2004年10月2日土曜日

デュープリズム

 デュープリズムはデュープリズムでも、今日のはCDです。昨日紹介しましたゲーム『デュープリズム』のサウンドトラックです。(画像はPS one Books デュープリズム)

ゲームのサウンドトラックはいくつか持っていますが、よっぽどいいなと思わないかぎり私は手を出さないんですね。けど、デュープリズムは買ってしまいました。音楽は、ゲームの雰囲気を盛り上げ決定する大きな要素のひとつです。だもんだから、音楽を聴いているだけで、情景を思い出すようなんですね。背を後押しするような元気な曲、胸騒ぎさせる不吉な曲、どの曲も印象に深くて、ゲームから独立して聴いてもなんら遜色ありません。

アルバムは二枚組で、主人公がふたりいるのにあわせて、ルウ・ディスク、ミント・ディスクという名前が付けられています。けれどどちらがいいというものではないんですね。ルウ、ミントふたりあわせて、ひとつの世界が作られてるのだということでしょう(共有する音楽も多いですしね)。

どの曲がいいかといいますと、なにをおいてもデュープリズムのテーマそしてタイトルでしょう。これらの曲のテーマ(主題)は様々に展開して、いろいろな場面で使われています。ひとつのテーマを展開しゲームの全体に張り巡らすことで、イメージを統一することができます。異なる場面、はじめての場所であっても、テーマがそこが別のなにかに関連していると語りうるわけです。ワーグナーのライトモチーフみたいですね。こういう音楽でもって世界観を統一し豊かにするということが、ゲームでも普通に行われるようになっているんです。

そうしたゲームミュージックの中でもデュープリズムの音楽はいち押しですよ。思えばドラクエでゲームミュージックに脚光が当って、それがここまでの広がりを得るにいたったと、私は古い人ですからそんなことも思うんですね。

デュープリズムのサントラは残念ながら絶版です。こうした付随音楽は独り立ちしにくいのが問題で、今から手に入れようとすると中古、オークションなどに頼るしかないのでしょう。しかもとんでもない高値が付いているようで、逆にいえば、それだけのことをさせるなにかがこのタイトルにはあるということなのかも知れません。

音楽のダウンロード販売が普通にできるようになれば、こういう過去に押しやられた音楽(音楽は決して過去のものにはならない!)がすくい上げられるのではないかと、そんなことを期待するんですよね。

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