2006年10月22日日曜日

ザナック

 シューティングゲームの話題が続いているので、今日もシューティングゲームでいってみよう。べ、別にネタが尽きたからじゃないんだからね!

私はどちらかといえばシューティングゲームはあまり好まない質で、だからそれほど遊んではいなかったりします。実は、あんまりうまくないのですよ。最終面までいけるようなゲームというのは、やっぱりどこかクリアしやすく作ってある。ところが、本物のシューターを相手にして一歩も引かないようなゲームとなると、もう手も足も出ないって感じでしてね、クリア? は、なにそれ? って感じでクリアできない。以前私は、昔のゲームはクリアできないのが普通だったみたいなことをいっていましたが、いやあ本当にクリアできないゲームの多かったこと。そんなわけで、最終面さえ拝んだことのないシューティングゲームを紹介します。かの『ぷよぷよ』で一世を風靡したコンパイルが、ファミコン・ディスクシステム向けにリリースした硬派高速スクロールシューティング、『ザナック』であります。

シューティングゲームにたいしてアンテナを張っていなかった私ですが、当時購読していた『ファミコン必勝本』にちょろっと『ザナック』特集がなされたのを見て、このゲームの存在を知ったのでした。曰く、ファミコン・シューティング最高峰! 『ファミコン必勝本』はライターの趣味嗜好が強く反映される傾向のある雑誌で、だからこの雑誌が推すゲームはまずはずれがないというのが私の印象で、だから、『ザナック』、覚えたぞ! という感じで、いつか遊びたいなあと思っていたのでした。

この『ザナック』ですが、なにがすごいといってもディスク片面のゲームなのですよ。容量としては448kb(キロバイトではなくキロビットであることに注意)になるのかな? とにかく小容量で、なのにゲームとしてはめちゃくちゃ面白いというのがすごい。面白いイコール=大容量じゃないといけない、みたいな間違った認識がありますが、そういう人には『ザナック』遊ばせてみたい。ゲームの面白さは容量じゃない。まさにそこに繰り広げられるゲーム内空間の広さであるのだということがわかるのではないかと思います。

しかし、この『ザナック』は難しかったです。私は書き換えに必要な余分なディスクを持たなかったため、残念ながらこのゲームは借りてしか遊んでいないのですが、しかしそれでも遊んだ遊んだ。連日連日飛んで撃っての繰り返しで、けど飽きない。毎回新鮮にプレイできる、というのはこのゲームがただのパターン学習ではクリアできないタイプのゲームであるからなんです。

AIとかいっていたのですが、プレイヤーの動向がゲームの展開に影響するのです。だから、初心者にはやさしく、上級者には厳しく、とかいうけど、それでも初心者には難しかったよなあ。でも、初心者がだんだんと技量を上げてくるにしたがい、敵の攻撃も苛烈になりはじめ、効率よく敵を始末できるくらいに慣れてしまうと、そこでまた攻撃パターンが変わってしまう。ある一定の目安こそはあるんですが、けど必勝パターンが確立したと思った時点で違うパターンに移行してくれるから、結局パターン反復ではなく、目の前に現れるものに臨機応変で対処する必要があるのです。

でも、私は往生際が悪いから、最初の数面はわざと初心者を装うみたいなせこい手を使ってました。とはいっても、どうしても取りたいパワーアップアイテムや1upなんかには本気が出るから、どれだけビギナーのふりが成功していたものか。しかも悪いことに、ある程度敵の攻撃が熾烈になってくると、私もふりしている余裕がなくなりますから、撃ちまくりの避けまくりの、そいでもって死にまくりの、てな感じで作戦はここに失敗という感じであったんでした。

『ザナック』はパワーアップが豊富でした。全部で八種類あるんですが、私はデフォルト装備の0番愛用者でした。これは、先ほどの『ひっぽん』の人気ライター、バラモス中野氏が0番愛用だったというのも影響しているかと思われますが、とにかく0番は強かった。最初こそぱっとしないショットですが、最強にまで育てると(アイアイで一気にパワーアップできる!)敵の弾をかき消せるようになって、しかも八方向に撃てるから、敵一掃も夢じゃない! そんなわけで私は0番。これ一点張りでした。

だもんだもんだから、間違えて違う番号取った瞬間に弱体化。あるいは死んでしまってショットが初期レベルに落ちればもうきついといった有り様で、でもそれでもがんばったものでしたよ。

Wikipediaのザナックの項目によれば、エリアは全部で12あったそうなのですが、エリアの特徴を見ると、私がどうしても越えられなかったのはエリア8であったことがわかります。この面にはショットでは倒せない敵が出てきまして、それらは自機で体当たりすることで消せるのですが、そいつらがショットを貫通させず、他の敵及び弾を守ってしまうため、これまでの0番で敵及び弾を掃討するという手が通用せずきつかったんでした。8面のボスには会えたんだっけかなあ。とにかくあの赤いぶよぶよに阻止されて前に進めないというのが、私の『ザナック』の限界でありました。

PlayStationで『ザナック』が出たとき、私は買いましたね。予約してまで買いました。で、リメイク版はまったく遊ばず旧版でばっかりで遊んで、けど今となってはエリア8など夢のまた夢。全然先に進めず、やっぱりゲームは子供の頃の方がうまかった。いや、時間があったんだ。今も、あの頃と同じくらいの時間をかけて打ち込めば……、クリアできるかなあ。多分無理だと思うなあ。

引用

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