2004年10月27日水曜日

チュー坊がふたり

 私は田渕さんが好きで、だって女の子が可愛いじゃありませんか。絵として可愛いだけじゃなくて、その心象風景や感情のこまやかさ、ちょっとかわりもののところも含めて全部が可愛い。もうなんと表現したらいいのでしょう。いじらしいかな? いやちょっと違います。愛おしいでもよくよくいいあらわすことができなさそう。ため息ついて胸の中が空っぽになってしまいそうな、そんな可愛さがあるのですよ。

わかるかなあ、わっかんねえだろうなあ。分かるという方はご一報ください。

さて、『チュー坊がふたり』は田渕由美子作品の中でもちょっと異色。これは田渕さんの子育てエッセイ漫画でありまして、二人のお子さん — うろ太さんとのか子さんが中学生であった頃からの数年にわたる家庭の光景が描かれているのです。

内容はどこの家にもありそうな話だと思うんですが、それがどうして田渕さんが描くとまったく違って見えるから不思議。すごくほのぼのとして、すごく楽しそうで、けどちゃんと親子なんだなと思うところもあって、すごく素敵な関係が築かれていることが分かります。だもんで、読んでるとなんだか暖かな気持ちになるんですね。やっぱりこれは田渕さんの田渕さんたる所以であります。なぜ私が田渕さんを好きかというと、こうした田渕さんの持ち味がすごく暖かで安らげるものだからだと思うのです。

はてさて、おとめちっくの漫画家を妻にした夫(オットセイ)の趣味は私と同じで、女の子らしいワンピースとかはそれはそれは素敵なものだと思います。けれど他に類を見いださないデリシャスファッションの娘さんも素晴らしいものだと思います。

けどここはやはり田渕さんの肖像がいいなあ。崩したタッチも美化加えたものも、どちらも素晴らしく素敵です。

ああ、なにいってるか分かんなくなってきちゃった。

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