プレイステーション末期に出たアクション系のRPG。私はこれをプレステゲーム最高峰のひとつであると思っています。ポリゴンで作られた世界を、ポリゴンキャラクターたちが元気に走っている。キャラクターひとりひとりが丁寧に作られていて、ゲームを終える頃には皆が愛おしくなっている。
派手なゲームではないのですが私は好きです。人形芝居ならぬポリゴン芝居の、ひとつのかたちであると思います。
操作できるキャラクターは二人。ひとつの物語をふたつの視点からたどるのがこのゲームの楽しみ方で、それぞれのキャラクターの持ち味が違うため、同じことを二度するという感覚は少なく、むしろゲーム自体のボリュームは大きくないので、この小さな世界を楽しむため、何度でも繰り返しプレイしたいと思うくらいです。
シリアス色の強いルウの物語、コミカルなミントの物語。どちらが好きかはそれこそ人それぞれですが、最後にはどちらもいい話です。いい話を王道で進むか、そっぽむいてみせてけど実はいい話というか、いや、どちらも涙を絞りますから。
1999年末、プレステ2発売を目前に出たゲームで、あまり話題にならなかったのが不遇であるといえます。隠れた名作にして佳作。今は廉価版も出ているようなので、秋の夜長にプレイしてみることをお勧めします。
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