2009年10月14日水曜日

デュープリズム

 デュープリズム』10周年です。このゲームの発売されたのは、1999年10月14日のことでした。まさに、10年前の今日のこと。というわけでもないのですが、『デュープリズム』のプレイを再開しましたよ。いやね、『ガンダム戦記』に疲れてしまいまして、あれ、アイテムとか出なさすぎ。もういやだ、くじけてしまいまして、だからちょっと『デュープリズム』やろう。PlayStation 3を買ったときに、こいつで最初に遊ぶPlayStationのゲームは『デュープリズム』と決めていたのです。それはまさに今この時を置いてほかにない。意気揚々として開始したら、それがなんと10周年の日であったというのですね。素晴しい偶然! 私と『デュープリズム』は運命の糸に繋がれているのですか!? いや、本当、まさか今日がそんな節目の日であろうとは、思いもしませんでした。

思えば、私がこれを買ったのも偶然でした。今はもうない駅前のゲームショップ、店頭に山積みで半額の値付けがされていたのが『デュープリズム』でした。雰囲気のあるイラスト。ゲーム内容はといえば、主人公ふたりで、それぞれ違ったテイストのストーリーを楽しめる。ふーん、どうしようかな。安くなってるし、はずれでもまあいいか。そう思って買ったらこれが大当たり。年末年始の休みにプレイするつもりで買って、まさかそれが今もなおプレイしたいゲームとしてリスト入りしているのですから、ほんと、出会いというのは異なもの味なものだと思います。

主人公はふたり。打撃主体のルウと、魔法攻撃も多彩なミント。シリアスなストーリー、重さを抱えながらも深刻一色にはならないルウ編の絶妙なバランスは、今プレイしてもなお涙と笑いに心がほぐれる思いがするし、ミント編はというと、テンポよく、小気味よく進む話に、ミントの啖呵が効いて、楽しいは、面白いは、癖になるはで、ああ、ルウ編を終えてミント編に進むのが楽しみだ。そんな思いに、今からなんだかわくわくするものを感じています。いや、もうほんと、すごい落差があって、ルウ編はほんと、涙が止まらないほどに引き込まれてしまうものがあるんですけど、その後にミント編のあのノリでしたから、呆気にとられて、ほんとにこれ、同じ世界観のストーリーなのかと思ったほど。でも、プレイしてみればわかるんですが、ルウ編もミント編も、どちらもちゃんと『デュープリズム』なんですね。むしろ、このふたつの違ったテイストが、喧嘩せず、調和するところに、『デュープリズム』というゲームのらしさ。よさ。魅力があるのだと思っています。

PlayStation 2ではじめてプレイしたPlayStationのゲームは『デュープリズム』でした。ポリゴンの補完でしたっけ、それを試してみて、テクスチャの表現がちょっと違っちゃったので、残念に思いながらオフにしたものでした。そして、PlayStation 3では、アップコンバートが使えます。もしかしたら、ポリゴンが木目細かくなる? と期待したのだけれど、そういうものではないということがわかりました。ちょっとがっかり。というか、やっぱり昔のゲームなんだなあ、というのをこれでもかと思い知らされることとなって、なんせPlayStation 3用ゲームからPlayStation時代に逆戻りでしょう。ちょっとギャップがすごかったですね。スムージングも、ちょっとにじんだみたいになる? ブラウン管時代のテレビは、今のテレビと違ってちょっとにじんで表示されるものだから、そうした効果をエミュレートするものなのかな。いや、今、軽く調べてみたら、2D表示にこそ効果大なのかな? ということは、『デュープリズム』後は『Lの季節 -A piece of memories-』か? いや、そのへんはこれから考えます。というか、『Lの季節2 -invisible memories-』、まだクリアしきってない。って、このへんも今日は関係ないですね。先に進みましょう。

久しぶりにプレイして、ああ、やっぱり古いゲームなんだなあと、その見た目にがっかりとした。そんな話でしたけど、でもプレイしはじめると気にならなくなるんですね。引き込まれてしまって、そりゃ画質はいいにこしたことないですよ。けれど、ゲームのよさを決定するのは画質ではないのだと思い知った。今でもなお、このゲームの魅力は生きているんだと、色褪せないものがあるのだと知って、嬉しくなったのでした。久しぶりの『デュープリズム』。細かいところは忘れていて、昔つまったところは今もまたつまるし、昔感動したところは今もまた感動する。ああ、変わらないなあって思いながらプレイして、ああ、私はあとどれくらい、これほどに愛せるゲームに巡り会えるだろうって思って、なんか胸が熱くなりました。

『デュープリズム』。素晴しいゲームです。これに出会えたこと、そのことに感謝したくなる、それほどに好きなゲームであります。

CD

0 件のコメント: