフォームの店、そこにやってきたやり手、けれどPC使えない青木穂高、このふたりの関係に焦点が当たっていくのかな。ちょっと懐かしい感じになるのか、それともまったく違った風に展開していくのか。ちょっと楽しみに読みたいと思います。

『貴子のお茶のこさいさい』、怪我をしたダーリン。あの、妻に感謝するコマ、ちょっと色っぽくていい男よね。なんか、不安みたいなのもちらほらと面白おかしく描いているけど、それでもなんか大丈夫そうに思わせてしまうのは、ふたりの間に、感情、気持ちがちゃんとつながっていると感じさせるからなんじゃないかと思って、うん、いい夫婦だと思います。

『どっきゅん♥乙女荘』。ゲストです。最初、扉を見たとき、これは駄目かも! と思ったんですが、読み進めるうちに、いや、意外といけそうと思えてきて、乃々の弟が欲しい理由の酷さと、その妹音々のなんだか切ない独白。まさかそうくるとは、思いませんでした。動きは少なく、地味と思えるけれど、せりふに感じられる微妙ながっかり感。それがいいなと思いました。

『くるっとまわって営業中』、馬渡かの子に対する主任の態度、いいかわいがりかただなって思えて、そういえば大学のころ、鼻息荒い、私は出来る! みたいな感じを全身から感じさせるお嬢さんがやってきたとき、一二回ほど挫折を経験したらよくなりそうって思ったことがありました。で、その旨、助教授にいったら、いや、もうちょっと必要かなって。ええ、馬渡かの子も、がつんがつんぶつかりながら、丸く、そしてよくなっていくんだろうと思います。けど、この人が丸くなっちゃうと、漫画終わっちゃう? 今回の落ちで、またひとつかの子は壁、現実にぶつかって、いや、いいじゃん、気付けたんだから。こういう落ち込んじゃう素直さ、それがこの人のかわいさなんだろうなって思います。

『つれづれいーの』。マフラーを編む話なんだけど、やっぱりなんというか、メルヘン調シュルレアリスティックな展開。あの、ドーナツがほどけるところとか、ちょっとそのほどけたのを食べてみたいと思わせるものがありました。ほどける時の、ホロホロッ、ていうのがらしくっていいですね。でも、洗濯表示を気にするあたり、この人の独特さ表われてて、よかったです。しかし、この漫画の味にもすっかり馴染んでしまいました。最初はついてけるかな、なんて思ったものでしたが、心配することなんてちっともなかったんですね。楽しんで読んでいます。

『まかないガール』。ヒロイン、マイとともに働くしずく。おおう、可愛いなと思ったら、次のコマでダサいといわれて、おおうショック。超可愛いじゃん、とは思ったんだけど、よく考えたら、私はちょっとダサめの女の子が好きだったのでした。この垢抜けなさ。最高だと思います。そして、面白かったのは、あ それ空き瓶!! マイの気迫、それが空振りしてのがっかり感。シンプルだけど、確かに伝わるものがあって、よかったです。マイのキャラクターもそうだけど、店長のそれも負けず劣らずだなって思って、それが面白かったんですね。

おはよ♪』、ちょっと驚いた。まさか明ちゃんの思いが雪乃さんに通じる日がくるなんて。まあ伝わっただけなんですが。ちょっと意識しはじめたのか? なんか進展する日はくるのか? いろいろ思わされて、けど、本当にこんな日がくるなんて想像もしませんでした。応援はしません! それはうまくいかないほうが自然と思うからで、けどうまくいってもそれはそれでいいなあ。なんて思ってます。

  • 『まんがタイムファミリー』第27巻第12号(2009年12月号)

引用

  • 樹下次郎「まかないガール」,『まんがタイムファミリー』第27巻第12号(2009年12月号),159頁。

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